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(In Japanese)腸粘膜の透過性の診断薬、診断方法、診断装置

Patent code P190016503
File No. (S2017-0252-N0)
Posted date Nov 25, 2019
Application number P2018-563372
Date of filing Jan 17, 2018
International application number JP2018001266
International publication number WO2018135543
Date of international filing Jan 17, 2018
Date of international publication Jul 26, 2018
Priority data
  • P2017-007130 (Jan 19, 2017) JP
Inventor
  • (In Japanese)和田 孝一郎
  • (In Japanese)臼田 春樹
  • (In Japanese)中村 守彦
  • (In Japanese)高森 吉守
  • (In Japanese)黒住 誠司
Applicant
  • (In Japanese)国立大学法人島根大学
  • (In Japanese)甲陽ケミカル株式会社
Title (In Japanese)腸粘膜の透過性の診断薬、診断方法、診断装置
Abstract (In Japanese)キチンおよび/またはキトサンを主成分とする、腸粘膜の透過性を評価するための診断薬である。用いるキチンおよび/またはキトサンの重量平均分子量は1000~11600の範囲に調製したものであることが好ましい。
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

腸粘膜の透過性に基づく疾病は種々あり、たとえば、リーキーガットシンドローム(以降において、単にLGSと適宜表記する。)が知られている。LGSは、腸粘膜から食物分子や異物などが血液中に侵入してしまう症状をいい、これに伴い下痢が生じたり、アレルギー症状が生じたりすると考えられている。

LGSであるか否かを判定する方法としては、ラクツロース-マンニトール試験が知られている。
これは、被験者がラクツロース(分子量≒340)10gとマンニトール(分子量≒180)5gとを同時に服用し、尿中のラクツロースとマンニトールとの濃度比(L/M比)を測定することにより、腸管のダメージすなわち浸漏程度を評価する方法である。被験者が健常である場合には、分子量の観点から、マンニトールは腸粘膜を通過し、ラクツロースはほとんど腸粘膜を通過しないことを利用した試験である。なお、測定には、液体クロマトグラフ質量分析計等を用いる。

また、動物実験としてはFITC-dextran試験も知られている。
これは、平均分子量約4000のFITC-dextran(蛍光標識デキストラン)を経口投与し、その血中濃度を測定する試験である。なお、測定には、蛍光定量装置等を用いる。

しかしながら従来では、以下の問題点があった。
まず、LGSは、十分な定義が未確定であり、その検出方法や診断方法が確立されていない、という問題点があった。これは、反対に、検出方法や診断方法が確立されていないので定義が未確定である、ともいえる。

実際、ラクツロース-マンニトール試験も、尿を用いるため、腎臓障害がある場合には正確な測定ができない。また、ラクツロースやマンニトールのような糖は、特殊なトランスポータにより腸粘膜から吸収されるので、トランスポータ自体による輸送障害の可能性もある。
また、ラクツロースの分子量は比較的小さいため、より大きな分子量のものまで腸が吸収してしまう(血液へ移行してしまう)状態となっているか否かの評価ができない、という問題点もあった。

一方、FITC-dextranは、分子量がある程度大きいものの、FITCに毒性がありヒトに対して用いることができない、という問題点があった。

更には、腸炎罹患者や高脂肪食過剰摂取者の血液中には平均分子量5000~8000のリポ多糖が入っているという報告が多数存在し、この程度の大きな分子量の浸漏性を評価する技術がそもそも存在しない、という問題点もあった。

すなわち、従来では、LGSをはじめとした腸粘膜の透過性の評価は間接的であり、信頼性も高くなく、評価範囲が狭小であるという問題点があった。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は、腸粘膜の透過性を評価する技術に関し、特に、リーキーガットシンドローム(Leaky Gut Syndrome:腸管壁浸漏症候群)の程度を評価する技術、および、その誘発因子若しくは抑制因子を特定若しくは評価する技術に関する。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
キチンおよび/またはキトサンを主成分とする、腸粘膜の透過性を評価するための診断薬。

【請求項2】
 
被験者に経口投与または注腸投与し、所定時間経過後に血中濃度を測定するように用いられることを特徴とする、キチンおよび/またはキトサンを主成分とする、腸粘膜の透過性を評価するための診断薬。

【請求項3】
 
キチンおよび/またはキトサンの重量平均分子量を1000~11600の範囲に調製したことを特徴とする請求項1または2に記載の診断薬。

【請求項4】
 
投与量を、体重1kg当たり8.33mg~20.83mgの範囲とすることを特徴とする請求項2に記載の診断薬。

【請求項5】
 
動物(ただしヒト以外の動物とする。)にキチンおよび/またはキトサンを経口投与または注腸投与し、所定時間経過後に血中の当該投与物の濃度を測定することにより、当該動物の腸粘膜の透過性を評価することを特徴とする診断方法。

【請求項6】
 
被験者にキチンおよび/またはキトサンを経口投与または注腸投与し、所定時間経過後に血中の当該投与物の濃度を測定することにより、当該被験者の腸粘膜の透過性を評価することを特徴とする診断方法。

【請求項7】
 
キチンおよび/またはキトサンの重量平均分子量を1000~11600の範囲に調製したことを特徴とする請求項5または6に記載の診断方法。

【請求項8】
 
投与量を、体重1kg当たり8.33mg~20.83mgの範囲とすることを特徴とする請求項6に記載の診断方法。

【請求項9】
 
経口投与および所定時間経過後の血中濃度測定による、または、注腸投与および所定時間経過後の血中濃度測定による、腸粘膜の透過性の評価用としての、キチンおよび/またはキトサンの使用。

【請求項10】
 
被験者に単数若しくは複数の特定の飲食物を飲食させ、当該飲食中または当該飲食の前または後にキチンおよび/またはキトサンを経口摂取させ、当該経口摂取から所定時間経過後に血中の当該摂取物の濃度を測定することにより、当該飲食物が当該被験者の腸粘膜の透過性に影響する要因となり得るか否かを判定する、飲食物評価方法。

【請求項11】
 
被験者に単数若しくは複数の特定の飲食物を飲食させ、当該飲食中または当該飲食の前または後にキチンおよび/またはキトサンを経口摂取させ、当該経口摂取から所定時間経過後に血中の当該摂取物の濃度を測定することにより、当該飲食物が当該被験者の腸粘膜の透過性に影響する要因となり得るか否かを判定するために用いられることを特徴とする、キチンおよび/またはキトサンを主成分とする飲食物評価薬。

【請求項12】
 
ある物質を投与し、これとは別にキチンおよび/またはキトサンを経口投与または注腸投与し、前記ある物質の投与前後に前記経口投与物または前記注腸投与物の血中濃度を測定することにより、前記ある物質に腸粘膜の透過性の正常化作用があるか否か、正常化作用がある場合にはそれがどの程度であるか、を評価する評価方法。

【請求項13】
 
ある物質を投与し、これとは別に経口投与または注腸投与する評価剤であって、前記ある物質の投与前後に前記評価剤の血中濃度を測定することにより、前記ある物質に腸粘膜の透過性の正常化作用があるか否か、正常化作用がある場合にはそれがどの程度であるか、を評価するための、キチンおよび/またはキトサンを主成分とする評価剤。

【請求項14】
 
被験者から採取した血液中のキチンおよび/またはキトサンの濃度を測定する濃度測定手段と、
濃度測定手段により測定された濃度に基づいて当該被験者の腸粘膜の透過性を評価する評価手段と、
を具備したことを特徴とする診断装置。
IPC(International Patent Classification)
F-term
Drawing

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JP2018563372thum.jpg
State of application right Published
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