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粘膜再生用デバイスおよびこれを利用する粘膜欠損の治療方法 NEW

国内特許コード P180015700
整理番号 (S2016-0173-N0)
掲載日 2018年11月22日
出願番号 特願2017-558139
出願日 平成28年12月20日(2016.12.20)
国際出願番号 JP2016087882
国際公開番号 WO2017110776
国際出願日 平成28年12月20日(2016.12.20)
国際公開日 平成29年6月29日(2017.6.29)
優先権データ
  • 特願2015-251401 (2015.12.24) JP
発明者
  • 青木 茂久
  • 坂田 資尚
  • 竹澤 俊明
出願人
  • 国立大学法人佐賀大学
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 粘膜再生用デバイスおよびこれを利用する粘膜欠損の治療方法 NEW
発明の概要 簡便な方法で、しかも安価に、食道狭窄を防ぎつつESD術後の粘膜欠損部の上皮化(再被覆化)を促すことができるような手段を提供するため、
複数の縦長のコラーゲンビトリゲル薄膜片を連結して形成したコラーゲンビトリルゲルシートよりなり、前記連結した連結線に対して直交する一方の辺が二重に折り曲げた折り曲げ部であることを特徴とする粘膜再生用デバイス。
従来技術、競合技術の概要


胃癌、食道癌等の消化器に発生する癌の治療方法として、内視鏡治療、手術的治療、化学放射線療法等が行われている。



このうち、内視鏡治療は、主に病変がリンパ節転移の無い早期食道癌や海外ではバレット癌およびバレット食道と診断される病変に対しおこなわれており、これには、(1)内視鏡的粘膜切除術(EMR)と(2)内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の2つの方法がある。EMRとは、癌の下に生理食塩水などを注入して隆起させてからループ状のワイヤーをかけて、ワイヤーをしぼり高周波電流を流して癌を焼き切る手法であり、ESDは高周波メスや、ITナイフを用いて癌を切り取る方法で、EMRでは切除が困難な部位やサイズの大きな癌・腫瘍などに対して利用される手法である。



しかし、ESDによって広範な切除(例えば、食道の3/4周、3cm以上)を行った場合、術後に食道狭窄が発症することが知られている。従って、早期癌であっても広範囲の切除が必要な患者は、ガイドラインによりEMR/ESD治療が制限され、非常に侵襲の高い手術療法が選択される。患部が一定の大きさを超えるような食道癌では、患者に対する侵襲が非常に大きく、合併症の発生率が高い外科的食道切除術が選択される。



このような患者に対する侵襲の問題は、腹腔鏡と胸腔鏡を併用した手術法により改善されつつあるが、患者の負担が少ないESD等の適用範囲を広げることがより強く求められている。



ところで、上記のように癌や腫瘍を切除した場所は潰瘍(傷)になるわけであり、例えば、食道においてそれをそのままにしておくとこの粘膜欠損部の再生に伴う炎症性肉芽組織の形成と筋線維芽細胞の過剰な増殖により、病的な組織収縮が生じ、結食道狭窄を来す。このような部分を保護するための手法として、食道ESD部への温度応答性細胞培養器材を用いた細胞シート移植や、口腔粘膜上皮を用いた細胞シートの移植が注目されており、治療効果が確認されている。



しかしながら、温度応答性細胞培養器材を用いた細胞シートの作製には、これに対応した細胞調整センターが必要で、このために費用が極めて高額となるという問題があり、また、口腔内上皮を用いる細胞シートの作成のためには、正常な口腔粘膜を切除し、これから重層扁平上皮細胞を得ることが必要となるため非病変部への侵襲が必須となるという問題がある。

産業上の利用分野


本発明は粘膜再生用デバイスに関し、更に詳細には、粘膜切除を行った後にその部分の狭窄防止と上皮化促進を同時に可能とすることができ、消化管癌等での広範囲内視鏡的粘膜層剥離術に利用しうる粘膜再生用デバイスおよびこれを利用する粘膜欠損の治療方法である。

特許請求の範囲 【請求項1】
複数の縦長のコラーゲンビトリゲル薄膜片を連結して形成したコラーゲンビトリルゲルシートよりなり、前記連結した連結線に対して直交する一方の辺が二重に折り曲げた折り曲げ部であることを特徴とする粘膜再生用デバイス。

【請求項2】
前記コラーゲンビトリゲル薄膜片の一又はそれ以上が薬剤を含浸したものである請求項1に記載の粘膜再生用デバイス。

【請求項3】
薬剤が、止血薬、ステロイド、抗生物質、抗真菌薬、分子標的薬または細胞増殖因子から選ばれたものである請求項2記載の粘膜再生用デバイス。

【請求項4】
薬剤を2種以上使用し、それらを異なるコラーゲンビトリゲルに含浸させた請求項2または3記載の粘膜再生用デバイス。

【請求項5】
粘膜欠損部に近い部分の粘膜下に請求項1または2記載の粘膜再生用デバイスの折り曲げ部を差し込み固定し、粘膜欠損部またはこれに近い粘膜に上記粘膜再生用デバイスの折り曲げ部と反対側を固定することを特徴とする上記再生デバイスの設置方法。

【請求項6】
消化管内に粘膜欠損を生じた患者に対し、当該粘膜欠損部の一方の側の健全組織の粘膜下側に切込みを、当該粘膜欠損部の他方の側の健全組織にクリップ用トンネルを設け、前記切込みに請求項1ないし4のいずれかの項記載の粘膜再生用デバイスの折り曲げ部を差込み、クリップを介して粘膜再生用デバイスの他方の片を前記トンネルで止めることを特徴とする粘膜欠損の治療方法。

【請求項7】
粘膜欠損が、食道、胃噴門部、胃幽門部、十二指腸または直腸に生じたものである請求項6記載の粘膜欠損の治療方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2017558139thum.jpg
出願権利状態 公開
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