TOP > 国内特許検索 > 免疫賦活性乳化剤

免疫賦活性乳化剤 NEW 新技術説明会

国内特許コード P190015998
掲載日 2019年5月8日
出願番号 特願2018-164846
公開番号 特開2019-043950
出願日 平成30年9月3日(2018.9.3)
公開日 平成31年3月22日(2019.3.22)
優先権データ
  • 特願2017-168348 (2017.9.1) JP
発明者
  • 東 雅之
  • 尾島 由紘
  • 大西 将也
  • 齋藤 大輝
出願人
  • 公立大学法人大阪市立大学
発明の名称 免疫賦活性乳化剤 NEW 新技術説明会
発明の概要 【課題】本発明の目的は、生物由来物質を利用した、免疫賦活性を有する乳化剤を提供することにある。
【解決手段】真菌由来のGASファミリータンパク質を含む、免疫賦活性乳化剤。好ましくは、GASファミリータンパク質はGAS1である。これによって、生物由来物質を利用した、免疫賦活性を有する乳化剤が提供されるため、乳化剤を用いる幅広い分野において機能性材料として適用することが可能となる。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


界面活性剤は、医薬、化粧品、食品等、多くの産業分野において利用されている。界面活性剤のほとんどは石油資源に由来するが、レシチンやサポニンといった生物資源に由来する界面活性剤も利用されている。近年、石油の大量消費による環境破壊や石油資源の枯渇といった問題が深刻化しており、石油原料に依存しない生物資源を原料とした機能性物質への変換が迫られている。



生物資源に由来する界面活性剤の中でも、微生物によって生産されるものはバイオサーファクタントと呼ばれており、その研究が進められている。例えば、特許文献1には、赤色酵母を培養液中で培養して得られる糖タンパク質複合体を有効成分として含有してなる乳化剤が記載されている。また、特許文献1には、この乳化剤の糖量とタンパク質量とを求めたところ、糖とタンパク質とが約9対1の割合であることが記載されている。



一方で、生物資源より抽出精製されるβ-グルカンが、免疫賦活作用があることが知られている。β-グルカンは、大麦・小麦等の穀物類、キノコ類、酵母類などに含まれることが知られている。非特許文献1では、酵母由来のβ-グルカンが、大麦・小麦由来のβ-グルカンより免疫増進効果があることが記載されている。

産業上の利用分野


本発明は、免疫賦活性乳化剤に関する。より具体的には、本発明は、免疫賦活性と乳化活性とを併せ持つタンパク質を含む免疫賦活性乳化剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
真菌由来のGASファミリータンパク質を含む、免疫賦活性乳化剤。

【請求項2】
前記GASファミリータンパク質が、GAS1タンパク質、GAS3タンパク質、GAS4タンパク質、及びGAS5タンパク質の少なくともいずれかである、請求項1に記載の免疫賦活性乳化剤。

【請求項3】
前記GAS1タンパク質が、
(i)配列番号1に示されるアミノ酸配列の23番目から527番目のアミノ酸配列を有するタンパク質、
(ii)配列番号1に示されるアミノ酸配列の1番目から527番目のアミノ酸配列を有するタンパク質、
(iii)配列番号1に示されるアミノ酸配列の23番目から559番目のアミノ酸配列を有するタンパク質、
(iv)配列番号1に示されるアミノ酸配列の1番目から369番目及び469番目から527番目のアミノ酸配列を有するタンパク質、
(v)配列番号1に示されるアミノ酸配列の23番目から369番目及び469番目から527番目のアミノ酸配列を有するタンパク質、
(vi)配列番号1に示されるアミノ酸配列の1番目から369番目及び469番目から559番目のアミノ酸配列を有するタンパク質、
(vii)配列番号1に示されるアミノ酸配列の23番目から369番目及び469番目から559番目のアミノ酸配列を有するタンパク質、
(viii)配列番号1に示されるアミノ酸配列を有するタンパク質、
(ix)上記アミノ酸配列(i)~(viii)それぞれにおいて、1個又は複数個のアミノ酸残基が欠失、付加、挿入若しくは置換されたアミノ酸配列を有し、且つ乳化活性と免疫賦活性とを有するタンパク質、及び
(x)上記アミノ酸配列(i)~(viii)それぞれと70%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有し、且つ乳化活性と免疫賦活性とを有するタンパク質
の少なくともいずれかである、請求項2に記載の免疫賦活性乳化剤。

【請求項4】
前記GAS3タンパク質が、
(i)配列番号3に示されるアミノ酸配列の22番目から503番目のアミノ酸配列を有するタンパク質、
(ii)配列番号3に示されるアミノ酸配列の1番目から503番目のアミノ酸配列を有するタンパク質、
(iii)配列番号3に示されるアミノ酸配列の22番目から524番目のアミノ酸配列を有するタンパク質、
(iv)配列番号3に示されるアミノ酸配列を有するタンパク質、
(v)上記アミノ酸配列(i)~(iv)それぞれにおいて、1個又は複数個のアミノ酸残基が欠失、付加、挿入若しくは置換されたアミノ酸配列を有し、且つ乳化活性と免疫賦活性とを有するタンパク質、及び
(vi)上記アミノ酸配列(i)~(iv)それぞれと70%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有し、且つ乳化活性と免疫賦活性とを有するタンパク質
の少なくともいずれかである、請求項2に記載の免疫賦活性乳化剤。

【請求項5】
前記GAS5タンパク質が、
(i)配列番号5に示されるアミノ酸配列の20番目から461番目のアミノ酸配列を有するタンパク質、
(ii)配列番号5に示されるアミノ酸配列の1番目から461番目のアミノ酸配列を有するタンパク質、
(iii)配列番号5に示されるアミノ酸配列の20番目から484番目のアミノ酸配列を有するタンパク質、
(iv)配列番号5に示されるアミノ酸配列を有するタンパク質、
(v)上記アミノ酸配列(i)~(iv)それぞれにおいて、1個又は複数個のアミノ酸残基が欠失、付加、挿入若しくは置換されたアミノ酸配列を有し、且つ乳化活性と免疫賦活性とを有するタンパク質、及び
(vi)上記アミノ酸配列(i)~(iv)それぞれと70%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有し、且つ乳化活性と免疫賦活性とを有するタンパク質
の少なくともいずれかである、請求項2に記載の免疫賦活性乳化剤。

【請求項6】
前記真菌が酵母である、請求項1~5のいずれか記載の免疫賦活性乳化剤。

【請求項7】
前記酵母がサッカロマイセス・セレビシエである、請求項6に記載の免疫賦活性乳化剤。

【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の免疫賦活性乳化剤と油分と水とを含む、免疫賦活性乳化組成物。

【請求項9】
水中油型である、請求項8に記載の免疫賦活性乳化組成物。

【請求項10】
(ii')配列番号1に示されるアミノ酸配列の1番目から527番目のアミノ酸配列と、アフィニティタグとを有するタンパク質、
(iv')配列番号1に示されるアミノ酸配列の1番目から369番目及び469番目から527番目のアミノ酸配列と、アフィニティタグとを有するタンパク質、
(ix')上記(ii')及び(iv')における前記アミノ酸配列において、1個又は複数個のアミノ酸残基が欠失、付加、挿入若しくは置換されたアミノ酸配列と、アフィニティタグとを有し、且つ乳化活性と免疫賦活性とを有するタンパク質、及び
(x')上記(ii')及び(iv')における前記アミノ酸配列と70%以上の相同性を有するアミノ酸配列と、アフィニティタグとを有し、且つ乳化活性と免疫賦活性とを有するタンパク質
の少なくともいずれかのタンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターによって形質転換された細胞を作成する工程、
前記形質転換された細胞の培養を行う工程、
前記培養による培養液を、前記アフィニティタグに特異的な担体に接触させ、発現タンパク質を捕捉する工程、及び
前記捕捉された発現タンパク質を回収する工程、
を含む、免疫賦活性乳化剤の製造方法。

【請求項11】
(ii')配列番号3に示されるアミノ酸配列の1番目から503番目のアミノ酸配列と、アフィニティタグとを有するタンパク質、
(v')上記(ii')における前記アミノ酸配列において、1個又は複数個のアミノ酸残基が欠失、付加、挿入若しくは置換されたアミノ酸配列と、アフィニティタグとを有し、且つ乳化活性と免疫賦活性とを有するタンパク質、及び
(vi')上記(ii')における前記アミノ酸配列と70%以上の相同性を有するアミノ酸配列と、アフィニティタグとを有し、且つ乳化活性と免疫賦活性とを有するタンパク質
の少なくともいずれかのタンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターによって形質転換された細胞を作成する工程、
前記形質転換された細胞の培養を行う工程、
前記培養による培養液を、前記アフィニティタグに特異的な担体に接触させ、発現タンパク質を捕捉する工程、及び
前記捕捉された発現タンパク質を回収する工程、
を含む、免疫賦活性乳化剤の製造方法。

【請求項12】
(ii')配列番号5に示されるアミノ酸配列の1番目から461番目のアミノ酸配列と、アフィニティタグとを有するタンパク質、
(v')上記(ii')における前記アミノ酸配列において、1個又は複数個のアミノ酸残基が欠失、付加、挿入若しくは置換されたアミノ酸配列と、アフィニティタグとを有し、且つ乳化活性と免疫賦活性とを有するタンパク質、及び
(vi')上記(ii')における前記アミノ酸配列と70%以上の相同性を有するアミノ酸配列と、アフィニティタグとを有し、且つ乳化活性と免疫賦活性とを有するタンパク質
の少なくともいずれかのタンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターによって形質転換された細胞を作成する工程、
前記形質転換された細胞の培養を行う工程、
前記培養による培養液を、前記アフィニティタグに特異的な担体に接触させ、発現タンパク質を捕捉する工程、及び
前記捕捉された発現タンパク質を回収する工程、
を含む、免疫賦活性乳化剤の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close