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(In Japanese)cAMPの増加をメカニズムとする有機酸血症における神経障害治療薬剤 NEW_EN

Patent code P190016437
File No. (S2017-0043-N0)
Posted date Oct 28, 2019
Application number P2018-546353
Date of filing Oct 17, 2017
International application number JP2017037507
International publication number WO2018074463
Date of international filing Oct 17, 2017
Date of international publication Apr 26, 2018
Priority data
  • P2016-203955 (Oct 17, 2016) JP
Inventor
  • (In Japanese)松本 志郎
  • (In Japanese)江良 択実
  • (In Japanese)遠藤 文夫
Applicant
  • (In Japanese)国立大学法人熊本大学
Title (In Japanese)cAMPの増加をメカニズムとする有機酸血症における神経障害治療薬剤 NEW_EN
Abstract (In Japanese)
【課題】
 メチルマロン血症における神経障害に関するメカニズムを明らかにするとともに,この知見に基づいた有機酸血症における神経障害の新たな治療薬等の開発。
【解決手段】
 発明者らは,メチルマロン血症患者の末梢血リンパ球を用いて,メチルマロン血症患者由来iPS細胞の樹立ならびに安定的維持培養法の確立,メチルマロン血症患者由来iPS細胞の神経細胞への分化,これらの技術を確立した。これら一連の実験技術を用いて,cAMPを補充することにより,有機酸血症における神経障害を治療,防止しうることを明らかにした。本発明の薬剤は,有機酸血症において,cAMPを増加させることにより,神経障害を治療ないし予防することを特徴とするものである。
【選択図】
 図3
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

有機酸血症とは,代謝酵素の異常により,生体内において有機酸が過剰に蓄積する疾患である。有機酸血症では,有機酸の過剰蓄積により,代謝性アシドーシスや高アンモニア血症,低血糖などが起こり,これらの結果,急性期においては呼吸障害や意識障害が,慢性期には食欲不振や嘔吐などの症状が生じる。また,有機酸血症は,根治的な治療が困難であり,致死率が高いことでも知られている。

有機酸血症の治療方法として,食事療法や薬物療法,透析,移植などが挙げられる。
食事療法は,有機酸代謝物の原因物質となりうるタンパク質やイソロイシン,バリン,メチオニンなどのアミノ酸を制限した食事をとる治療法である。食事療法は,有機酸血症の原因である,有機酸の蓄積を抑制しうるものではあるが,これを完全に防ぐことはできない。そのため,慢性期における症状安定を目的として行われる有効な治療方法であるものの,根治的な治療ではない。
一方,薬物療法においては,アンモニアを解毒するアルギニン,カルバグル,また,有機酸と結合し,排泄を促すカルニチン塩酸塩が使用される。薬物療法は,慢性期のみならず,急性期における症状悪化時にも用いられる治療法である。また,血中からの有機酸の除去を目的として,血液透析と合わせて行われることも多い。これら薬物療法ならびに透析,いずれにおいても,症状悪化時の速やかな有機酸の除去をなしうるものの,原因となる有機酸の蓄積を完全に排除しうるものではないため,根治的な治療ではない。

これらに比して,肝臓移植は,有機酸血症における唯一の救命法として実施されてきた。また,肝臓移植のみでは,神経症状がゆっくりと進行し,神経学的後遺症ならびに腎障害が高率で合併することが明らかとなってきたことから,最近では,肝臓移植と腎臓移植を同時に行う肝腎同時移植が,先進的治療として海外で実施されている。
これら移植治療と透析技術の向上により,有機酸血症における治療成績は向上し,致死率も確実に低下している。しかしながら,この肝腎同時移植においても,髄液中の有機酸濃度は正常化しないことや,重篤な神経障害が残ってしまうことが報告されている。すなわち,移植治療によって致死率が低下した一方,生存例において神経障害が完治しないことから,神経障害が患者のQOLを低下させる原因となっている。
これらの事情から,有機酸血症における神経障害に対する治療法の開発が,強く望まれている。

一方,cAMPは,細胞内においてセカンドメッセンジャーとして機能する細胞内シグナル伝達物質である。
cAMPの存在や機能などについては,古くから知られているものの,有機酸血症との関連性については明らかでなかった。一方,cAMPと神経障害については,これを示唆する技術が散見される(特許文献1,2)。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は,cAMPの増加をメカニズムとする有機酸血症における神経障害の治療薬剤に関する。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
有機酸血症において,cAMPを増加させることにより,神経障害を治療ないし予防することを特徴とする神経障害治療用薬剤

【請求項2】
 
さらに,CREBを活性化させることを特徴とする請求項1に記載の神経障害治療用薬剤

【請求項3】
 
有機酸血症が,Adnylate cyclaseの活性を低下させることを特徴とする請求項1又は2に記載の神経障害治療用薬剤

【請求項4】
 
有機酸血症が,メチルマロン酸血症,プロピオン酸血症のいずれか又は複数から選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の神経障害治療用薬剤

【請求項5】
 
cAMPの増加が,Forskolin,GW9508,NECA,SKF77434,nicotinamide, dobutamine,db-cAMPのいずれかによりなされることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の神経障害治療用薬剤

【請求項6】
 
cAMPの増加が,Adenylate cyclaseの活性低下を抑制または防止することによりなされることを特徴とする請求項3に記載の神経障害治療用薬剤

【請求項7】
 
神経障害の治療ないし予防により,延命効果を高めることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の神経障害治療用薬剤

【請求項8】
 
請求項1ないし7のいずれかに記載の神経障害治療用薬剤を用いて,有機酸血症における神経障害を治療ないし予防する方法
IPC(International Patent Classification)
F-term
Drawing

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JP2018546353thum.jpg
State of application right Published
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