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糖タンパク質の糖修飾 NEW

国内特許コード P190016424
整理番号 S2018-0275-N0
掲載日 2019年10月25日
出願番号 特願2018-047235
公開番号 特開2019-154346
出願日 平成30年3月14日(2018.3.14)
公開日 令和元年9月19日(2019.9.19)
発明者
  • 矢木 宏和
  • 加藤 晃一
  • 齋藤 泰輝
出願人
  • 公立大学法人名古屋市立大学
発明の名称 糖タンパク質の糖修飾 NEW
発明の概要 【課題】糖タンパク質の糖鎖を糖鎖修飾によって制御する手段を提供することを課題とする。
【解決手段】(1)糖転移酵素の基質糖タンパク質の一部(部分ペプチド)であって、糖転移反応の際に前記糖転移酵素が認識する部分ペプチド、が連結した目的糖タンパク質を、前記糖転移酵素が発現する細胞内で発現させるステップと、(2)前記糖転移酵素による糖鎖修飾を受けた目的糖タンパク質を回収するステップを行い、糖鎖修飾された糖タンパク質を調製する。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要

本発明者らの研究グループは、神経幹細胞において幹細胞性の維持に関わるLewis X[Galβ1-4(Fucα1-3)GlcNAc]糖鎖がリソソーム膜タンパク質1(lysosomal-associated membrane protein 1; LAMP1)上にもっぱら発現していることを見出し、神経幹細胞においてLewis X糖鎖の生合成を担う糖転移酵素がフコース転移酵素9(FUT9)であることを明らかにした(非特許文献1)。FUT9はin vitroにおいてN-アセチルラクトサミン[Galβ1-4GlcNAc] (LacNAc)構造を有する基質に対してフコース残基を転移する能力を持つ。従って、細胞内では、LacNAc構造を有する多数のタンパク質上にFUT9によるLewis X糖鎖修飾が起き得るものと予想されるが、実際は特定のタンパク質にのみLewis X糖鎖修飾が認められる。

産業上の利用分野

本発明は糖タンパク質の糖修飾に関する。詳しくは、糖タンパク質の糖鎖を修飾する技術及びその用途等に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下のステップ(1)及び(2)を含む、糖鎖修飾された糖タンパク質の調製方法:
(1)糖転移酵素の基質糖タンパク質の一部(部分ペプチド)であって、糖転移反応の際に前記糖転移酵素が認識する部分ペプチド、が連結した目的糖タンパク質を、前記糖転移酵素が発現する細胞内で発現させるステップ、
(2)前記糖転移酵素による糖鎖修飾を受けた目的糖タンパク質を回収するステップ。

【請求項2】
前記糖転移酵素がフコース転移酵素である、請求項1に記載の調製方法。

【請求項3】
前記糖転移反応が、N-アセチルラクトサミン糖鎖にフコースを転移してLewis X糖鎖を生じるものである、請求項2に記載の調製方法。

【請求項4】
前記フコース転移酵素がフコース転移酵素9であり、前記基質糖タンパク質がリソソーム関連膜タンパク質1である、請求項2又は3に記載の調製方法。

【請求項5】
前記ペプチド配列がIKTVESITDIRADIDKKYRCVS(配列番号1)である、請求項4に記載の調製方法。

【請求項6】
前記部分ペプチドが前記目的糖タンパク質のカルボキシ末端側に連結される、請求項1~5のいずれか一項に記載の調製方法。

【請求項7】
前記目的タンパク質と前記部分ペプチドの間にプロテアーゼ認識配列が介在する、請求項1~6のいずれか一項に記載の調製方法。

【請求項8】
以下のステップ(3)を更に含む、請求項7に記載の調製方法:
(3)回収後の目的糖タンパク質をプロテアーゼで処理するステップ。

【請求項9】
以下のステップ(I)及び(II)を含む、糖鎖修飾された糖タンパク質の調製方法:
(I)糖転移酵素の基質糖タンパク質の一部(部分ペプチド)であって、糖転移反応の際に前記糖転移酵素が認識する部分ペプチド、が連結した目的糖タンパク質に前記糖転移酵素を反応させるステップ、
(II)前記糖転移酵素による糖鎖修飾を受けた目的糖タンパク質を回収するステップ。

【請求項10】
糖転移酵素の基質糖タンパク質の一部(部分ペプチド)であって、糖転移反応の際に前記糖転移酵素が認識する部分ペプチド、が連結した目的糖タンパク質をコードする遺伝子。

【請求項11】
プロモーターと、
糖転移酵素の基質糖タンパク質の一部(部分ペプチド)であって、糖転移反応の際に前記糖転移酵素が認識する部分ペプチド、が連結した目的糖タンパク質をコードする遺伝子と、を保持する、
糖鎖修飾された糖タンパク質を調製するためのベクター。

【請求項12】
前記部分ペプチドが前記目的糖タンパク質のカルボキシ末端側に連結される、請求項11に記載のベクター。

【請求項13】
前記目的タンパク質と前記部分ペプチドの間にプロテアーゼ認識配列が介在する、請求項11又は12に記載のベクター。

【請求項14】
プロモーターと、
目的糖タンパク質をコードする遺伝子用のクローニング部位と、を有するとともに、
前記クローニング部位の上流又は下流には、糖転移酵素の基質糖タンパク質の一部(部分ペプチド)であって、糖転移反応の際に前記糖転移酵素が認識する部分ペプチド、をコードする配列が配置されている、
糖鎖修飾された糖タンパク質を調製するためのベクター。

【請求項15】
前記クローニング部位と前記部分ペプチドをコードする配列の間に、プロテアーゼ認識配列をコードする配列が配置されている、請求項14に記載のベクター。

【請求項16】
前記糖転移酵素がフコース転移酵素である、請求項11~15のいずれか一項に記載のベクター。

【請求項17】
前記糖転移反応が、N-アセチルラクトサミン糖鎖にフコースを転移してLewis X糖鎖を生じるものである、請求項16に記載のベクター。

【請求項18】
前記フコース転移酵素がフコース転移酵素9であり、前記基質糖タンパク質がリソソーム関連膜タンパク質1である、請求項16又は17に記載のベクター。

【請求項19】
前記ペプチド配列がIKTVESITDIRADIDKKYRCVS(配列番号1)である、請求項11~18のいずれか一項に記載のベクター。

【請求項20】
請求項11~19のいずれか一項に記載のベクターを保有する細胞。

【請求項21】
ヒト、マウス、ラット又はハムスターの細胞である、請求項20に記載の細胞。

【請求項22】
請求項11~19のいずれか一項に記載のベクターを含む、糖鎖修飾された糖タンパク質調製用のキット。

【請求項23】
前記糖転移酵素を更に含む、請求項22に記載のキット。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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