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被検者におけるアルツハイマー病の進行度を診断するための診断薬、及び被検者におけるアルツハイマー病の進行度を診断するための方法 NEW

国内特許コード P180015395
整理番号 S2017-0348-N0
掲載日 2018年11月1日
出願番号 特願2017-045244
公開番号 特開2018-151162
出願日 平成29年3月9日(2017.3.9)
公開日 平成30年9月27日(2018.9.27)
発明者
  • 吉宗 一晃
  • 赤津 裕康
  • 神野 英毅
出願人
  • 学校法人日本大学
  • 株式会社イムノ・プローブ
  • 公立大学法人名古屋市立大学
発明の名称 被検者におけるアルツハイマー病の進行度を診断するための診断薬、及び被検者におけるアルツハイマー病の進行度を診断するための方法 NEW
発明の概要 【課題】簡便且つ正確にアルツハイマー病の進行度を診断可能な診断薬を提供する。
【解決手段】本発明は、被検者におけるアルツハイマー病の進行度を診断するための診断薬であって、粒子径50nm以上220nm未満の非晶質のアミロイドβタンパク質の凝集体のみに特異的に結合するモノクローナル抗体又はその抗原結合フラグメントを備える。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


認知症は患者本人だけでなくその介護者の生活の質を大幅に病気であり、アルツハイマー病(Alzheimer’s disease;AD)は認知症の約半分を占める。ADは、病気の進行を遅らせる薬がすでに多く上市されているが、現状の診断方法は医師の問診に頼るものであり、正確な早期診断方法が求められている。



また、ADの発症はアミロイドβタンパク質(Aβ)が脳に沈着することが引き金となるとの説が有力であり、より正確なAD診断方法として、例えば、Aβの凝集体に結合する放射性マーカーを患者に注射し、PETで画像診断する方法や、髄液中のAβの濃度を測定する方法が知られている(例えば、非特許文献1参照。)。



一方、脳内に沈着するのは、単量体のAβではなく、繊維状や非晶質のAβの凝集体(Aβ凝集体)であり、32量体以下の小さな非晶質のAβ凝集体については神経毒性が強いことなどから、研究が進められてきた。例えば、この小さな非晶質のAβ凝集体は、微小管結合タンパク質であるタウタンパク質の線維化を促進することが知られており、繊維化したタウタンパク質は繊維状封入体(neurofibrillary tangles;NFT)を形成し、神経原線維変化を引き起こす。ブラークらのアルツハイマー病の進行の分類では、NFTの形成度合いによりIからVIまでのステージに分類している(例えば、非特許文献2参照。)。



本発明者らは、直径が50nm程度の非晶質のAβ凝集体に対する複数のモノクローナル抗体を作製し、該モノクローナル抗体を用いた赤血球中のAβ凝集体の免疫学的測定法を開発した(例えば、特許文献1、2参照。)。

産業上の利用分野


本発明は、被検者におけるアルツハイマー病の進行度を診断するための診断薬、及び被検者におけるアルツハイマー病の進行度を診断するための方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
被検者におけるアルツハイマー病の進行度を診断するための診断薬であって、
粒子径50nm以上220nm未満の非晶質のアミロイドβタンパク質の凝集体のみに特異的に結合するモノクローナル抗体又はその抗原結合フラグメントを備えることを特徴とする診断薬。

【請求項2】
前記モノクローナル抗体又はその抗原結合フラグメントが、
(a)配列番号1に示されるアミノ酸配列、又は、配列番号1に示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されているアミノ酸配列を含むCDR-L1と、
(b)配列番号2に示されるアミノ酸配列、又は、配列番号2に示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されているアミノ酸配列を含むCDR-L2と、
(c)配列番号3に示されるアミノ酸配列、又は、配列番号3に示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されているアミノ酸配列を含むCDR-L3と、
を含む軽鎖可変ドメイン、及び/又は、
(d)配列番号4に示されるアミノ酸配列、又は、配列番号4に示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されているアミノ酸配列を含むCDR-H1と、
(e)配列番号5に示されるアミノ酸配列、又は、配列番号5に示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されているアミノ酸配列を含むCDR-H2と、
(f)配列番号6に示されるアミノ酸配列、又は、配列番号6に示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されているアミノ酸配列を含むCDR-H3と、
を含む重鎖可変ドメインを有する請求項1に記載の診断薬。

【請求項3】
前記モノクローナル抗体又はその抗原結合フラグメントが、
配列番号1に示されるアミノ酸配列を含むCDR-L1と、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含むCDR-L2と、配列番号3に示されるアミノ酸配列を含むCDR-L3と、を含む軽鎖可変ドメイン、及び/又は、
配列番号4に示されるアミノ酸配列を含むCDR-H1と、配列番号5に示されるアミノ酸配列を含むCDR-H2と、配列番号6に示されるアミノ酸配列を含むCDR-H3と、を含む重鎖可変ドメインを有する請求項2に記載の診断薬。

【請求項4】
前記モノクローナル抗体又はその抗原結合フラグメントが、
配列番号4に示されるアミノ酸配列と、配列番号5に示されるアミノ酸配列と、配列番号6に示されるアミノ酸配列と、配列番号1に示されるアミノ酸配列と、配列番号2に示されるアミノ酸配列と、配列番号3に示されるアミノ酸配列と、をこの順に有する請求項2又は3に記載の診断薬。

【請求項5】
被検者におけるアルツハイマー病の進行度を診断するための方法であって、
前記被検者から採取した血液試料と、請求項1~4のいずれか一項に記載の診断薬とを接触させて、アミロイドβタンパク質の凝集体を検出する検出工程と、
前記検出工程で検出されたアミロイドβタンパク質の凝集体の検出量と、アルツハイマー病の各進行度におけるアミロイドβタンパク質の凝集体の検出量の基準値とを比較して、アルツハイマー病の進行度を判断する判断工程と、
を備えることを特徴とする方法。

【請求項6】
被検者におけるアルツハイマー病の進行度を診断するための方法であって、
定期的に前記被検者から血液試料を採取し、前記血液試料と、請求項1~4のいずれか一項に記載の診断薬とを接触させ、アミロイドβタンパク質の凝集体を検出する定期検出工程と、
前記定期検出工程で検出されたアミロイドβタンパク質の凝集体の検出量の経時的な変化からアルツハイマー病の進行度を判断する判断工程と、
を備えることを特徴とする方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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