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物体マーキング用高分子薄膜およびその製造方法、物体測定キット、物体の測定方法 UPDATE

国内特許コード P190015846
整理番号 1944
掲載日 2019年2月19日
出願番号 特願2017-127228
公開番号 特開2019-010151
出願日 平成29年6月29日(2017.6.29)
公開日 平成31年1月24日(2019.1.24)
発明者
  • 藤枝 俊宣
  • 山岸 健人
  • 鉄 祐磨
  • 武岡 真司
出願人
  • 学校法人早稲田大学
発明の名称 物体マーキング用高分子薄膜およびその製造方法、物体測定キット、物体の測定方法 UPDATE
発明の概要 【課題】
本発明の課題は、測定対象への干渉や被験者や測定者の負担が少なく、物体に正確に標識を付与できる物体マーキング用高分子薄膜と、物体を精密に解析できる物体測定キットと物体測定方法を提供することである。
【解決手段】
単層膜又は積層膜からなり、低ヤング率で、かつ密着性を有する高分子膜であって、該高分子膜の膜面の少なくとも一方に、一つ以上のマーキング領域を有し、各マーキング領域内に一つ以上の標識を備えることを特徴とする物体マーキング用高分子薄膜である。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


近年、医療用デバイス、美容用デバイス、ウェアラブルデバイス、装着型ロボット、ソフトロボティクス等に例示されるように、物体に装着または接触するデバイスの設計において、測定対象がいかなる物体でも、物体の静的形状や、動的な形状変化を精密に測定する技術や、ヒトの感覚を忠実に再現する技術の需要が高まっている。



例えば特許文献1には、皮膚のたるみ量の測定方法が開示されている。該測定方法では、被験者の顔面の皮膚表面にペン等で直接描画したりシールを貼付したりして、マーク部を設け、該マーク部の移動量を画像解析して、たるみ量を測定する。



また、非特許文献1には、皮膚のひずみの測定方法が開示されている。該測定方法では、被験者のひざ関節の皮膚に直接、黒インクでマーキングして標識を分布させ(パターンの付与)、ひざを伸ばした状態と曲げた状態との三次元モデルにおける該パターンの変化を解析する。



しかし、上記に例示する測定方法で採用される標識は、インクやシール等で、測定対象の物体に直接マーキングして付与されるため、インク成分やシールの粘着剤が該物体に悪影響を及ぼす可能性がある。また物体は、必ずしも直接マーキングしやすい状態であるとは限らない。脆弱な表面をもつ物体や、損傷した皮膚、臓器、細胞の場合、正確な位置に直接標識を付与することは困難である。



また物体には、顔面の皮膚のように、直接マーキングすることが、被験者に強い苦痛を与えるものもある。従って、被験者の苦痛を軽減するため、直接マーキングせずに、かつ正確に物体を測定する手段が求められる。



直接マーキングしない測定手段として、予め標識が付与されたシートで、粘着剤や粘着テープを介して、測定対象を被覆することが検討されている。しかし粘着テープ等を用いると、粘着テープ等によって、物体が変形されたり物体の動態が制約されたりする等、測定対象への干渉によって、物体の正確な座標データを得られない可能性がある。特に微細組織の測定のように精密な測定結果が求められる場合、この傾向が顕著である。また、粘着テープのヤング率が高いと、動態に対する追従性や密着性が低く、正確に動態を計測することはできない。



加えて、上記の従来技術で用いられたインクや粘着剤等は、測定後、被験者や測定者が、除去しなければならない場合がある。そのような作業負担の軽減も望まれる。

産業上の利用分野


本発明は、物体マーキング用高分子薄膜に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
単層膜又は積層膜からなり、低ヤング率で、かつ密着性を有する高分子膜であって、該高分子膜の膜面の少なくとも一方に、一つ以上のマーキング領域を有し、各マーキング領域内に一つ以上の標識を備えることを特徴とする物体マーキング用高分子薄膜。

【請求項2】
前記高分子膜が、超薄膜であることを特徴とする、請求項1に記載の物体マーキング用高分子薄膜。

【請求項3】
前記高分子膜が、接着剤層を含まないことを特徴とする、請求項1又は2に記載の物体マーキング用高分子薄膜。

【請求項4】
前記高分子膜が、スチレン系エラストマー、シリコーン、ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、グリコール酸/L-乳酸共重合体及びグリコール酸/DL-乳酸共重合体から選択される乳酸共重合体、ポリラクトン又はラクトン共重合体、ポリ(ラクチド-コ-グリコリド)共重合体(PLGA)、ポリエチレングリコール(PEG)化されたPLGA、PLGA-PLA-PEGコポリマー、又は電解質ポリマーからなる群から1種以上選択される高分子化合物の薄膜であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の物体マーキング用高分子薄膜。

【請求項5】
前記高分子膜のヤング率が10GPa以下であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の物体マーキング用高分子薄膜。

【請求項6】
前記高分子膜の密着エネルギーが、2μJ以上1000μJ以下であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の物体マーキング用高分子薄膜。

【請求項7】
各マーキング領域内の一つ以上の標識が、着色剤若しくは蛍光剤で塗布されてなる塗布部、凹凸部及び貫通孔からなる群から一つ以上選択されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の物体マーキング用高分子薄膜。

【請求項8】
高分子化合物を成膜して、低ヤング率で、かつ密着性を有する高分子膜を作製する成膜工程と、成膜工程で得られた高分子膜の一つ以上のマーキング領域内に一つ以上の標識を形成する標識パターン形成工程とを含むことを特徴とする、物体マーキング用高分子薄膜の製造方法。

【請求項9】
低ヤング率で、かつ密着性を有する高分子膜の膜面の少なくとも一方に、一つ以上のマーキング領域を有し、各マーキング領域内に一つ以上の標識を備える物体マーキング用高分子薄膜と、前記物体マーキング用高分子薄膜が貼付された物体のマーキング領域の画像データを検出する検出デバイスと、前記画像データに含まれる標識領域が変換された信号によって物体の座標を解析する画像解析システムを有する物体測定キット。

【請求項10】
静的状態にある物体の三次元形態、又は、動的状態にある物体の二次元若しくは三次元の形態の変化を測定するための方法であって、
請求項1~7に記載の物体マーキング用高分子薄膜を物体に貼付するステップ、
前記物体に貼付された物体マーキング用高分子薄膜のマーキング領域の画像データを検出するステップ、および
前記画像データを解析して座標データを取得し、座標データ、該座標データに基づいて構築された物体の二次元若しくは三次元モデルの静態および/または動態を出力するステップ
を含むことを特徴とする、物体の測定方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2017127228thum.jpg
出願権利状態 公開
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