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誤りがちDNA修復経路の抑制によるがんの治療 UPDATE

国内特許コード P190015882
整理番号 S2017-0901-N0
掲載日 2019年2月25日
出願番号 特願2017-138916
公開番号 特開2019-019082
出願日 平成29年7月18日(2017.7.18)
公開日 平成31年2月7日(2019.2.7)
発明者
  • 香▲崎▼ 正宙
出願人
  • 学校法人産業医科大学
発明の名称 誤りがちDNA修復経路の抑制によるがんの治療 UPDATE
発明の概要 【課題】DNA修復の誤りの蓄積による遺伝的不安定性の増幅と、それに伴う二次性発がんの発症や転移等がんの悪性化を長期的且つ副作用が無い状態で抑えることが可能となる新規治療手段を提供する。
【解決手段】白金製剤を用いた化学療法又は放射線療法と併用される、SSA阻害剤を含む剤であって、ここで前記剤が、対象への前記白金製剤の投与後、又は前記放射線の照射後、前記対象におけるがん細胞中のSSAの活性化前、又は活性化時に投与される、該剤。
【選択図】図12
従来技術、競合技術の概要


従来の薬剤によるがん治療方法では、高価な抗がん剤による医療費の高騰、費用対延命効果、副作用や二次性発がんの問題が常に伴っており、サステナブルな抗がん剤開発は世界的に見ても厳しい状況である。また、このような状況を鑑みて、既存の抗がん剤の治療効果を高めるために、例えば、他の薬剤との併用療法が検討されている。



特許文献1には、(-)ガロカテキン‐3‐ガラート(以下、GCGと略記する場合がある)、(-)エピガロカテキン‐3‐ガラート(以下、EGCGと略記する場合がある)、(-)カテキン‐3‐ガラート(以下、CGと略記する場合がある)、(-)エピカテキン‐3‐ガラート(以下、ECGと略記する場合がある)等からなる群から選択される化学感作物質を、抗がん剤(例えば、フラボピリドール、アドリアマイシン、エトポシド、タキソール、シスプラチン)と組み合わせて対象に投与することを含む、対象におけるがんの治療方法が記載されている。また、特許文献1には、化学感作物質及び抗がん剤が同時に投与される治療方法、並びに化学感作物質が抗がん剤よりも先に投与される治療方法も記載されている。



特許文献2には、エピガロカテキン‐3‐ガレートを含む組成物等の投与と、放射線療法、化学療法(例えば、シスプラチンの投与など)等を組み合わせた、増殖性疾患の治療方法が記載されている。



しかしながら、シスプラチンなどの抗がん剤や放射線を用いたがん治療による副作用、例えば、二次性発がんについては、現在、その分子生物学的な機序がほとんど解明されておらず、そのため、二次性発がんの発生を抑制するための抗がん剤との併用に適した薬剤や、併用のための用法・用量等についても研究が進んでおらず、未だ有効な解決策がない。

産業上の利用分野


本発明は、誤りがちDNA修復経路を標的とするSSA阻害剤を含むがん細胞増殖抑制剤及び晩期障害低減剤、SSA阻害剤及び白金製剤を含む併用剤、並びにSSA阻害剤並びに白金製剤及び/又は放射線を用いたがん治療方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
白金製剤を用いた化学療法又は放射線療法と併用される、SSA阻害剤を含むがん細胞増殖抑制剤であって、ここで前記がん細胞増殖抑制剤が、対象への前記白金製剤の投与後、又は前記放射線の照射後、前記対象におけるがん細胞中のSSAの活性化前、又は活性化時に投与される、増殖抑制剤。

【請求項2】
前記SSA阻害剤が、Rad52阻害剤である、請求項1に記載のがん細胞増殖抑制剤。

【請求項3】
前記Rad52阻害剤が、(-)エピガロカテキン、又は5-アミノ-1-((2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミドである、請求項2に記載のがん細胞増殖抑制剤。

【請求項4】
前記白金製剤が、オキサリプラチン、カルボプラチン、シスプラチン、及びネダプラチンからなる群から選択される、請求項1~3のいずれか1項に記載のがん細胞増殖抑制剤。

【請求項5】
前記がん細胞増殖抑制剤が、前記白金製剤の投与後、又は前記放射線の照射後、2日以内の間に投与される、請求項1~4のいずれか1項に記載のがん細胞増殖抑制剤。

【請求項6】
前記がん細胞が、Rad52因子を含むSSA活性が増加するがん細胞である、請求項1~5のいずれか1項に記載のがん細胞増殖抑制剤。

【請求項7】
前記Rad52因子を含むSSA活性が増加するがん細胞が、RECQL4欠損がん細胞、BRCA1及び/又はBRCA2欠損がん細胞、並びにAPC欠損がん細胞からなる群から選択される、請求項6に記載のがん細胞増殖抑制剤。

【請求項8】
白金製剤を用いた化学療法又は放射線療法と併用される、SSA阻害剤を含む、前記化学療法又は放射線療法に起因する晩期障害低減剤であって、ここで前記晩期障害低減剤が、対象への前記白金製剤の投与後、又は前記放射線の照射後、前記対象におけるがん細胞中のSSAの活性化前、又は活性化時に投与される、晩期障害低減剤。

【請求項9】
前記晩期障害が二次性発がんである、請求項8に記載の晩期障害低減剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2017138916thum.jpg
出願権利状態 公開


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