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多発性骨髄腫治療用医薬用組成物 UPDATE

国内特許コード P200016559
整理番号 S2018-0640-N0
掲載日 2020年1月16日
出願番号 特願2018-097003
公開番号 特開2019-202941
出願日 平成30年5月21日(2018.5.21)
公開日 令和元年11月28日(2019.11.28)
発明者
  • 松岡 雅雄
  • 河野 和
  • 畑 裕之
出願人
  • 国立大学法人熊本大学
発明の名称 多発性骨髄腫治療用医薬用組成物 UPDATE
発明の概要 【課題】本発明は、多発性骨髄腫の治療に用いられる医薬用組成物及び多発性骨髄腫細胞の増殖抑制方法を提供することを課題とする。
【解決手段】AMPD1(adenosine monophosphate deaminase 1)阻害剤を有効成分とし、多発性骨髄腫の治療に用いられることを特徴とする、医薬用組成物、又は、多発性骨髄腫細胞をAMPD1阻害剤で処理することにより、多発性骨髄腫細胞の増殖を抑制する、多発性骨髄腫細胞の増殖抑制方法。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要

多発性骨髄腫は、抗体(免疫グロブリン)産生細胞である形質細胞の悪性腫瘍であり、主に高齢者に発症する。多発性骨髄腫の主な症状は、血清中のMタンパク質濃度の上昇、及びこれに伴う臓器障害である。臓器障害としては、貧血、腎障害、高カルシウム血症、及び骨病変が挙げられる。多発性骨髄腫の治療法としては、プロテアソーム阻害剤や免疫調整薬などを用いた化学療法が中心であり、若年者には大量メルファラン療法併用の自家末梢血幹細胞移植も行われる。

多発性骨髄腫の治療剤としては、これまで多くの薬剤が開発されており、その生存期間は延長している。しかし、治療抵抗性の症例も多く、また、副作用による治療継続が困難な場合も多い。このように、化学療法による多発性骨髄腫の根治は困難であり、長期的な予後は悪いままである。そこで、骨髄腫細胞に対する特異性が高く、既存の治療標的とは異なる新しい多発性骨髄腫治療剤の開発が強く望まれている。

骨髄腫細胞における遺伝子発現が解析されており、骨髄腫細胞において特異的に発現している遺伝子群の1つにAMPD1(adenosine monophosphate deaminase 1)が報告されている(非特許文献1参照。)。また、骨髄腫細胞に由来する培養細胞株においても、AMPD1が高発現している(非特許文献2参照。)。AMPDは、プリン分解経路の鍵酵素であり、アデニル酸(AMP)をイノシシ酸(IMP)に変換し、アンモニアを産生する経路を触媒する酵素である。AMPDのうち、AMPD1は、骨格筋のみに発現するとされている。骨格筋は嫌気性代謝に依存する速筋と好気性代謝に依存する遅筋に分類され、速筋でAMPD活性が強い。運動等により骨格筋でのATP消費が合成を上回ると、AMPの蓄積とともにAMPD1の活性化が起こり、AMPをIMPへ分解する。この結果、増加したヒポキサンチンをはじめとする尿酸前駆物質が血中に放出され、肝臓にて尿酸に代わる。例えば、AMPD1遺伝子変異による筋AMPD欠損症は、常染色体性劣性遺伝の酵素異常症であり、労作後の易疲労感、痙攣、筋痛を示す疾患である。

産業上の利用分野

本発明は、多発性骨髄腫の治療に用いられる医薬用組成物、及び当該組成物を用いて多発性骨髄腫細胞の増殖を抑制する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
AMPD1(adenosine monophosphate deaminase 1)阻害剤を有効成分とし、多発性骨髄腫の治療に用いられることを特徴とする、医薬用組成物。

【請求項2】
多発性骨髄腫細胞の増殖を抑制する作用を備える、請求項1に記載の医薬用組成物。

【請求項3】
前記AMPD1阻害剤が、抗AMPD1抗体、AMPD1と結合する低分子化合物、AMPD1と結合するアプタマー、又はAMPD1遺伝子の転写産物と結合するRNA若しくは当該RNAをコードするDNAである、請求項1又は2に記載の医薬用組成物。

【請求項4】
前記AMPD1阻害剤が、下記一般式(1)で表される化合物である、請求項3に記載の医薬用組成物。
【化1】
(省略)
[式中、X及びXは、それぞれ独立して炭素原子又は窒素原子を表し、Rは水素原子又は炭素数1~6のアルコキシ基を表す。]

【請求項5】
多発性骨髄腫細胞をAMPD1阻害剤で処理することにより、多発性骨髄腫細胞の増殖を抑制する、多発性骨髄腫細胞の増殖抑制方法。

【請求項6】
低酸素環境下で、多発性骨髄腫細胞をAMPD1阻害剤で処理する、請求項5に記載の多発性骨髄腫細胞の増殖抑制方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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