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染色方法、染色剤、及び染色キット NEW

国内特許コード P180015703
整理番号 S2017-0394-N0
掲載日 2018年11月22日
出願番号 特願2017-059098
公開番号 特開2018-162986
出願日 平成29年3月24日(2017.3.24)
公開日 平成30年10月18日(2018.10.18)
発明者
  • 稲垣 宏
  • 高瀬 弘嗣
出願人
  • 公立大学法人名古屋市立大学
発明の名称 染色方法、染色剤、及び染色キット NEW
発明の概要 【課題】抗体よりも容易に細胞内に浸透させることができる低分子化合物を用いて、細胞又は組織に含まれるアルデヒド基を有する物質を染色するとともに、同一の細胞又は組織について任意にHE染色等の公知の染色を行うことが可能な染色方法を提供する。
【解決手段】[a]特定の化学式で表される化合物の群から選ばれる1種以上の化合物を含む染色液によって、細胞又は組織を染色し、前記細胞又は組織に含まれるアルデヒド基を有する物質を染色する染色工程Xを有する、染色方法。[b]前記細胞又は組織を予め酸化処理することによって、前記細胞又は組織に含まれる多糖類が有する水酸基の少なくとも一部をアルデヒド基に変化させる酸化処理工程を有する前記染色方法。[c]前記細胞又は組織に含まれる塩基性物質を染色する染色工程Hを有する前記染色方法。[d]前記細胞又は組織に含まれる酸性物質を染色する染色工程Eをさらに有する前記染色方法。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


従来、組織学や病理学等の基礎研究および病理診断等の医療現場において、組織切片を光学顕微鏡で観察する際にヘマトキシリン-エオジン染色(HE染色)が行われている。ヘマトキシリンは塩基性の細胞核を青紫色に染色する性質があり、エオジンは酸性の細胞質構成成分、内分泌顆粒などを赤桃色に染色する性質がある。これらの性質を利用してHE染色された組織サンプルから、細胞の形態と病変に関する情報が得られる。



また、組織切片について、特定の細胞構成成分(抗原)に結合可能な抗体を用いた免疫組織化学(IHC)による免疫染色が行われることがある。
特許文献1には、HE染色と免疫染色とを同一の組織切片について行うことにより、組織の形態に関する情報と、特定の細胞構成成分に関する情報とを得る組織染色方法が提案されている。

産業上の利用分野


本発明は、染色方法、染色剤、及び染色キットに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記の式(1)~(5)で表される化合物の群から選ばれる1種以上の化合物を含む染色液によって、細胞又は組織を染色し、前記細胞又は組織に含まれるアルデヒド基を有する物質を染色する染色工程Xを有する、染色方法。
【化1】


[式(1)中、6個の水素原子のうち少なくとも1つはRで置換されており、Rはアミノ基又はヒドラジン構造を末端に有する官能基であり、nは1~6の整数であり、Rで置換されていない水素原子は任意の置換基で置換されていてもよく;
式(2)中、10個の水素原子のうち少なくとも1つはRで置換されており、Rはアミノ基又はヒドラジン構造を末端に有する官能基であり、nは1~10の整数であり、Rで置換されていない水素原子は任意の置換基で置換されていてもよく;
式(3)中、8個の水素原子のうち少なくとも1つはRで置換されており、Rはアミノ基又はヒドラジン構造を末端に有する官能基であり、nは1~8の整数であり、Rで置換されていない水素原子は任意の置換基で置換されていてもよく;
式(4)中、ジアミノベンゼン構造の3,4,5,6位の4個の水素原子は任意の置換基で置換されていてもよく、前記3,4位の水素原子が除かれて炭素数4~7のシクロアルカンQが縮合していてもよく、前記シクロアルカンQを構成する1つ以上のメチレン基は、酸素同士が隣接する場合を除いて、(-O-)基又は(-NH-)基によって置換されていてもよく;
式(5)中、ベンゾフラザンが有する3個の水素原子のうち少なくとも1つはRで置換されており、Rはアミノ基又はヒドラジン構造を末端に有する官能基であり、nは1~3の整数であり、Rで置換されていない水素原子は任意の置換基で置換されていてもよい。]

【請求項2】
前記細胞又は組織を予め酸化処理することによって、前記細胞又は組織に含まれる多糖類が有する水酸基の少なくとも一部をアルデヒド基に変化させる酸化処理工程を有する、請求項1に記載の染色方法。

【請求項3】
前記染色工程Xの前又は後に、前記細胞又は組織に含まれる塩基性物質を染色する染色工程Hを有する、請求項1又は2に記載の染色方法。

【請求項4】
前記染色工程Hにおいて、ヘマトキシリンを含む染色液を用いて前記塩基性物質を染色する、請求項3に記載の染色方法。

【請求項5】
前記細胞又は組織に対して、前記染色工程Xと、
前記細胞又は組織に含まれる塩基性物質を染色する染色工程Hと、を同時に行う、請求項1又は2に記載の染色方法。

【請求項6】
前記式(1)~(5)で表される化合物の群から選ばれる1種以上の化合物及びヘマトキシリンを含む染色液を用いる、請求項5に記載の染色方法。

【請求項7】
前記染色工程Xと前記染色工程Hを経た前記細胞又は組織に対して、前記細胞又は組織に含まれる酸性物質を染色する染色工程Eをさらに有する、請求項3~6の何れか一項に記載の染色方法。

【請求項8】
前記染色工程Eにおいて、エオジンを含む染色液を用いて前記酸性物質を染色する、請求項7に記載の染色方法。

【請求項9】
同一の組織切片に対して、前記染色工程Xと、HE染色を行う工程と、を有する請求項1に記載の染色方法。

【請求項10】
同一の細胞検体に対して、前記染色工程Xと、パパニコロウ染色を行う工程と、を有する請求項1に記載の染色方法。

【請求項11】
同一の血液標本に対して、前記染色工程Xと、ギムザ染色を行う工程と、を有する請求項1に記載の染色方法。

【請求項12】
下記の式(1)~(5)で表される化合物の群から選ばれる1種以上の化合物を含む、染色剤。
【化2】


[式(1)中、6個の水素原子のうち少なくとも1つはRで置換されており、Rはアミノ基又はヒドラジン構造を末端に有する官能基であり、nは1~6の整数であり、Rで置換されていない水素原子は任意の置換基で置換されていてもよく;
式(2)中、10個の水素原子のうち少なくとも1つはRで置換されており、Rはアミノ基又はヒドラジン構造を末端に有する官能基であり、nは1~10の整数であり、Rで置換されていない水素原子は任意の置換基で置換されていてもよく;
式(3)中、8個の水素原子のうち少なくとも1つはRで置換されており、Rはアミノ基又はヒドラジン構造を末端に有する官能基であり、nは1~8の整数であり、Rで置換されていない水素原子は任意の置換基で置換されていてもよく;
式(4)中、ジアミノベンゼン構造の3,4,5,6位の4個の水素原子は任意の置換基で置換されていてもよく、前記3,4位の水素原子が除かれて炭素数4~7のシクロアルカンQが縮合していてもよく、前記シクロアルカンQを構成する1つ以上のメチレン基は、酸素同士が隣接する場合を除いて、(-O-)基又は(-NH-)基によって置換されていてもよく;
式(5)中、ベンゾフラザンが有する3個の水素原子のうち少なくとも1つはRで置換されており、Rはアミノ基又はヒドラジン構造を末端に有する官能基であり、nは1~3の整数であり、Rで置換されていない水素原子は任意の置換基で置換されていてもよい。]

【請求項13】
さらにヘマトキシリンが含まれている、請求項12に記載の染色剤。

【請求項14】
請求項12又は13に記載の染色剤を有する、染色キット。

【請求項15】
前記染色剤とヘマトキシリンを含む染色剤とを有する、請求項14に記載の染色キット。

【請求項16】
エオジンを含む染色剤をさらに有する、請求項14又は15に記載の染色キット。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2017059098thum.jpg
出願権利状態 公開
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