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(In Japanese)ブリ類の性識別方法 UPDATE_EN

Patent code P190016376
File No. S2018-0391-N0
Posted date Oct 3, 2019
Application number P2018-027260
Publication number P2019-140953A
Date of filing Feb 19, 2018
Date of publication of application Aug 29, 2019
Inventor
  • (In Japanese)坂 本 崇
  • (In Japanese)中 本 正 俊
  • (In Japanese)菊 池 潔
  • (In Japanese)小 山 喬
Applicant
  • (In Japanese)国立大学法人東京海洋大学
Title (In Japanese)ブリ類の性識別方法 UPDATE_EN
Abstract (In Japanese)
【課題】
 ブリ類の遺伝的な性を正確に識別し得る方法の提供。
【解決手段】
 ブリ類のHSD17B1遺伝子のコードするポリペプチドにおける第143番目のアミノ酸残基がグルタミン酸残基であるかグリシン残基であるかを同定する工程を含んでなる、ブリ類の性を識別する方法。
【選択図】
 なし
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

ブリ類は日本における海面養殖生産量の過半を占める重要養殖対象種である。現状のブリ養殖は天然種苗を採捕し出荷サイズまで畜養する天然資源に依存した養殖である。より安定した養殖生産のために、天然種苗に依存しない人工種苗の早期導入と、人工種苗への優良形質の付与に関する技術開発が行われている。

ブリ類の種苗生産では外部形態から雌雄を判別することができない成熟前の成長段階初期から雌雄判別の需要がある。雄は成熟期に常に排精することが多く、精子の採取が比較的容易であり、また凍結保存技術も確立されている。一方で、雌は1個体から良質な卵を採取できる期間が短く、また抱卵確認の際のハンドリングにより排卵しなくなることが多く、採卵のタイミングが難しいなどの理由から、目的の交配を行うために、ある特定の雌親魚から良質な卵を採取することは難しい。また、養殖ブリの出荷においては、雌は春先の産卵期になると体重が目減りするため商品として向かないとされている。そのため、雌雄の識別が可能となれば、養成する親魚の雌雄の尾数の調整や、雌雄によって出荷時期を調整できる等の利点がある。

ブリの性を識別する方法としては、ブリの性決定遺伝子座が、連鎖群LG12上のマイクロサテライトDNAマーカー座Sequ17とSequ21との間にあると特定し、このマイクロサテライトDNAマーカー座Sequ21の特定の配列の増幅産物のサイズの差により性別を判定する方法が報告されている(特許文献1、非特許文献1)。しかし、このマイクロサテライトDNAマーカー座と遺伝的な性を決定するゲノム領域との間にはまだ相当の物理的な距離が存在し、集団内の遺伝的差異やゲノムの組換えによって性を判別できなくなるリスクが残っていた。

また、連鎖群12のSequ17とSequ21の間の領域をさらに詳細に調べ、この領域に存在する二ヶ所のSNPマーカーの少なくとも一方の一塩基多型の遺伝型を調べることで雌雄を判別できることが報告されている(特許文献2、非特許文献2)。しかし、この二ヶ所のSNPマーカーも、依然として遺伝的な性を決定する領域との間には物理的な距離が存在し、かつ、具体的な検証はブリの野生個体にとどまっている。
したがって、ブリ類の雌雄の正確な識別を可能とする手法が依然として求められているといえる。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は、ブリ類の性を識別する方法に関する。より詳細には、性決定遺伝子に存在する一塩基多型(SNP)を利用してブリ類の性を検査する方法に関する。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
ブリ類のHSD17B1遺伝子のコードするポリペプチドにおける第143番目のアミノ酸残基がグルタミン酸残基であるかグリシン残基であるかを同定する工程を含んでなる、ブリ類の性を識別する方法。

【請求項2】
 
前記同定工程が、前記HSD17B1遺伝子において、前記ポリペプチドの第143番目のアミノ酸残基に対応するコドンがグルタミン酸残基に対応するかグリシン残基に対応するかを同定することを含んでなる、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
 
前記ポリペプチドが、配列番号2、5または8で表されるアミノ酸配列を含んでなる、請求項1または2に記載の方法。

【請求項4】
 
前記ポリペプチドの第143番目のアミノ酸残基がグルタミン酸残基のみである場合、ブリ類の性を雄と判定し、
前記ポリペプチドの第143番目のアミノ酸残基がグリシン残基のみである場合、あるいはグリシン残基またはグルタミン残基である場合、ブリ類の性を雌と判定する、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。

【請求項5】
 
前記同定工程が、前記HSD17B1遺伝子のエクソン3における第169番目のヌクレオチド残基がアデニン(A)残基であるかグアニン(G)残基であるかを同定する工程である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。

【請求項6】
 
前記HSD17B1遺伝子のエクソン3における第169番目のヌクレオチド残基がアデニン(A)残基のみである場合、ブリ類の性を雄と判定し、
前記HSD17B1遺伝子のエクソン3における第169番目のヌクレオチド残基がグアニン(G)残基のみである場合、あるいはグアニン(G)残基またはアデニン(A)残基である場合、ブリ類の性を雌と判定する、請求項5に記載の方法。

【請求項7】
 
前記同定工程が、前記HSD17B1遺伝子ゲノム配列の少なくとも一部をコードするポリヌクレオチドまたはこれに相補的なポリヌクレオチドを核酸増幅法により増幅することを含んでなる、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。

【請求項8】
 
前記ポリヌクレオチドが、HSD17B1遺伝子のエクソン3の第169番目に位置するヌクレオチド残基に対応する残基を含む領域を含んでなる、請求項7に記載の方法。

【請求項9】
 
前記ポリヌクレオチドが、以下のいずれかの塩基配列またはその一部を含んでなる、請求項7または8に記載の方法:
(i)配列番号1、4または7で表される塩基配列;
(ii)配列番号3、6または9で表される塩基配列。

【請求項10】
 
前記性の識別が遺伝的な性の識別である、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。

【請求項11】
 
前記ブリ類が、ブリ、カンパチまたはヒラマサからなるものである、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。

【請求項12】
 
請求項1~11のいずれか一項に記載の方法に用いるための核酸分子であって、
HSD17B1遺伝子ゲノム配列の少なくとも一部をコードするポリヌクレオチドまたはこれに相補的なポリヌクレオチドにハイブリダイズするヌクレオチド断片を含み、かつ
前記ポリヌクレオチドが、HSD17B1遺伝子のエクソン3における第169番目に位置するヌクレオチド残基に対応する残基を含む領域を含んでなる、核酸分子。

【請求項13】
 
請求項1~11のいずれか一項に記載の方法に用いるためのプライマーペアであって、
HSD17B1遺伝子ゲノム配列の少なくとも一部をコードするポリヌクレオチドまたはこれに相補的なポリヌクレオチドの、HSD17B1遺伝子のエクソン3の第169番目に位置するヌクレオチド残基に対応する残基を含むヌクレオチド領域を核酸増幅法において増幅しうる、プライマーペア。

【請求項14】
 
以下のいずれかの試薬を含んでなる、ブリ類の性の識別用キット:
ブリ類のHSD17B1遺伝子のコードするポリペプチドにおける第143番目のアミノ酸残基がグルタミン酸残基であるかグリシン残基であるかを同定しうる試薬;
ブリ類のHSD17B1遺伝子において、該遺伝子のコードするポリペプチドの第143番目のアミノ酸残基に対応するコドンがグルタミン酸残基に対応するかグリシン残基に対応するかを同定しうる試薬;
ブリ類のHSD17B1遺伝子のポリペプチドコード領域の第428番目のヌクレオチド残基がアデニン(A)残基であるかグアニン(G)残基であるかを同定しうる試薬;
ブリ類のHSD17B1遺伝子のエクソン3における第169番目のヌクレオチド残基がアデニン(A)残基であるかグアニン(G)残基であるかを同定しうる試薬。

【請求項15】
 
請求項12に記載の核酸分子および/または請求項13に記載のプライマーペアを含んでなる、請求項16に記載のブリ類の性の識別用キット。
IPC(International Patent Classification)
F-term
State of application right Published


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