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薬物放出制御用ハイドロゲル及びその製造方法 NEW

国内特許コード P190016433
整理番号 (S2017-0103-N0)
掲載日 2019年10月28日
出願番号 特願2018-550291
出願日 平成29年11月10日(2017.11.10)
国際出願番号 JP2017040648
国際公開番号 WO2018088541
国際出願日 平成29年11月10日(2017.11.10)
国際公開日 平成30年5月17日(2018.5.17)
優先権データ
  • 特願2016-221045 (2016.11.11) JP
発明者
  • 松村 和明
  • パテル,モニカ
出願人
  • 国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学
発明の名称 薬物放出制御用ハイドロゲル及びその製造方法 NEW
発明の概要 カチオン性ブロックポリペプチドのミセル及びアニオン性ブロックポリペプチドのミセルが含まれ、カチオン性ブロックポリペプチドのミセル又はアニオン性ブロックポリペプチドのミセルが、架橋剤によって架橋されてなる、ハイドロゲルであって、カチオン性ブロックポリペプチドが、カチオン性アミノ酸側鎖のブロックと疎水性アミノ酸側鎖のブロックとを含む、両親媒性のカチオン性ブロックポリペプチドであり、アニオン性ブロックポリペプチドが、アニオン性アミノ酸側鎖のブロックと疎水性アミノ酸側鎖のブロックとを含む、両親媒性のアニオン性ブロックポリペプチドである、ハイドロゲルによって、2種以上の薬物を担持して独立して放出制御できる、薬物放出手段を提供する。
従来技術、競合技術の概要

薬剤の放出制御系(DDS)として、異なる2種以上の薬物を担持させて、異なる放出プロファイルで放出制御できる単独のDDS材料があれば、有用である。例えば、熱傷の治療剤として、初期に抗生物質を放出し、長期にわたって抗炎症剤や創傷治癒剤を徐放し続ける治療剤があれば、理想的である。このようなDDS(デュアルドラッグデリバリーシステム)を目指して、開発が行われている。

非特許文献1は、デュアルドラッグデリバリーシステムとして、ミセル内に疎水性薬物を、ハイドロゲル内に親水性薬物を担持して、これらを組み合わせて、2種類の薬物の徐放性を独立に制御したとしている。しかし、非特許文献1の初期に放出される薬物では、バースト的な放出を示してしまっており、すなわち初期数時間で数十%の薬物が放出されてしまっている。このように、2種類の薬物の独立した徐放性制御は、非特許文献1の技術によっても困難である。

産業上の利用分野

本発明は、二種類の薬物の放出制御に使用可能なハイドロゲル及びその製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
カチオン性ブロックポリペプチドのミセル及びアニオン性ブロックポリペプチドのミセルが含まれ、
カチオン性ブロックポリペプチドのミセル又はアニオン性ブロックポリペプチドのミセルが、架橋剤によって架橋されてなる、ハイドロゲルであって、
カチオン性ブロックポリペプチドが、カチオン性アミノ酸側鎖のブロックと疎水性アミノ酸側鎖のブロックとを含む、両親媒性のカチオン性ブロックポリペプチドであり、
アニオン性ブロックポリペプチドが、アニオン性アミノ酸側鎖のブロックと疎水性アミノ酸側鎖のブロックとを含む、両親媒性のアニオン性ブロックポリペプチドである、ハイドロゲル。

【請求項2】
カチオン性ブロックポリペプチドのミセルが、アミノ基-アミノ基間架橋剤によって架橋され、
アニオン性ブロックポリペプチドのミセルが、ハイドロゲル中に分散して含まれる、請求項1に記載のハイドロゲル。

【請求項3】
カチオン性アミノ酸側鎖のアミノ酸が、リジン、アルギニン、ヒスチジン、オルニチンからなる群から選択された1種以上のアミノ酸である、請求項1~2のいずれかに記載のハイドロゲル。

【請求項4】
アニオン性アミノ酸側鎖のアミノ酸が、グルタミン酸、アスパラギン酸からなる群から選択された1種以上のアミノ酸である、請求項1~3のいずれかに記載のハイドロゲル。

【請求項5】
疎水性アミノ酸側鎖のアミノ酸が、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシンからなる群から選択された1種以上のアミノ酸である、請求項1~4のいずれかに記載のハイドロゲル。

【請求項6】
アミノ基-アミノ基間架橋剤が、ゲニピン、グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒド、テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウム塩からなる群から選択された1種以上の架橋剤である、請求項2~5のいずれかに記載のハイドロゲル。

【請求項7】
カチオン性ブロックポリペプチドの分子中において、
カチオン性アミノ酸側鎖の平均個数が、20~1000個の範囲にあり、
疎水性アミノ酸側鎖の平均個数が、0.1~20個の範囲にある、請求項1~6のいずれかに記載のハイドロゲル。

【請求項8】
アニオン性ブロックポリペプチドの分子中において、
アニオン性アミノ酸側鎖の平均個数が、20~1000個の範囲にあり、
疎水性アミノ酸側鎖の平均個数が、0.1~20個の範囲にある、請求項1~7のいずれかに記載のハイドロゲル。

【請求項9】
カチオン性ブロックポリペプチドの分子中において、
[疎水性アミノ酸側鎖の平均個数/カチオン性アミノ酸側鎖の平均個数]の比の値が、
0.5/200~50/200の範囲にある、請求項1~8のいずれかに記載のハイドロゲル。

【請求項10】
アニオン性ブロックポリペプチドの分子中において、
[疎水性アミノ酸側鎖の平均個数/アニオン性アミノ酸側鎖の平均個数]の比の値が、
0.5/100~50/100の範囲にある、請求項1~9のいずれかに記載のハイドロゲル。

【請求項11】
ハイドロゲル中において、
[カチオン性ブロックポリペプチドの重量/アニオン性ブロックポリペプチドの重量]の比の値が、0.001/2~1.5/2の範囲、又は2/1.2~2/0.001の範囲にある、請求項1~10のいずれかに記載のハイドロゲル。

【請求項12】
カチオン性ブロックポリペプチドのミセル中に、疎水性薬物1が含まれ、
アニオン性ブロックポリペプチドのミセル中に、疎水性薬物2が含まれ、
疎水性薬物1が、疎水性薬物2とは異なる薬物である、請求項1~11のいずれかに記載のハイドロゲル。

【請求項13】
疎水性薬物1に求められる薬物放出期間と、疎水性薬物2に求められる薬物放出期間とが異なる、請求項12に記載のハイドロゲル。

【請求項14】
請求項1~13のいずれかに記載のハイドロゲルからなる、薬物放出制御剤。

【請求項15】
請求項1~13のいずれかに記載のハイドロゲルを含んでなる、放出制御薬物製剤。

【請求項16】
カチオン性ブロックポリペプチドのミセル及びアニオン性ブロックポリペプチドのミセルが分散された分散液中で、カチオン性ブロックポリペプチドのミセル又はアニオン性ブロックポリペプチドのミセルを、架橋剤によって架橋して、ハイドロゲルを形成する工程、
を含む、ハイドロゲルの製造方法であって、
カチオン性ブロックポリペプチドが、カチオン性アミノ酸側鎖のブロックと疎水性アミノ酸側鎖のブロックとを含む、両親媒性のカチオン性ブロックポリペプチドであり、
アニオン性ブロックポリペプチドが、アニオン性アミノ酸側鎖のブロックと疎水性アミノ酸側鎖のブロックとを含む、両親媒性のアニオン性ブロックポリペプチドである、方法。

【請求項17】
カチオン性ブロックポリペプチドのミセル及びアニオン性ブロックポリペプチドのミセルが分散された分散液中で、カチオン性ブロックポリペプチドのミセル又はアニオン性ブロックポリペプチドのミセルを、架橋剤によって架橋して、ハイドロゲルを形成する工程が、
カチオン性ブロックポリペプチドのミセル及びアニオン性ブロックポリペプチドのミセルが分散された分散液中へ、アミノ基-アミノ基間架橋剤を添加することによって、カチオン性ブロックポリペプチドのミセルを、架橋して、ハイドロゲルを形成する工程であり、
形成されたハイドロゲルは、アニオン性ブロックポリペプチドのミセルがハイドロゲル中に分散して含まれたハイドロゲルである、請求項16に記載の方法。

【請求項18】
カチオン性ブロックポリペプチドのミセル中に、疎水性薬物1が含まれ、
アニオン性ブロックポリペプチドのミセル中に、疎水性薬物2が含まれ、
疎水性薬物1が、疎水性薬物2とは異なる薬物である、請求項16~17のいずれかに記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
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出願権利状態 公開
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