TOP > 国内特許検索 > 声質変換装置、声質変換方法およびプログラム
従来、入力話者音声の音韻情報を保存したまま、話者性に関する情報のみを出力話者のものへ変換させる技術である声質変換の分野では、モデルの学習時において、入力話者と出力話者の同一発話内容による音声対であるパラレルデータを使用するパラレル声質変換が主流であった。 パラレル声質変換としては、GMM(Gaussian Mixture Model)に基づく手法、NMF(Non-negative Matrix Factrization)に基づく手法、DNN(Deep Neural Network)に基づく手法など、様々な統計的アプローチが提案されている(特許文献1参照)。パラレル声質変換では、パラレル制約のおかげで比較的高い精度が得られる反面、学習データは入力話者と出力話者の発話内容を一致させる必要があるため、利便性が損なわれてしまう。
これに対して、モデルの学習時に上述のパラレルデータを使用しない非パラレル声質変換が注目を浴びている。非パラレル声質変換は、パラレル声質変換に比べて精度面で劣るものの自由発話を用いて学習を行うことができるため利便性や実用性は高い。非特許文献1は、入力話者の音声と出力話者の音声を用いて事前に個々のパラメータを学習しておくことで、学習データに含まれる話者を入力話者または目標話者とする声質変換を可能とするものである。
本発明は任意話者声質変換を可能とする声質変換装置、声質変換方法およびプログラムに関する。
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