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抗HIV治療薬を利用した抗がん剤 NEW コモンズ

国内特許コード P190016457
整理番号 DP1828
掲載日 2019年10月31日
出願番号 特願2017-087470
公開番号 特開2018-184373
出願日 平成29年4月26日(2017.4.26)
公開日 平成30年11月22日(2018.11.22)
発明者
  • 和久 剛
  • 小林 聡
  • 畠中 惇至
出願人
  • 学校法人同志社
発明の名称 抗HIV治療薬を利用した抗がん剤 NEW コモンズ
発明の概要 【課題】がん細胞に特異的に作用する新たな抗がん剤を提供する。
【解決手段】抗HIV治療薬を有効成分として含有する、NRF3を高発現するがんに対する抗がん剤。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要 がんは国内外を問わず罹患率及び死亡率が高い疾患の一つである。現在、核酸合成、増殖因子受容体などの阻害剤が抗がん剤として臨床治療で使用されている。しかしながら、このような既知の抗がん剤は正常細胞にも作用してしまうため重篤な副作用を呈する場合が多い。

そのため、正常細胞の生存及び増殖に影響を与えない新たな抗腫瘍剤の開発が望まれている。

NRF3[Nuclear factor (erythoid-derived2)-like 3; NFE2L3]は、Cap‘n’Collarファミリーに属する塩基性ロイシンジッパー型転写因子であり、小Maf転写因子群とヘテロ2量体を形成しDNAに結合する(非特許文献1、2)。NRF3が直接転写する遺伝子候補には、第二相薬物代謝酵素のひとつであるNAD(P)H:キノンオキシドレダクターゼ-1(NQO1)、平滑筋細胞マーカーの平滑筋アクチンαA及び22αなどがある(非特許文献3、4)。

ヒトNRF3 mRNAの発現量は、胎盤、特に絨毛膜絨毛で高い(非特許文献2、5)。一方で、心臓、脳、肺、腎臓、膵臓、白血球、大腸、胸腺及び脾臓での発現は中~低程度であり、精巣、前立腺、骨格筋及び子宮ではほとんど発現していない(非特許文献2)。

そして、遺伝子改変マウスを用いた研究から、Nrf3欠損による顕著な変化は見られないが(非特許文献6、7)、タバコ煙に含まれる発がん物質ベンゾピレンの連続暴露によるリンパ腫が亢進することが報告されている(非特許文献8)。また、高濃度の抗酸化剤ジブチルヒドロキシトルエンに暴露されたNrf3欠損マウスは、急性肺障害及び体重減少が誘発される(非特許文献9)。さらに、Nrf3欠損マウスの肺及び白色脂肪組織では、抗炎症性タンパク質Pparγ2の基底発現量が亢進している(非特許文献9)。以上の報告は、NRF3が炎症及び代謝異常に関与していることを示唆している。

また、マカクザル線維芽細胞から多能性幹細胞へリプログラミングする際、Nrf3の発現量が急激に上昇することが報告されている(非特許文献10、11)。加えて、マウスの平滑筋細胞の分化、及びトリの胚発生に関与することも明らかとなっている(非特許文献12)。
産業上の利用分野 本発明は、抗がん剤に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】
抗HIV治療薬を有効成分として含有する、NRF3を高発現するがんに対する抗がん剤。

【請求項2】
前記抗HIV治療薬がHIVプロテアーゼ阻害剤である、請求項1に記載の抗がん剤。

【請求項3】
前記HIVプロテアーゼ阻害剤が、サキナビル、インジナビル、リトナビル、ネルフィナビル、ロピナビル、アンブレナビル、アタザナビル、チプラナビル、ダルナビル及びホスアンプレナビルからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の抗がん剤。

【請求項4】
前記がんが、大腸癌、前立腺癌、肺癌、乳癌、子宮癌、胃癌、卵巣癌、腎癌、胸腺腫、小腸癌又は膵臓癌である、請求項1~3のいずれか一項に記載の抗がん剤。
出願権利状態 公開
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