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病理組織標本または細胞診標本の走査型電子顕微鏡による観察方法 NEW

国内特許コード P200016693
整理番号 S2018-0963-N0
掲載日 2020年3月24日
出願番号 特願2018-160921
公開番号 特開2020-034410
出願日 平成30年8月30日(2018.8.30)
公開日 令和2年3月5日(2020.3.5)
発明者
  • 河崎 秀陽
  • 針山 孝彦
出願人
  • 国立大学法人浜松医科大学
発明の名称 病理組織標本または細胞診標本の走査型電子顕微鏡による観察方法 NEW
発明の概要 【課題】単一の病理組織標本または細胞診標本から、走査型電子顕微鏡を含む複数の観察手段による同一視野の観察を可能とすること。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る病理組織標本または細胞診標本の走査型電子顕微鏡による観察方法は、染色された病理組織標本または細胞診標本に、生存環境付与成分、糖類および電解質を主成分として含有する電子顕微鏡観察用保護剤と、水、有機溶媒または水と有機溶媒の混合溶媒を含む標本用保護液を塗布し、電子線またはプラズマを照射して前記標本の表面に薄膜を形成する工程を含むことを特徴とする。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要

従来、病理組織標本の電子顕微鏡による観察には、主に光学顕微鏡や透過型電子顕微鏡(TEM)が活用されているが、組織標本の作製や観察の実施には熟練した技術を要する。近年、光学顕微鏡観察用のパラフィン包埋切片を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察する手法が提案された(非特許文献1)。このようにSEMを用いて組織標本を観察することによって、光学顕微鏡やTEMによる二次元データでは得られない三次元データを取得し、対象の病理組織に関する情報を簡便かつ迅速に解析することが期待されている。

また、昨今、液状化した細胞診検体から作製された病理診断用標本を用いる液状化細胞診(Liquid based cytology、LBC)が頻繁に行われており、自然に近い三次元構造、凝集構造を保った状態で細胞塗抹標本を作製する試みなどが行われている。このような細胞診標本をSEM観察し、細胞表面の微細構造の三次元データを取得することによって、新たな診断基準となり得る病理情報を解析することが期待されている。

産業上の利用分野

本発明は、病理組織標本または細胞診標本の走査型電子顕微鏡による観察方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
病理組織標本または細胞診標本の走査型電子顕微鏡による観察方法であって、染色された病理組織標本または細胞診標本に、生存環境付与成分、糖類および電解質を主成分として含有する電子顕微鏡観察用保護剤と、水、有機溶媒、または水と有機溶媒の混合溶媒を含む標本用保護液を塗布し、電子線またはプラズマを照射して前記標本の表面に薄膜を形成する工程を含む、方法。

【請求項2】
前記標本用保護液が、前記電子顕微鏡観察用保護剤と、両親媒性溶媒、または水と両親媒性溶媒の混合溶媒を含む、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
前記両親媒性溶媒がエタノールである、請求項2に記載の方法。

【請求項4】
前記標本の染色が、一次抗体、標識二次抗体、および標識二次抗体に特異的に結合する化合物で表面が修飾されたナノ粒子によってなされた免疫染色である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。

【請求項5】
単一の標本を用いた病理組織標本または細胞診標本の観察方法であって、
染色された病理組織標本または細胞診標本を光学顕微鏡で観察し、対象の部位をマーキングする工程、
前記標本の表面に生存環境付与成分、糖類および電解質を主成分として含有する電子顕微鏡観察用保護剤を含む標本用保護液を塗布し、前記標本用保護液が塗布された標本に電子線またはプラズマを照射して前記標本の表面に薄膜を形成する工程、
前記薄膜が形成された標本を走査型電子顕微鏡による観察に供し、前記マーキングされた部位を観察する工程、
前記標本に形成された薄膜を除去する工程、および
前記薄膜が除去された標本を別の観察手段に供する工程
を含む、方法。

【請求項6】
前記標本用保護液の溶媒が水、有機溶媒、または水と有機溶媒の混合溶媒である請求項5に記載の方法。

【請求項7】
前記標本用保護液の溶媒が両親媒性溶媒、または水と両親媒性溶媒の混合溶媒である、請求項6に記載の方法。

【請求項8】
前記両親媒性溶媒がエタノールである、請求項7に記載の方法。

【請求項9】
前記標本の表面に標本用保護液を塗布する前に、前記標本に塩化金による核染色を施す、請求項5~8のいずれか一項に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2018160921thum.jpg
出願権利状態 公開
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