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小腸上皮細胞特異的な尿酸トランスポーター及びその利用 UPDATE 新技術説明会

国内特許コード P190015909
整理番号 S2017-0885-N0
掲載日 2019年3月22日
出願番号 特願2017-152034
公開番号 特開2019-031450
出願日 平成29年8月4日(2017.8.4)
公開日 平成31年2月28日(2019.2.28)
発明者
  • 湯浅 博昭
  • 保嶋 智也
  • 井上 勝央
  • 山本 俊輔
出願人
  • 公立大学法人名古屋市立大学
  • 学校法人東京薬科大学
発明の名称 小腸上皮細胞特異的な尿酸トランスポーター及びその利用 UPDATE 新技術説明会
発明の概要 【課題】小腸上皮細胞で特異的に発現・機能する尿酸トランスポーターを同定し、その利用を図ることを課題とする。
【解決手段】小腸上皮細胞特異的な尿酸トランスポーターの同定に成功した。当該トランスポーターは尿酸排泄促進剤のスクリーニングに有用である。例えば、当該トランスポーターを強制発現させた細胞への尿酸の取り込み又は当該細胞からの尿酸の排出を被験物質が阻害するか否かを指標として尿酸排泄促進剤をスクリーニングする。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要

尿酸はプリン体の最終代謝産物であり、生体内において還元剤・ラジカルスカベンジャーとして重要な役割を果たしている。そのため、血中尿酸濃度は産生酵素と分布及び排泄の動態に関わるトランスポーターの働きにより厳密に制御されているが、その恒常性の破綻は痛風や高血圧などの種々の疾患の発症につながることから、尿酸の体内動態の制御機構に対する関心は高い。これに関わる主要臓器としては、腎臓、肝臓、小腸が知られているが、特に小腸上皮細胞は、食物成分として大量に供給される核酸類からの尿酸の産生に働き、その血中への供給源となると同時に、腸管腔への尿酸排泄にも働くという特徴を持っている点が注目される。また、小腸上皮細胞における細胞膜を介した尿酸の移行(流入及び流出)に際しては、その高水溶性のために、細胞膜への分配を経ての単純拡散の寄与はほとんどなく、主にトランスポーターが関与するものと考えられている。このような背景から、尿酸の動態における小腸上皮細胞膜トランスポーターの役割は重要であると考えられるが、その実態はほとんど未解明のままとなっている。尚、本願発明に直接関連するものではないが、以下の非特許文献1~4にはSLC52A1がリボフラビントランスポーターであることが報告されている。

産業上の利用分野

本発明は尿酸トランスポーターに関する。詳しくは、小腸上皮細胞特異的な尿酸トランスポーター及びその用途(スクリーニング方法等)に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
SLC52A1タンパク質からなる、小腸上皮細胞特異的な尿酸トランスポーター。

【請求項2】
前記SLC52A1タンパク質が配列番号1のアミノ酸配列からなる、請求項1に記載の尿酸トランスポーター。

【請求項3】
尿酸排泄促進剤のスクリーニングに利用される、請求項1又は2に記載の尿酸トランスポーター。

【請求項4】
SLC52A1を強制発現させた細胞への尿酸の取り込み又は該細胞からの尿酸の排出を被験物質が阻害するか否かを指標とした、尿酸排泄促進剤のスクリーニング方法。

【請求項5】
以下のステップ(1)~(3)を含む、請求項4に記載のスクリーニング方法:
(1)SLC52A1を強制発現させた哺乳動物細胞を用意するステップ;
(2)尿酸と被験物質を含有する試験液内で前記細胞を所定時間インキュベートするステップ;
(3)前記細胞内へ取り込まれた尿酸の量を測定し、被験物質の有効性を評価するステップ。

【請求項6】
以下のステップ(1)~(3)を含む、請求項4に記載のスクリーニング方法:
(1)SLC52A1とSNBT1を強制発現させた哺乳動物細胞を用意するステップ;
(2)尿酸と被験物質を含有する試験液内で前記細胞を所定時間インキュベートするステップ;
(3)前記細胞内及び/又は試験液中の尿酸の量を測定し、被験物質の有効性を評価するステップ。

【請求項7】
以下のステップ(i)~(iii)を含む、請求項4に記載のスクリーニング方法:
(i)SLC52A1とSNBT1を強制発現させた哺乳動物細胞で構成された細胞層を、多孔性の培養面上に形成させるステップ;
(ii)尿酸を含有する第1試験液が前記細胞層の上面側に接触し、被験物質を含有する第2試験液が前記培養面の孔を介して前記細胞層の下面側に接触した条件の下、前記細胞層を所定時間インキュベートするステップ;
(iii)前記細胞層を介して前記第1試験液から前記第2試験液へと移行した尿酸の量を測定し、被験物質の有効性を評価するステップ。

【請求項8】
以下のステップ(i)~(iii)を含む、請求項4に記載のスクリーニング方法:
(i)SLC52A1とBCRPを強制発現させた哺乳動物細胞で構成された細胞層を、多孔性の培養面上に形成させるステップ;
(ii)第1試験液が前記細胞層の上面側に接触し、尿酸と被験物質を含有する第2試験液が前記培養面の孔を介して前記細胞層の下面側に接触した条件の下、前記細胞層を所定時間インキュベートするステップ;
(iii)前記細胞層を介して前記第2試験液から前記第1試験液へと移行した尿酸の量を測定し、被験物質の有効性を評価するステップ。

【請求項9】
アフリカツメガエル卵母細胞発現系を用いることを特徴とする、請求項4に記載のスクリーニング方法。

【請求項10】
以下のステップ(1)~(3)を含む、請求項9に記載のスクリーニング方法:
(1)SLC52A1をコードするRNAの導入によってSLC52A1を強制発現させたアフリカツメガエル卵母細胞を用意するステップ;
(2)尿酸と被験物質を含有する試験液内で前記卵母細胞を所定時間インキュベートするステップ;
(3)前記卵母細胞内へ取り込まれた尿酸の量を測定し、被験物質の有効性を評価するステップ。

【請求項11】
以下のステップ(1)~(3)を含む、請求項9に記載のスクリーニング方法:
(1)SLC52A1をコードするRNAの導入によってSLC52A1を強制発現させたアフリカツメガエル卵母細胞を用意するステップ;
(2)前記卵母細胞に尿酸を導入した後、被験物質を含有する試験液内で所定時間インキュベートするステップ;
(3)前記卵母細胞から排出された尿酸の量を測定し、被験物質の有効性を評価するステップ。

【請求項12】
以下のステップ(I)~(VI)を含む、尿酸排泄促進剤のスクリーニング方法:
(I)SLC52A1を発現するトランスジェニック齧歯類動物を用意するステップ;
(II)前記トランスジェニック齧歯類動物の小腸の一部の両端を結紮し、小腸ループを作成するステップ;
(III)前記小腸ループ内を洗浄した後、試験液で充たすステップ;
(IV)前記トランスジェニック齧歯類動物に対して静脈より尿酸を投与するとともに、被験物質を投与するステップ;
(V)所定時間経過後又は経時的に、前記トランスジェニック齧歯類動物の血液及び/又は前記小腸ループの内液を採取するステップ;
(VI)採取した血液及び/又は小腸ループ内液中の尿酸の量を測定し、被験物質の有効性を評価するステップ。

【請求項13】
齧歯類動物がマウスである、請求項12に記載のスクリーニング方法。

【請求項14】
尿酸排泄促進剤のスクリーニングに用いられる、SLC52A1を強制発現させた細胞。

【請求項15】
SNBT1又はBCRPも強制発現されている、請求項14に記載の細胞。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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