TOP > 国内特許検索 > 免疫原性を有するMDP1の製造方法

免疫原性を有するMDP1の製造方法 UPDATE

国内特許コード P180015751
整理番号 S2018-0514-N0
掲載日 2018年12月26日
出願番号 特願2018-107292
公開番号 特開2019-208430
出願日 平成30年6月4日(2018.6.4)
公開日 令和元年12月12日(2019.12.12)
発明者
  • 尾関 百合子
  • 西山 晃史
  • 松本 壮吉
  • 大原 直也
  • 山本 三郎
出願人
  • 国立大学法人新潟大学
  • 国立大学法人岡山大学
発明の名称 免疫原性を有するMDP1の製造方法 UPDATE
発明の概要 【課題】良好な免疫原性を有するMDP1の製造方法を提供する。
【解決手段】製造方法は、Mycobacterial DNA-binding Protein 1(MDP1)を製造する方法であって、前記MDP1は、(a)~(c)のいずれかのアミノ酸配列からなるポリペプチドを含み、前記MDP1をコードする遺伝子と、前記遺伝子の上流に作動可能に連結された誘導性プロモーターと、を含むベクターを非病原性の迅速発育型抗酸菌に形質転換し、培養する培養工程と、誘導物質を添加して、前記迅速発育型抗酸菌のMDP1の発現を誘導する誘導工程と、を含む方法である。(a)配列番号1に示されるアミノ酸配列;(b)配列番号1に示されるアミノ酸配列において、1個以上数個以下のアミノ酸が欠失、挿入、置換若しくは付加されたアミノ酸配列;(c)配列番号1に示されるアミノ酸配列と同一性が80%以上であるアミノ酸配列
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要

世界中で年間に1040万人が新規に結核を発病し、170万人が結核で死亡している(2016年、世界保健機関による統計)。日本では、乳児期に接種したBCGに対する免疫が低下する10代半ばから老年に至る世代の結核発症が問題となっている。世界で唯一の結核ワクチンであるBCGは、小児の結核性髄膜炎や粟粒結核には十分に有効であるが、成人の肺結核に対する効果は限定的である。しかも、成人結核に対するBCGの再接種の有効性は明確でない。

このため、BCGによる免疫効果を増強するために、ヒト結核菌Mycobacterial DNA-binding Protein 1(MDP1)を使用することが提案されている。MDP1は、結核菌感染者診断のための抗原として有望であり、また、アジュバントとしてDNAとの共存でマウスに投与することで抗体価の上昇、感染防御効果を増強することが知られている(例えば、非特許文献1参照)。また、MDP1は、菌体内でDNAと結合するタンパク質であり、抽出が困難である。そのため、比較的効率の良い抽出方法として、例えば、塩酸を用いる方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。

一方、発明者らは、MDP1が細菌では珍しく、長大な天然変性領域を有し、翻訳後修飾の生じるタンパク質であることを明らかにしている(例えば、非特許文献2~5参照)。

産業上の利用分野

本発明は、免疫原性を有するMDP1の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
Mycobacterial DNA-binding Protein 1(MDP1)を製造する方法であって、
前記MDP1は、以下の(a)~(c)のいずれかのアミノ酸配列からなるポリペプチドを含み、
前記MDP1をコードする遺伝子と、前記遺伝子の上流に作動可能に連結された誘導性プロモーターと、を含むベクターを非病原性の迅速発育型抗酸菌に形質転換し、培養する培養工程と、
誘導物質を添加して、前記迅速発育型抗酸菌のMDP1の発現を誘導する誘導工程と、
を含む製造方法。
(a)配列番号1に示されるアミノ酸配列;
(b)配列番号1に示されるアミノ酸配列において、1個以上数個以下のアミノ酸が欠失、挿入、置換若しくは付加されたアミノ酸配列;
(c)配列番号1に示されるアミノ酸配列と同一性が80%以上であるアミノ酸配列

【請求項2】
前記迅速発育型抗酸菌が有するMDP1遺伝子が欠失又は失活している請求項1に記載の製造方法。

【請求項3】
前記迅速発育型抗酸菌を破砕し、酸を用いて抽出した前記MDP1に変性剤を添加する変性工程と、
前記変性剤を実質的に含まない緩衝液を用いた液体クロマトグラフィーにより、前記MDP1を精製する精製工程と、を更に含む請求項1又は2に記載の製造方法。

【請求項4】
前記迅速発育型抗酸菌を破砕し、酸を用いて抽出した前記MDP1に変性剤を添加する変性工程と、
前記変性剤を含む緩衝液を用いた液体クロマトグラフィーにより、前記MDP1を精製する第1の精製工程と、
前記変性剤を実質的に含まない緩衝液を用いた液体クロマトグラフィーにより、前記MDP1を精製する第2の精製工程と、を更に含む請求項1又は2に記載の製造方法。

【請求項5】
前記MDP1はC末端側にタグペプチドを備える請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。

【請求項6】
前記液体クロマトグラフィーは、前記タグペプチドを用いたアフィニティークロマトグラフィーである請求項5に記載の製造方法。

【請求項7】
前記迅速発育型抗酸菌は、Mycobacterium smegmatisである請求項1~6のいずれか一項に記載の製造方法。

【請求項8】
配列番号2に示される塩基配列からなる核酸を含むベクターを含む非病原性の迅速発育型抗酸菌。

【請求項9】
前記迅速発育型抗酸菌が有するMDP1遺伝子が欠失又は失活している請求項8に記載の非病原性の迅速発育型抗酸菌。

【請求項10】
前記迅速発育型抗酸菌がMycobacterium smegmatisである請求項8又は9に記載の非病原性の迅速発育型抗酸菌。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記「問合せ先」までお問い合わせください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close