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リン酸化SARM1、抗体、SARM1リン酸化阻害剤、神経変性疾患の予防又は治療薬、スクリーニング方法、SARM1改変体及び使用

国内特許コード P190016005
整理番号 (S2016-0511-N0)
掲載日 2019年5月9日
出願番号 特願2018-507366
出願日 平成29年3月22日(2017.3.22)
国際出願番号 JP2017011418
国際公開番号 WO2017164230
国際出願日 平成29年3月22日(2017.3.22)
国際公開日 平成29年9月28日(2017.9.28)
優先権データ
  • 特願2016-058130 (2016.3.23) JP
発明者
  • 村田 等
  • 阪口 政清
  • 木下 理恵
  • 山本 健一
出願人
  • 国立大学法人岡山大学
発明の名称 リン酸化SARM1、抗体、SARM1リン酸化阻害剤、神経変性疾患の予防又は治療薬、スクリーニング方法、SARM1改変体及び使用
発明の概要 本発明は、SARM1(Sterile alpha and TIR motif-containing protein 1)の54位、548位及び622位からなる群から選ばれる少なくとも1種のSer残基がリン酸化された、リン酸化SARM1を提供するものである。
従来技術、競合技術の概要

SARM1(Sterile alpha and TIR motif-containing protein 1)はミトコンドリア移行シグナルをもつTIRアダプタータンパク質の1つで、724アミノ酸からなっている。SARM1は主に神経系の細胞に発現が強く (非特許文献1)、虚血性の神経細胞死や神経軸索変性の原因分子となることが報告されている (非特許文献2、3)。この神経細胞死はSARM1をノックアウトすることによって著しく抑制できることから、SARM1を標的とした薬剤があれば神経細胞死を抑制し、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)など様々な神経変性疾患の治療に応用できると考えられている(特許文献1)。しかしSARM1を標的とした薬剤は現在存在しない。

特許文献2~5は、CDK8又はCDK19の阻害剤ががんの治療に有効であることを開示している。

産業上の利用分野

本発明は、リン酸化SARM1、抗体、SARM1リン酸化阻害剤、神経変性疾患の予防又は治療薬、スクリーニング方法、SARM1改変体及び使用に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
SARM1(Sterile alpha and TIR motif-containing protein 1)の54位、548位及び622位からなる群から選ばれる少なくとも1種のSer残基がリン酸化された、リン酸化SARM1。

【請求項2】
SARM1がヒト由来である、請求項1に記載のリン酸化SARM1。

【請求項3】
SARM1の54位、548位又は622位のリン酸化Ser残基を特異的に認識し、SARM1の54位、548位及び622位の非リン酸化Ser残基を認識しない、抗リン酸化SARM1抗体。

【請求項4】
サイクリン依存性キナーゼ8(CDK8)、サイクリン依存性キナーゼ19(CDK19)及びJNKからなる群から選ばれる少なくとも1種の阻害剤を有効成分とするSARM1リン酸化阻害剤。

【請求項5】
サイクリン依存性キナーゼ8(CDK8)、サイクリン依存性キナーゼ19(CDK19)及びJNKからなる群から選ばれる少なくとも1種の阻害剤を有効成分とする神経変性疾患の予防又は治療薬。

【請求項6】
抗SARM1抗体、SARM1のデコイペプチド及びアンタゴニストからなる群から選ばれるSARM1阻害剤を有効成分とする、神経変性疾患の予防又は治療薬。

【請求項7】
抗SARM1抗体が、SARM1の54位、548位又は622位のリン酸化を抑制可能な非リン酸化SARM1に対する抗体またはSARM1の54位、548位又は622位のリン酸化Ser残基を特異的に認識し、SARM1の54位、548位及び622位の非リン酸化Ser残基を認識しない抗リン酸化SARM1抗体である、請求項6に記載の神経変性疾患の予防又は治療薬。

【請求項8】
SARM1のデコイペプチドがSARM1のSer54、Ser548又はSer622を含む断片ペプチドまたはその修飾体である、請求項6に記載の神経変性疾患の予防又は治療薬。

【請求項9】
神経変性疾患がパーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多発性硬化症、ニューロパチー及びアルツハイマー病からなる群から選ばれる請求項5~8のいずれか1項に記載の神経変性疾患の予防又は治療薬。

【請求項10】
SARM1の54位、548位及び622位からなる群から選ばれる少なくとも1種のSer残基のリン酸化を検出する工程を含む、神経変性疾患の予防又は治療薬のスクリーニング方法。

【請求項11】
SARM1の54位、548位及び622位からなる群から選ばれる少なくとも1種のSer残基のリン酸化を検出する工程を含む、SARM1阻害剤のスクリーニング方法。

【請求項12】
ヒトSARM1の54番目、548番目及び622番目からなる群から選ばれる少なくとも1種に相当するSerがGlu又はAspで置換されたSARM1改変体。

【請求項13】
神経変性疾患のモデル細胞又はモデル動物の作成のための請求項12に記載のSARM1改変体の使用。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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