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脳腫瘍を含む腫瘍の治療用核酸および組成物 UPDATE

国内特許コード P190016078
整理番号 (S2016-0863-N0)
掲載日 2019年5月24日
出願番号 特願2018-525306
出願日 平成29年6月30日(2017.6.30)
国際出願番号 JP2017024223
国際公開番号 WO2018003988
国際出願日 平成29年6月30日(2017.6.30)
国際公開日 平成30年1月4日(2018.1.4)
優先権データ
  • 特願2016-131073 (2016.6.30) JP
発明者
  • 近藤 豊
  • 出口 彰一
  • 夏目 敦至
  • 勝島 啓佑
  • 宮田 完二郎
  • 片岡 一則
  • 内藤 瑞
出願人
  • 公立大学法人名古屋市立大学
  • 国立大学法人名古屋大学
  • 国立大学法人東京大学
発明の名称 脳腫瘍を含む腫瘍の治療用核酸および組成物 UPDATE
発明の概要 この出願は、LINC00461遺伝子の発現を抑制する核酸を有効性成分として含むことを特徴とする、該遺伝子を発現する腫瘍を有する被験体を治療または予防するための医薬組成物、ならびに、LINC00461遺伝子の発現を抑制する抗腫瘍性核酸を提供する。
従来技術、競合技術の概要

膠芽腫は最も予後不良な悪性脳腫瘍のひとつである。膠芽腫は遺伝子変異などのゲノム異常に加えて非翻訳RNA、ヒストン修飾、DNAメチル化などのエピゲノム異常を有しており、これらエピゲノム異常が膠芽腫の発がんや悪性化に寄与していることが示唆されている。非翻訳RNAのひとつであるlong noncoding RNA (lncRNA)による遺伝子発現の制御は細胞の分化や増殖などの様々な生命現象に深く関わっており、近年ではがんへの関与も報告されている。

本発明者らは、生物種を越えて進化学的に遺伝子配列が保存されたlncRNAは少ないが、それらのなかには重要な機能をもつ可能性が高いものが存在することに着目してきた。lncRNAは、非翻訳RNAのなかで主要なものであり200塩基を超える長さを有しており、広範な機能、例えば転写抑制、タンパク相互作用調節などの機能を有することが知られている。

後述するように、本発明者らは今回、ヒト神経幹細胞に比べてヒト膠芽腫細胞で高発現する、lncRNAの1種であるLINC00461を同定した。LINC00461(別称:Visc-2、等)のノックアウトマウスでは脳の構造や機能異常を認めないことが判明しているが(非特許文献1)、脳内におけるLINC00461の機能は不明である。さらにまた、脳以外の組織については、特許文献1において、LINC00461は関節炎の診断マーカーになりうることが知られている。

産業上の利用分野

本発明は、脳腫瘍(例、膠芽腫)を含む腫瘍の治療用核酸、ならびに該核酸を含む医薬組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
LINC00461遺伝子の発現を抑制する核酸を有効性成分として含むことを特徴とする、該遺伝子を発現する腫瘍を有する被験体を治療または予防するための医薬組成物。

【請求項2】
前記核酸が、LINC00461遺伝子の転写体RNAに対する、siRNA、その前駆体RNA、アンチセンスRNA、もしくはその修飾RNA、またはアンチセンスDNA、あるいは、該siRNAもしくはその前駆体RNAをコードするDNAまたは該アンチセンスDNAを含むベクターであることを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物。

【請求項3】
前記核酸が、配列番号37の前記転写体RNA配列の1位と150位の間の塩基配列、700位と1620位の間の塩基配列、または3050位と3560位の間の塩基配列を標的とすることを特徴とする、請求項1または2に記載の医薬組成物。

【請求項4】
前記核酸が標的とする塩基配列が、配列番号25~34からなる群から選択されることを特徴とする、請求項3に記載の医薬組成物。

【請求項5】
前記核酸が、下記のsiRNAまたはその修飾RNA:
(a)配列番号5のアンチセンス鎖配列と配列番号6のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(b)配列番号7のアンチセンス鎖配列と配列番号8のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(c)配列番号9のアンチセンス鎖配列と配列番号10のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(d)配列番号11のアンチセンス鎖配列と配列番号12のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(e)配列番号13のアンチセンス鎖配列と配列番号14のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(f)配列番号15のアンチセンス鎖配列と配列番号16のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(g)配列番号17のアンチセンス鎖配列と配列番号18のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(h)配列番号19のアンチセンス鎖配列と配列番号20のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(i)配列番号21のアンチセンス鎖配列と配列番号22のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、ならびに、
(j)配列番号23のアンチセンス鎖配列と配列番号24のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
からなる群から選択される1つのsiRNAまたはその修飾RNAあるいは2つ以上のsiRNAおよび/またはその修飾RNAの組み合わせであることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の医薬組成物。

【請求項6】
前記修飾RNAが、2'-O、4'-Cメチレンブリッジを有するロックされたLNA修飾ヌクレオチド、2'-メトキシヌクレオチド、2'-メトキシエトキシヌクレオチド、あるいはそれらの組み合わせからなる、少なくとも2つの修飾ヌクレオチドを含むことを特徴とする、請求項2~5のいずれか1項に記載の医薬組成物。

【請求項7】
前記腫瘍が、脳腫瘍、乳癌、大腸癌、前立腺癌、肝臓癌、肺癌、白血病、子宮頸癌およびリンパ腫からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の医薬組成物。

【請求項8】
前記脳腫瘍が、膠芽腫であることを特徴とする、請求項7に記載の医薬組成物。

【請求項9】
前記腫瘍が早期癌であることを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の医薬組成物。

【請求項10】
前記核酸が、ドラッグデリバリー材料に含まれることを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載の医薬組成物。

【請求項11】
下記の核酸:
(a)配列番号5のアンチセンス鎖配列と配列番号6のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(b)配列番号7のアンチセンス鎖配列と配列番号8のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(c)配列番号9のアンチセンス鎖配列と配列番号10のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(d)配列番号11のアンチセンス鎖配列と配列番号12のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(e)配列番号13のアンチセンス鎖配列と配列番号14のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(f)配列番号15のアンチセンス鎖配列と配列番号16のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(g)配列番号17のアンチセンス鎖配列と配列番号18のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(h)配列番号19のアンチセンス鎖配列と配列番号20のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
(i)配列番号21のアンチセンス鎖配列と配列番号22のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、ならびに、
(j)配列番号23のアンチセンス鎖配列と配列番号24のセンス鎖配列からなるsiRNAまたはその修飾RNA、
からなる群から選択される抗腫瘍性核酸。

【請求項12】
前記修飾RNAが、2'-O、4'-Cメチレンブリッジを有するロックされたLNA修飾ヌクレオチド、2'-メトキシヌクレオチド、2'-メトキシエトキシヌクレオチド、あるいはそれらの組み合わせからなる、少なくとも2つの修飾ヌクレオチドを含むことを特徴とする、請求項11に記載の抗腫瘍性核酸。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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