Top > Search of Japanese Patents > (In Japanese)脱毛および白毛化を抑制もしくは改善するための組成物ならびにその使用

(In Japanese)脱毛および白毛化を抑制もしくは改善するための組成物ならびにその使用

Patent code P190015800
File No. (S2016-0313-N0)
Posted date Jan 24, 2019
Application number P2017-561131
Patent number P6355222
Date of filing Jan 11, 2017
Date of registration Jun 22, 2018
International application number JP2017000610
International publication number WO2017122668
Date of international filing Jan 11, 2017
Date of international publication Jul 20, 2017
Priority data
  • P2016-003424 (Jan 12, 2016) JP
Inventor
  • (In Japanese)西村 栄美
  • (In Japanese)松村 寛行
Applicant
  • (In Japanese)国立大学法人東京医科歯科大学
Title (In Japanese)脱毛および白毛化を抑制もしくは改善するための組成物ならびにその使用
Abstract (In Japanese)本発明は、新たな脱毛を抑制もしくは改善する組成物、および白毛化を抑制もしくは改善する組成物を提供する。より具体的には、XVII型コラーゲン発現を安定化する剤、好ましくはELANE阻害剤などのXVII型コラーゲン分解抑制剤、またはDNA修復を促進する剤もしくはDNA損傷を抑制する剤を有効成分として含有する組成物を提供する。ELANE阻害剤などのXVII型コラーゲン分解抑制剤を有効成分として含有する組成物を哺乳動物に投与すると脱毛および白毛化の抑制に対して有利な効果が得られる。ELANE阻害剤、XVII型コラーゲン分解抑制剤、またはDNA修復を促進する剤としては、低分子化合物、ポリペプチド、タンパク質、抗体、アンチセンスオリゴやsiRNAなどの核酸医薬を使用しうる。脱毛および白毛化の抑制に有効な物質をスクリーニングするための方法も提供される。
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

組織や臓器は加齢に伴い、その機能や構造において衰えが見られるようになる。組織や個体レベルでの老化を理解するために、これまでに多くの仮説が提唱されてきた。老化形質の発現や個体の寿命に関わる遺伝子が知られるようになったが、実際に組織レベルでどのようにして加齢変化が進んでいくのか、生体内での実際のメカニズムについては十分に明らかにされてはいない。

DNAの複製エラー、活性酸素、テロメア末端問題、染色体異常などによって起こりうる内因性のDNA損傷が、組織を構成する細胞に蓄積することが知られており、これが組織の老化に関わるとされている。白髪や脱毛などの典型的な老化形質は、早老症候群で見られる内因性のゲノム不安定性のみならず、放射線照射などの環境要因による外因性のゲノム不安定性によっても促進されることが知られている。

これまでゲノム不安定性による組織の衰えは、細胞老化や細胞死によって説明されてきた。しかし、典型的な細胞老化の特徴を持つ細胞は、皮膚にゲノム不安定性を誘導したからといって速やかに出現するものではなく、むしろ皮膚の色素細胞母斑や乳頭腫などにおいて特徴的に見られ、発癌抑制に関わると考えられている。今日、加齢に伴う組織幹細胞における変化(Stem cell aging)は、今日では、老化の特徴の一つと見なされているが、加齢した組織幹細胞の運命や、DNA損傷がその運命にどのような影響をもたらすのか、さらには組織や臓器の老化過程における役割については未だ殆ど明らかにされてはいない。

毛包幹細胞は、毛包のなかほどバルジ領域に局在し、毛周期ごとの毛の再生を担っている(特許文献1;非特許文献1)。マウスの毛包幹細胞は、一般に明らかな衰えを示さないとされているが、実際には加齢に伴って休止期が長くなり、毛包幹細胞におけるサイトカインシグナルに変化が見られ、コロニー形成能力も低下することが知られている。その一方で、寿命の長い哺乳類は加齢とともに毛や毛包を失うとされている。

毛髪の成長は一般に、成長期(anagen)、退行期(catagen)、休止期(telogen)に分類される(非特許文献2)。ヒトの頭髪の場合、成長期が2~7年続いた後、退行期、休止期を経て、脱毛する。

毛髪の主な機能としては、外傷や直射日光からの保護、体温喪失の防止などがあり、毛包は皮膚の幹細胞の貯蔵庫としての役割も併せ持っている。また、毛髪は、社会的コミュニケーションを媒介する上でも重要であり、頭髪量の減少は人々のQOLの低下も招きうる。

脱毛症のなかには、男性型脱毛症、女性型脱毛症、脂漏性脱毛症、老人性脱毛症、円形脱毛症、薬物性脱毛症、瘢痕性脱毛症、出産後に起こる産後脱毛症などがある。薬剤性脱毛症や瘢痕性脱毛症は、それぞれ抗癌剤やX線照射などのがん治療の副作用により医原性に誘発されるものを含む。しかし、これらの脱毛への対処法は、今のところ十分に確立されていない。

現在、医薬品として認可されている主な発毛・育毛剤には、ミノキシジルとフィナステリドがある。ミノキシジルは、当初、血管拡張を主作用とする経口の高血圧治療剤として開発された医薬品であるが、高血圧治療剤による治療を受けている患者に適応したところ、血管を拡張し、毛根の再生を促すなどの多毛症が認められたことから、医療用の外用発毛剤として改めて開発された医薬品である。ミノキシジルは毛乳頭細胞からの細胞成長因子(VEGFなど)の産生促進や血管平滑筋ATP感受性Kチャネルの活性化を介して血管拡張を促す。これによって、毛包を休止期から初期成長期へと移行させたり、成長期を延長して毛髪を太く成長させる効果が知られている。

DHT(ジヒドロテストステロン)は前頭部や頭頂部を中心に毛の成長を阻害する作用をもつ。フィナステリドは、テストステロン(男性ホルモン)をDHTへ変換する酵素である2型5-α還元酵素を阻害し、DHTの生成を抑制することによって作用する。男性ホルモンを原因とする前立腺肥大症の治療薬を男性型脱毛症(AGA)の治療薬に応用して開発された医薬品である。

これらの医薬品が現在市販されているものの、脱毛対策に関しては、より有効な医薬品が今なお求められている。また同様に、白毛化対策に関しても、有効な医薬品が求められている。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は、脱毛を抑制もしくは改善するための組成物、白毛化を抑制もしくは改善するための組成物、毛包のミニチュア化(矮小化)を抑制するための組成物、脱毛症の治療もしくは予防用の組成物、または脱毛、白毛化もしくは毛包のミニチュア化を抑制する物質のスクリーニング方法に関する。より具体的には、DNA修復を促進する剤、DNA損傷を抑制する剤、もしくはXVII型コラーゲン発現を安定化する剤、好ましくはXVII型コラーゲンの分解を抑制する物質またはXVII型コラーゲンの発現を誘導する物質を含有する脱毛抑制、白毛化抑制、もしくは毛包ミニチュア化抑制組成物、またはXVII型コラーゲンの分解抑制活性を指標とする脱毛抑制剤(育毛剤)、白毛化抑制剤、もしくは毛包ミニチュア化抑制剤のスクリーニング方法に関する。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
脱毛の抑制または改善に用いるための組成物であって、該脱毛がCOL17A1を有する個体における脱毛であり、シベレスタットナトリウム水和物またはアポシニンを含有することを特徴とする組成物。

【請求項2】
 
白毛化の抑制または改善に用いるための組成物であって、該白毛化がCOL17A1を有する個体における白毛化であり、シベレスタットナトリウム水和物またはアポシニンを含有することを特徴とする組成物。

【請求項3】
 
毛包老化の抑制に用いるための組成物であって、該毛包の老化がCOL17A1を有する個体における毛包の老化であり、シベレスタットナトリウム水和物またはアポシニンを含有することを特徴とする組成物。

【請求項4】
 
脱毛症の治療または予防に用いるための医薬組成物であって、該脱毛症がCOL17A1を有する個体における脱毛症であり、シベレスタットナトリウム水和物またはアポシニンを含有することを特徴とする、医薬組成物。

【請求項5】
 
脱毛症が、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症および瘢痕性脱毛症からなる群より選ばれたいずれかの脱毛症であることを特徴とする請求項4記載の医薬組成物。

【請求項6】
 
COL17A1を有する個体における老人性脱毛症による脱毛の抑制もしくは改善に有効な物質をスクリーニングするための方法であって、
i)in vitroで好中球エラスターゼ(ELANE)と試験物質とを接触させる工程、
ii)好中球エラスターゼの活性を測定する工程、および
iii)該試験物質が好中球エラスターゼ(ELANE)の活性を低下させるか否かを決定する工程
を含む、方法。

【請求項7】
 
脱毛の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、Marimastatを含有することを特徴とする、組成物。

【請求項8】
 
白毛化の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、Marimastatを含有することを特徴とする、組成物。

【請求項9】
 
毛包のミニチュア化の抑制に用いるための組成物であって、Marimastatを含有することを特徴とする、組成物。

【請求項10】
 
脱毛症の治療または予防に用いるための組成物であって、Marimastatを含有することを特徴とする、組成物。

【請求項11】
 
脱毛症が、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および癒痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症であることを特徴とする、請求項10記載の組成物。
IPC(International Patent Classification)
F-term
Drawing

※Click image to enlarge.

JP2017561131thum.jpg
State of application right Registered
Please contact us by E-mail or facsimile if you have any interests on this patent.


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close