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筋分化促進剤、筋分化促進方法、筋分化促進オリゴDNA、増強剤及びオリゴDNA

国内特許コード P200016637
整理番号 (L16020,L17008,S2017-0356-N0)
掲載日 2020年2月25日
出願番号 特願2018-568609
出願日 平成30年2月15日(2018.2.15)
国際出願番号 JP2018005305
国際公開番号 WO2018151225
国際出願日 平成30年2月15日(2018.2.15)
国際公開日 平成30年8月23日(2018.8.23)
優先権データ
  • 特願2017-026547 (2017.2.16) JP
  • 特願2017-150320 (2017.8.3) JP
発明者
  • ▲高▼谷 智英
  • 下里 剛士
  • 梅澤 公二
出願人
  • 国立大学法人信州大学
発明の名称 筋分化促進剤、筋分化促進方法、筋分化促進オリゴDNA、増強剤及びオリゴDNA
発明の概要 本発明に係る筋分化促進剤は、細胞又は個体に対して適用することにより筋分化を促進する活性を有するオリゴDNAを含む。前記オリゴDNAは好ましくは、5’TTAGGG3’又は5’TGAGGG3’で表されるコア塩基配列を含み、5’末端側に塩基配列AGA又は塩基配列AAGを有する。さらに前記オリゴDNAと併せてベルベリンもしくはその類縁化合物又はその塩を含んでもよい。
従来技術、競合技術の概要

超高齢社会では、加齢性の骨格筋委縮を主徴とするサルコペニアを含むロコモティブ症候群が急増しており、寝たきりの原因として大きな問題となっている。また近年の研究から、骨格筋の委縮は心不全の予後の独立した危険因子であるなど、運動機能の増進が様々な疾患の治療及び/又は予防にも重要であることが明らかになりつつある。多くの高齢者が自立した生活を送る健康長寿社会を実現するには、生涯に渡って筋力及び/又は筋量を維持していくことが不可欠である。加齢に伴う筋委縮の予防には、食事を介して筋肉に有益な分子を摂取するといった、日常的かつ長期的な取り組みが有効であると考えられており、安全で安価な機能性分子が求められている。

骨格筋は、衛星細胞と呼ばれる骨格筋幹細胞の増殖と分化によって再生され、組織としての恒常性が保たれている。老化が進行すると、筋組織中の衛星細胞の数が減少し、また、個々の衛星細胞の再生能力も低下する。衛星細胞の老化を抑制したり、再生能力を活性化する機能性分子を探索及び同定することは、加齢性の筋委縮に対する新しい予防戦略の提唱につながると期待されている。

例えば、マウス骨格筋から採取した衛星細胞を初代培養して得られた筋芽細胞を用い、骨格筋分化に作用する分子をスクリーニングする系が確立されており、このスクリーニング系によって、ウコンに含まれるポリフェノールの一種であるクルクミンが筋分化を促進することが見出されている(非特許文献1)。

しかし、自然由来のクルクミンは、栽培されたウコン等を原材料にし、有機溶媒抽出法、アルコール抽出法などによって、分離及び抽出を行い、生産することが現在でも行われており、今後の世界的な需要の増加に対し高純度なクルクミンが安定にしかも安価に生産できるかどうかが懸念される。また特許文献1の方法はDNAの修復及びDNA欠損によるガン化の抑制を目的としたものである。

また、老化防止という観点から、テロメア相同オリゴヌクレオチド(配列番号17、18)を細胞に曝露することにより、平均テロメア長を増加させる技術が開示されている(特許文献1)。

産業上の利用分野

本発明は、筋分化促進剤、筋分化促進方法、筋分化促進の増強剤及び筋分化促進の増強方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
細胞又は個体に対して適用することにより筋分化を促進する活性を有するオリゴDNAを含む筋分化促進剤。

【請求項2】
ベルベリンもしくはその類縁体化合物又はその塩をさらに含む請求項1に記載の筋分化促進剤。

【請求項3】
前記オリゴDNAは、5’TTAGGG3’又は5’TGAGGG3’で表されるコア塩基配列が2以上連結している、請求項1又は2記載の筋分化促進剤。

【請求項4】
前記オリゴDNAは、5’TTAGGG3’で表されるコア塩基配列に5’TTAGGG3’又は5’TGAGGG3’で表されるコア塩基配列を連結して含む請求項3記載の筋分化促進剤。

【請求項5】
前記オリゴDNAは、塩基配列5’TTAGGGTGAGGG3’を含む請求項4記載の筋分化促進剤。

【請求項6】
前記オリゴDNAは、5’TTAGGG3’ 又は5’TGAGGG3’で表されるコア塩基配列を含み、5’末端側に塩基配列AGA又は塩基配列AAGを有する請求項1記載の筋分化促進剤。

【請求項7】
哺乳類又は鳥類の細胞又は個体に対して適用するための請求項1から6のいずれか1項に記載の筋分化促進剤。

【請求項8】
前記細胞はマウス筋芽細胞又はニワトリ筋芽細胞又はヒト横紋筋肉腫細胞である請求項7記載の筋分化促進剤。

【請求項9】
前記個体はマウス、ニワトリ又はヒトである請求項7記載の筋分化促進剤。

【請求項10】
前記オリゴDNAは5’TTAGGG3’で表されるコア塩基配列を含む請求項2記載の筋分化促進剤。

【請求項11】
5’末端側に塩基配列AGA又は塩基配列AAGを有した請求項10記載の筋分化促進剤。

【請求項12】
前記オリゴDNAと前記ベルベリンもしくはその類縁体化合物又はその塩のモル比は1:10~10:1である、請求項9記載の筋分化促進剤。

【請求項13】
請求項1から12のいずれかの1項に記載の筋分化促進剤を使用する筋分化促進方法。

【請求項14】
5’TTAGGG3’又は5’TGAGGG3’で表されるコア塩基配列を含み、5’末端側に塩基配列AGA又は塩基配列AAGを有するた筋分化を促進する活性を有するオリゴDNA。

【請求項15】
5’TTAGGG3’又は5’TGAGGG3’で表されるコア塩基配列が2以上連結している請求項14記載のオリゴDNA。

【請求項16】
5’TTAGGG3’で表されるコア塩基配列に5’TTAGGG3’又は5’TGAGGG3’で表されるコア塩基配列を連結して含む請求項15記載のオリゴDNA。

【請求項17】
塩基配列5’TTAGGGTGAGGG3’を含む請求項16記載のオリゴDNA。

【請求項18】
細胞又は個体に対して適用することにより筋分化を促進する活性を有し、塩基長が6から25のいずれかであるオリゴDNA。

【請求項19】
前記塩基長が9から18のいずれかである請求項18記載のオリゴDNA。

【請求項20】
前記塩基長が18である請求項18記載のオリゴDNA。

【請求項21】
5’TTAGGG3’又は5’TGAGGG3’で表されるコア塩基配列を含み、5’末端側に塩基配列AGA又は塩基配列AAGを有した請求項18記載のオリゴDNA。

【請求項22】
5’TTAGGG3’又は5’TGAGGG3’で表されるコア塩基配列が2以上連結したことを特徴とする請求項19記載のオリゴDNA。

【請求項23】
オリゴDNAによる筋分化促進を増強するための増強剤であって、ベルベリンもしくはその類縁化合物又はその塩を含む増強剤。

【請求項24】
前記オリゴDNAは5’TTAGGG3’で表されるコア塩基配列を含む請求項23記載の増強剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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