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産婦人科疾患の罹患可能性の判定を補助する方法、産婦人科疾患の罹患可能性を診断するためのデータを収集する方法、及び産婦人科疾患の診断用キット UPDATE

国内特許コード P200016678
整理番号 S2018-0874-N0
掲載日 2020年3月24日
出願番号 特願2018-152478
公開番号 特開2020-027052
出願日 平成30年8月13日(2018.8.13)
公開日 令和2年2月20日(2020.2.20)
発明者
  • 水野 由美
  • 梶原 健
  • 田丸 俊輔
  • 三井 智美
  • 栗▲崎▼ 智美
出願人
  • 学校法人埼玉医科大学
発明の名称 産婦人科疾患の罹患可能性の判定を補助する方法、産婦人科疾患の罹患可能性を診断するためのデータを収集する方法、及び産婦人科疾患の診断用キット UPDATE
発明の概要 【課題】産婦人科疾患の罹患可能性を判定することができる産婦人科疾患の罹患可能性の判定を補助する方法、産婦人科疾患の罹患可能性の診断に有用なデータを収集することができる産婦人科疾患の罹患可能性を診断するためのデータを収集する方法、及び産婦人科疾患の診断に用いることができる産婦人科疾患の診断用キットの提供。
【解決手段】被験体由来の試料におけるACSM3及びACSM5の少なくともいずれかの量を測定する測定工程と、前記測定工程で測定されたACSM3及びACSM5の少なくともいずれかの量を指標として、被験体の産婦人科疾患への罹患可能性の判定を補助する判定補助工程とを含む産婦人科疾患の罹患可能性の判定を補助する方法、被験体由来の試料におけるACSM3及びACSM5の少なくともいずれかの量を測定する測定工程を含む産婦人科疾患の罹患可能性を診断するためのデータを収集する方法などである。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要

近年、生殖補助医療の発達により、良好胚の選択が可能になり、多くの不妊症カップルの妊娠・出産が可能となった。しかし、良好胚を移植しても着床・妊娠に至らない着床不全と考えられる症例や、うまく着床しても流産を繰り返す習慣性流産とみられる症例が多く存在している。これらのような症例を明確に診断できる診断マーカーや直接的に治療する方法は確立されていないのが現状である。

脱落膜は妊娠の成立に伴い変化し、妊娠の終結に伴い胎盤とともに剥脱する子宮内膜組織の一部と定義される。子宮内膜間質細胞が妊卵の着床に伴い形態学的及び機能的に分化する過程を脱落膜化といい、この分化過程は絨毛細胞の浸潤の制御、さらには胎盤形成に重要な役割を果たしている。着床不全や習慣性流産等の産婦人科疾患には、この脱落膜化過程での異常が関わっていると考えられるが、その詳細な発症メカニズムに関してはまだ解明されていない。

これまでに、着床前期胚の正常な発育には、中鎖脂肪酸であるオクタン酸が必要であることが報告されている(非特許文献1参照)。この報告では、胚培養に使う培地中の中鎖脂肪酸の有無が胚発生の進行・停止に関わることが示されている。
しかしながら、生体内において胚への中鎖脂肪酸の供給が、どこからどのように行われているのかは不明である。

以上のように、着床不全や習慣性流産等を含む産婦人科疾患の発症メカニズムは未だ解明されておらず、また、それらの疾患の診断に有用な方法も未だ提供されていないのが現状であり、産婦人科疾患の診断に有用な方法の速やかな提供が強く求められている。

産業上の利用分野

本発明は、産婦人科疾患の罹患可能性の判定を補助する方法、産婦人科疾患の罹患可能性を診断するためのデータを収集する方法、及び産婦人科疾患の診断用キットに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
被験体由来の試料における中鎖アシル補酵素A合成酵素3(ACSM3)及び中鎖アシル補酵素A合成酵素5(ACSM5)の少なくともいずれかの量を測定する測定工程と、
前記測定工程で測定されたACSM3及びACSM5の少なくともいずれかの量を指標として、被験体の産婦人科疾患への罹患可能性の判定を補助する判定補助工程とを含むことを特徴とする産婦人科疾患の罹患可能性の判定を補助する方法。

【請求項2】
前記判定補助工程が参照量と比較する処理を含み、
前記参照量が、脱落膜化していない対照由来の試料におけるACSM3及びACSM5の少なくともいずれかの量であり、
前記参照量と比較して、ACSM3の量が同量以上の場合及びACSM5の量が同量以下の場合の少なくともいずれかの場合に、被験体の産婦人科疾患への罹患可能性が高いとする工程である請求項1に記載の方法。

【請求項3】
前記判定補助工程が参照量と比較する処理を含み、
前記参照量が、産婦人科疾患に罹患していない対照由来の試料におけるACSM3及びACSM5の少なくともいずれかの量であり、
前記参照量と比較して、ACSM3の量が多い場合及びACSM5の量が少ない場合の少なくともいずれかの場合に、被験体の産婦人科疾患への罹患可能性が高いとする工程である請求項1に記載の方法。

【請求項4】
前記判定補助工程が参照量と比較する処理を含み、
前記参照量が、産婦人科疾患に罹患している対照由来の試料におけるACSM3及びACSM5の少なくともいずれかの量であり、
前記参照量と比較して、ACSM3の量が同量の場合及びACSM5の量が同量の場合の少なくともいずれかの場合に、被験体の産婦人科疾患への罹患可能性が高いとする工程である請求項1に記載の方法。

【請求項5】
前記被験体由来の試料が、子宮内膜組織、子宮内膜間質細胞、及び子宮内腔液からなる群から選択される少なくとも1種である請求項1から4のいずれかに記載の方法。

【請求項6】
前記産婦人科疾患が、不妊症及び習慣性流産のいずれかである請求項1から5のいずれかに記載の方法。

【請求項7】
被験体由来の試料における中鎖アシル補酵素A合成酵素3(ACSM3)及び中鎖アシル補酵素A合成酵素5(ACSM5)の少なくともいずれかの量を測定する測定工程を含むことを特徴とする産婦人科疾患の罹患可能性を診断するためのデータを収集する方法。

【請求項8】
更に、前記測定工程で測定されたACSM3及びACSM5の少なくともいずれかの量を参照量と比較する比較工程を含む請求項7に記載の方法。

【請求項9】
前記比較工程における参照量が、脱落膜化していない対照由来の試料におけるACSM3及びACSM5の少なくともいずれかの量であり、
前記参照量と比較して、ACSM3の量が同量以上の場合及びACSM5の量が同量以下の場合の少なくともいずれかの場合に、被験体の産婦人科疾患への罹患可能性が高いとする工程である請求項8に記載の方法。

【請求項10】
前記比較工程における参照量が、産婦人科疾患に罹患していない対照由来の試料におけるACSM3及びACSM5の少なくともいずれかの量であり、
前記参照量と比較して、ACSM3の量が多い場合及びACSM5の量が少ない場合の少なくともいずれかの場合に、被験体の産婦人科疾患への罹患可能性が高いとする工程である請求項8に記載の方法。

【請求項11】
前記比較工程における参照量が、産婦人科疾患に罹患している対照由来の試料におけるACSM3及びACSM5の少なくともいずれかの量であり、
前記参照量と比較して、ACSM3の量が同量の場合及びACSM5の量が同量の場合の少なくともいずれかの場合に、被験体の産婦人科疾患への罹患可能性が高いとする工程である請求項8に記載の方法。

【請求項12】
前記被験体由来の試料が、子宮内膜組織、子宮内膜間質細胞、及び子宮内腔液からなる群から選択される少なくとも1種である請求項7から11のいずれかに記載の方法。

【請求項13】
前記産婦人科疾患が、不妊症及び習慣性流産のいずれかである請求項7から12のいずれかに記載の方法。

【請求項14】
中鎖アシル補酵素A合成酵素3(ACSM3)遺伝子検出用プライマーセット、中鎖アシル補酵素A合成酵素5(ACSM5)遺伝子検出用プライマーセット、ACSM3タンパク質検出用抗体、及びACSM5タンパク質検出用抗体からなる群から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする産婦人科疾患の診断用キット。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開


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