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ポリプロピレン樹脂成形体の改質方法および、改質ポリプロピレン樹脂成形体ならびにその製造方法 外国出願あり

国内特許コード P190015945
整理番号 FU-303,S2018-0186-N0
掲載日 2019年3月28日
出願番号 特願2018-022250
公開番号 特開2019-137779
出願日 平成30年2月9日(2018.2.9)
公開日 令和元年8月22日(2019.8.22)
発明者
  • 八尾 滋
  • 平井 翔
  • 小渕 秀明
  • 中野 涼子
  • 内野 智仁
出願人
  • 学校法人福岡大学
発明の名称 ポリプロピレン樹脂成形体の改質方法および、改質ポリプロピレン樹脂成形体ならびにその製造方法 外国出願あり
発明の概要 【課題】 側鎖に長鎖アルカン鎖を有し、ポリプロピレン樹脂成形体と良好な相互作用力を持ち、表面特性を改質できる機能を有する側鎖結晶性ブロック共重合体によって、ポリプロピレン樹脂成形体を改質する方法を提供する。また、改質ポリプロピレン樹脂成形体を提供する。
【解決手段】 側鎖結晶性ブロック共重合体を含む共重合体溶液と、ポリプロピレン樹脂成形体とを、前記共重体溶液の温度を40~120℃で接触させる工程を有するポリプロピレン樹脂成形体の改質方法。ポリプロピレン樹脂成形体の基材と、前記基材の少なくとも一部に側鎖結晶性ブロック共重合体を含む部位を持つ改質ポリプロピレン樹脂成形体。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要

ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンは廉価で疎水性や耐薬品性、機械特性に優れていることなどから容器や包装材等に広く利用されている樹脂である。一方で、これらの樹脂は表面特性の改質が難しく、疎水性等の樹脂自体が本来備えている性質の範囲にその用途が制限されていた。

本発明者らは、ポリエチレンの表面特性を改質し、例えば親水性や接着性を付与することができる側鎖結晶性ブロック共重合体(Side Chain Crystalline Block Copolymer:SCCBC)を利用する技術を提供してきた。例えば、本発明者らは、長鎖アルカン基を保有し側鎖結晶性を示すモノマーと溶媒親和性を示すモノマーを用いたブロック共重合体である側鎖結晶性ブロック共重合体を用いた表面修飾剤等を開示している(特許文献1、2)。

産業上の利用分野

本発明は、ポリプロピレン樹脂成形体の改質方法および、改質ポリプロピレン樹脂成形体ならびにその製造方法に関する。また、改質されたポリプロピレン樹脂成形体を用いる、ポリプロピレン樹脂成形体のメッキ処理方法や、染色方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
側鎖結晶性ブロック共重合体を含む共重合体溶液と、ポリプロピレン樹脂成形体とを、
前記共重体溶液の温度を40~120℃で接触させる工程を有するポリプロピレン樹脂成形体の改質方法。

【請求項2】
前記側鎖結晶性ブロック共重合体が、第1のモノマー(A)と、第2のモノマー(B)との共重合体であり、
前記モノマー(A)が、その側鎖に炭素数8以上の長さのアルカン鎖を有する、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルエステル、シロキサン、αオレフィン及び置換スチレンからなる群から選択されるいずれかのモノマーであり、
前記モノマー(B)が、機能性基を有するモノマーであり、
前記モノマー(A)が重合した部分であるモノマー(A)由来重合ブロックと、前記モノマー(B)が重合した部分であるモノマー(B)由来重合ブロックとを有するブロック共重合体である請求項1記載のポリプロピレン樹脂成形体の改質方法。

【請求項3】
前記共重合体溶液の溶媒が、芳香族炭化水素系溶媒、ハロゲン化芳香族炭化水素系溶媒、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒、アミド系溶媒、エステル系溶媒、脂肪族炭化水素系溶媒、ハロゲン化脂肪族炭化水素系溶媒、ジメチルスルホキシド、およびイオン性液体からなる群から選択される少なくとも1以上の溶媒である請求項1または2に記載のポリプロピレン樹脂成形体の改質方法。

【請求項4】
前記共重合体溶液の前記共重合体濃度が、0.01~2.0質量%である請求項1~3のいずれかに記載のポリプロピレン樹脂成形体の改質方法。

【請求項5】
前記ポリプロピレン樹脂成形体と前記共重合体溶液とを、前記共重合体溶液の温度で接触させる時間が、1秒~60分である請求項1~4のいずれかに記載のポリプロピレン樹脂成形体の改質方法。

【請求項6】
前記モノマー(B)の機能性基が、極性基および/または金属吸着能を有する機能性基である請求項2記載のポリプロピレン樹脂成形体の改質方法。

【請求項7】
前記モノマー(B)が、極性基を有する機能性基として、オキシアルキレン基、アミノ基、アミド基、及びスルホ基からなる群から選択されるいずれかの基を有するモノマーである請求項6記載のポリプロピレン樹脂成形体の改質方法。

【請求項8】
前記モノマー(B)が、金属吸着能を有する機能性基として、その側鎖にアミンを有する、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルエステル、シロキサン、αオレフィン及び置換スチレンからなる群から選択されるいずれかのモノマーである請求項6記載のポリプロピレン樹脂成形体の改質方法。

【請求項9】
前記モノマー(B)が、その側鎖にオキシラニル基を有する、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルエステル、シロキサン、αオレフィン及び置換スチレンからなる群から選択されるいずれかのモノマーである請求項6記載のポリプロピレン樹脂成形体の改質方法。

【請求項10】
前記側鎖結晶性ブロック共重合体の前記モノマー(B)由来のオキシラニル基に、3級アミンを有する化合物を反応させることで、オキシラニル基の一部を、金属吸着能を有する機能性基となる3級アミンの側鎖とする請求項9記載のポリプロピレン樹脂成形体の改質方法。

【請求項11】
前記モノマー(B)が、金属吸着能を有する機能性基として、その側鎖にオキシアルキレン基を有する、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルエステル、シロキサン、αオレフィン及び置換スチレンからなる群から選択されるいずれかのモノマーである請求項6記載のポリプロピレン樹脂成形体の改質方法。

【請求項12】
請求項8~11のいずれかに記載のポリプロピレン樹脂成形体の改質方法により改質されたポリプロピレン樹脂成形体を、ナノ金属分散液に接触させて前記ポリプロピレン樹脂成形体にナノ金属層を設ける表層触媒化工程と、
前記ナノ金属層が設けられたポリプロピレン樹脂成形体を、無電解メッキ処理することで、前記ナノ金属層を介してポリプロピレン樹脂成形体にメッキ処理層を設けるメッキ処理工程とを有するポリプロピレン樹脂成形体のメッキ処理方法。

【請求項13】
請求項1~11のいずれかに記載のポリプロピレン樹脂成形体の改質方法により改質されたポリプロピレン樹脂成形体を、染料と接触させることで、前記ポリプロピレン樹脂成形体に染料接着部位を設ける染色工程を有するポリプロピレン樹脂成形体の染色方法。

【請求項14】
側鎖結晶性ブロック共重合体を含む共重合体溶液と、ポリプロピレン樹脂成形体とを、前記共重体溶液の温度を40~120℃で接触させる工程を有する改質ポリプロピレン樹脂成形体の製造方法。

【請求項15】
ポリプロピレン樹脂成形体の基材と、前記基材の少なくとも一部に側鎖結晶性ブロック共重合体を含む部位を持つ改質ポリプロピレン樹脂成形体。

【請求項16】
前記側鎖結晶性ブロック共重合体の良溶媒接触後に、前記基材の少なくとも一部に前記側鎖結晶性ブロック共重合体を含む部位が残存する請求項15記載の改質ポリプロピレン樹脂成形体。

【請求項17】
前記側鎖結晶性ブロック共重合体を含む部位が、前記側鎖結晶性ブロック共重合体の良溶媒を含有する請求項15または16記載の改質ポリプロピレン樹脂成形体。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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