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骨セメント組成物及び骨セメント組成物キット並びに骨セメント硬化体の形成方法 NEW 外国出願あり

国内特許コード P180015504
整理番号 2449
掲載日 2018年11月21日
出願番号 特願2011-501593
登録番号 特許第5602127号
出願日 平成22年2月23日(2010.2.23)
登録日 平成26年8月29日(2014.8.29)
国際出願番号 JP2010052703
国際公開番号 WO2010098305
国際出願日 平成22年2月23日(2010.2.23)
国際公開日 平成22年9月2日(2010.9.2)
優先権データ
  • 特願2009-041977 (2009.2.25) JP
  • 特願2009-142131 (2009.6.15) JP
発明者
  • 中村 孝志
  • 後藤 公志
  • 渋谷 武宏
  • 上田 泰行
  • 吹田 徳雄
  • 今村 匡志
  • 西井 啓晃
出願人
  • 国立大学法人京都大学
  • 石原産業株式会社
  • 一般財団法人イオン工学振興財団
発明の名称 骨セメント組成物及び骨セメント組成物キット並びに骨セメント硬化体の形成方法 NEW 外国出願あり
発明の概要 本発明は、良好なハンドリング作業を行うことのできる状態となるまでに要する時間であるダウタイムが短く、その結果、ハンドリング作業を開始するまでに要する時間が短時間となることによって高い作業効率を得ることのできる骨セメント組成物および骨セメント組成物を得るための骨セメント組成物キット並びに骨セメント硬化体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の骨セメント組成物は、平均粒子径が10~60μmの(メタ)アクリレート系ポリマー大径粒子と、平均粒子径が0.1~2.0μmの(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子と、(メタ)アクリレート系モノマーと、重合開始剤とを含有し、前記(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子の含有割合が、当該(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子と(メタ)アクリレート系ポリマー大径粒子との合計量に対して5~30質量%であることを特徴とする。
従来技術、競合技術の概要


従来、骨セメント組成物は、骨の欠損部の補填剤、あるいは人工股関節などの金属製の人工関節を周囲の骨と固定する接着剤などとして世界中において広く使用されており、このような骨セメント組成物としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)系骨セメント組成物が最も汎用されている。
PMMA系骨セメント組成物とは、一般的に、ポリメチルメタクリレートと、重合性単量体であるメチルメタクリレートモノマーと、重合開始剤とを含有し、メチルメタクリレートモノマーがポリメチルメタクリレートの存在下において重合することによって徐々に粘度が高くなって最終的に硬化体を形成するものである。



近年、PMMA系骨セメント組成物としては、従来から用いられているPMMA系骨セメント組成物において、当該組成物が生体親和性を有するものの、生体活性能、すなわち骨に結合する骨結合性能を有するものではないことから、特に人工関節と周囲の骨とを固定する接着剤として用いた場合には、適用してから長期間が経過することにより、接着剤が周囲の骨から隔離してしまい、これに起因して人工関節と骨との間に緩みを生じてしまうという問題が生じているために、この問題を解決すべく、生体活性能を付与する目的から二酸化チタン粒子を添加してなる組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。



このような骨セメント組成物は、通常、手術中などの適用する直前に混練することによってメチルメタクリレート系モノマーの重合反応を開始させ、その混練物を放置するなどして粘度がある程度高い状態となったところでハンドリング作業により適用対象部位に適用されるなどして用いられている。



しかしながら、従来から用いられている骨セメント組成物においては、多くの場合、特に手術中には、前記のハンドリング作業中に、例えば手に装着したラテックス製の外科用手袋に付着するなどの弊害が生じてしまう、という問題がある。
このような問題は、骨セメント組成物の混練物が十分な粘度を有する状態となる以前にハンドリング作業が開始されてしまっていることに起因するものであることから、「ダウタイム」と称される、良好なハンドリング作業を行うために必要とされる十分な粘度を有する状態となるために要する時間を短縮することが求められている。特に二酸化チタン粒子などのフィラーが添加されてなる場合においては、ダウタイムが長くなる傾向にあるために前述の問題が顕著であることから、ダウタイムを短縮することが強く求められている。

産業上の利用分野


本発明は、骨セメント組成物および骨セメント組成物キット並びに骨セメント硬化体の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
平均粒子径が10~60μmの(メタ)アクリレート系ポリマー大径粒子と、平均粒子径が0.1~2.0μmの(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子と、(メタ)アクリレート系モノマーと、重合開始剤とを含有し、
前記(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子の含有割合が、当該(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子と(メタ)アクリレート系ポリマー大径粒子との合計量に対して5~30質量%であり、
前記(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子の一部または全部が、平均粒子径30~50μmの凝集体の形態で含有されていることを特徴とする骨セメント組成物。

【請求項2】
フィラーが含有されていることを特徴とする請求項1に記載の骨セメント組成物。

【請求項3】
前記フィラーが、少なくとも二酸化チタン粒子を含むことを特徴とする請求項2に記載の骨セメント組成物。

【請求項4】
前記二酸化チタン粒子が、レーザー回折/散乱式粒度分布計によって測定されるメジアン径が0.5~7. 0μmである球状のものであることを特徴とする請求項3に記載の骨セメント組成物。

【請求項5】
前記フィラーが、硫酸バリウムおよび/または酸化ジルコニウムを含むことを特徴とする請求項2~請求項4のいずれかに記載の骨セメント組成物。

【請求項6】
請求項1に記載の骨セメント組成物を得るための骨セメント組成物キットであって、
平均粒子径が10~60μmの(メタ)アクリレート系ポリマー大径粒子、平均粒子径が0.1~2.0μmの(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子および重合開始剤を含有する重合開始剤含有キット成分と、(メタ)アクリレート系モノマーを含有するモノマー含有キット成分とを含有し、
前記(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子の含有割合が、当該(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子と(メタ)アクリレート系ポリマー大径粒子との合計量に対して5~30質量%であり、
前記(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子の一部または全部が、平均粒子径30~50μmの凝集体の形態で含有されていることを特徴とする骨セメント組成物キット。


【請求項7】
前記重合開始剤含有キット成分が、少なくとも二酸化チタン粒子を含むフィラーを含有することを特徴とする請求項6に記載の骨セメント組成物キット。

【請求項8】
平均粒子径が10~60μmの(メタ)アクリレート系ポリマー大径粒子と、平均粒子径が0.1~2.0μmの(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子との存在下において、(メタ)アクリレート系モノマーと重合開始剤とを混練し、当該(メタ)アクリレート系モノマーを重合させる工程を有し、
前記(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子を、当該(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子と(メタ)アクリレート系ポリマー大径粒子との合計量に対して5~30質量%で用い、
前記(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子の一部または全部が、平均粒子径30~50μmの凝集体の形態で混練されることを特徴とする骨セメント硬化体の製造方法

【請求項9】
(メタ)アクリレート系モノマーと重合開始剤との混練物を放置する過程を経ることによって(メタ)アクリレート系モノマーを重合させることを特徴とする請求項8に記載の骨セメント硬化体の製造方法

【請求項10】
(メタ)アクリレート系モノマーと重合開始剤との混練が、(メタ)アクリレート系ポリマー大径粒子および(メタ)アクリレート系ポリマー小径粒子と共に、少なくとも二酸化チタン粒子を含むフィラーの存在下において行われることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の骨セメント硬化体の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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