TOP > 国内特許検索 > 脳梗塞の処置用の医薬組成物

脳梗塞の処置用の医薬組成物 NEW 外国出願あり

国内特許コード P200016837
整理番号 6205
掲載日 2020年5月11日
出願番号 特願2018-143437
公開番号 特開2020-019734
出願日 平成30年7月31日(2018.7.31)
公開日 令和2年2月6日(2020.2.6)
発明者
  • 垣塚 彰
  • 木下 久徳
  • 眞木 崇州
  • 高橋 良輔
出願人
  • 国立大学法人京都大学
発明の名称 脳梗塞の処置用の医薬組成物 NEW 外国出願あり
発明の概要 【課題】本願の課題は、脳梗塞の処置方法を提供することである。
【解決手段】脳梗塞の処置用の式(I)の化合物、当該化合物を含む医薬組成物、当該化合物を使用することを含む脳梗塞の処置用医薬の製造方法、脳梗塞の処置用医薬の製造における当該化合物の使用、または、当該化合物または医薬組成物を投与することを含む脳梗塞の処置方法を提供する。脳梗塞には、例えば、ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞または心原性脳塞栓症が含まれる。
【選択図】図7
従来技術、競合技術の概要

脳梗塞は、一般に、脳動脈の閉塞または狭窄により脳虚血が生じ、脳組織が酸素または栄養の不足のため壊死または壊死に近い状態になることを特徴とする疾患である。脳梗塞には、脳内小動脈病変が原因の「ラクナ梗塞」、頸部ないし頭蓋内の比較的大きな動脈のアテローム硬化が原因の「アテローム血栓性脳梗塞」、心疾患による「心原性脳塞栓症」等の病型が含まれる。脳梗塞は、死亡率の高い疾患であり、また、一旦発症すると後遺症を残す可能性が高く、患者のQOL、福祉および医療経済面でも大きな課題となっている。

急性期の脳梗塞に対しては、組織プラスミノーゲン活性化因子(tissue plasminogen activator:tPAまたはt-PA)による血栓溶解治療が第一選択である。プラスミノーゲンは、血管内に出来た血栓を強力に溶解する酵素である。脳の動脈に生じた血栓により脳梗塞が起こった後にtPAを投与することにより、血栓を溶解し、血液の流れを回復させる治療が行われている(血栓溶解療法)。tPA治療により自立して生活できるまで回復する患者は40-50%と報告されている。しかしながら、発症からtPA投与までの時間が長く経過した場合には、脳出血を引き起こすことがあり、発症後4.5時間以内の患者にしか使用できない。また、最近、発症から8時間以内の治療可能な患者に機械的血栓回収療法により血栓を除去する血管内治療を行うことも実施されつつある。いずれにしても更なる治療改善率が臨床現場から強く望まれており、新たな治療法を開発することは極めて重要である。

ある種の4-アミノ-ナフタレン-1-スルホン酸誘導体は、VCP(valosin-containing protein)ATPase阻害活性を有し、様々な疾患に対する治療効果が期待されている(特許文献1)。特に、眼疾患およびレプチン抵抗性の処置または予防に有効であることが知られている(特許文献2~5)。

産業上の利用分野

本願は、脳梗塞の処置用の医薬組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
式(I):
【化1】
(省略)
〔式中、
Raはハロ、ヒドロキシ、アルキル、ハロ置換アルキル、アリール、ハロまたはアルキル置換アリール、アルコキシ、ヒドロキシまたはカルボキシ置換アルコキシ、アリールオキシ、ハロまたはアルキル置換アリールオキシ、CHO、C(O)-アルキル、C(O)-アリール、C(O)-アルキル-カルボキシル、C(O)-アルキレン-カルボキシエステルおよびシアノから成る群から選択され、
mは0~4から選択される整数である〕
の化合物またはそのエステル、オキシド、薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、脳梗塞の処置用の医薬組成物。

【請求項2】
Raが、それぞれ独立して、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、ハロ置換アルキルおよびアルコキシから成る群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。

【請求項3】
式(I)の化合物が、
4-アミノ-3-(6-フェニルピリジン-3-イルアゾ)ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-(6-p-トルイルピリジン-3-イルアゾ)ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-(6-m-トルイルピリジン-3-イルアゾ)ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-(6-o-トルイルピリジン-3-イルアゾ)ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-(6-ビフェニル-2-イルピリジン-3-イルアゾ)ナフタレン-1-スルホン酸;
3-[6-(2-アセチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]-4-アミノナフタレン-1-スルホン酸;
3-[6-(3-アセチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]-4-アミノナフタレン-1-スルホン酸;
3-[6-(4-アセチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]-4-アミノナフタレンスルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2,4-ジクロロフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2-トリフルオロメチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(4-トリフルオロメチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2-クロロフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(3-クロロフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(4-クロロフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2-メトキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(4-メトキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2-イソプロポキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(4-イソプロポキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2-フェノキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(3-メトキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2,3-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2,5-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(3,5-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(3-トリフルオロメチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-{4-[5-(1-アミノ-4-スルホナフタレン-2-イルアゾ)ピリジン-2-イル]フェニル}-4-オキソブチル酸;
4-アミノ-3-(6-ビフェニル-3-イルピリジン-3-イルアゾ)ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(3-シアノフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(4-シアノフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(3,5-ビストリフルオロメチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレンスルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(4-ベンゾイルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2-プロポキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(5-フルオロ-2-プロポキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2-フルオロ-6-プロポキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(4-フルオロ-2-プロポキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(5-フルオロ-2-メチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2-ブトキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2-ヘキシルオキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(4-ブチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2-ヒドロキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-{6-[2-(6-ヒドロキシヘキシルオキシ)フェニル]ピリジン-3-イルアゾ}ナフタレン-1-スルホン酸;
4-{2-[5-(1-アミノ-4-スルホナフタレン-2-イルアゾ)ピリジン-2-イル]フェノキシ}ブチル酸;
4-アミノ-3-{6-[2-(3-ヒドロキシプロポキシ)フェニル]ピリジン-3-イルアゾ}ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2-イソブトキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(4-メチルビフェニル-2-イル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(4’-クロロ-4-メチルビフェニル-2-イル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(4,3’,5’-トリメチルビフェニル-2-イル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(3’-クロロ-4-メチルビフェニル-2-イル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
4-アミノ-3-[6-(3-ホルミル-2-イソプロポキシ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;および、
4-アミノ-3-[6-(3-ホルミル-2-ブトキシ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸;
からなる群から選択される、請求項1または2に記載の医薬組成物。

【請求項4】
式(I)の化合物が、4-アミノ-3-[6-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)ピリジン-3-イルアゾ]ナフタレン-1-スルホン酸である、請求項1~3のいずれかに記載の医薬組成物。

【請求項5】
脳梗塞が、ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞または心原性脳塞栓症である、請求項1~4のいずれかに記載の医薬組成物。

【請求項6】
脳梗塞後の再灌流時に投与される、請求項1~5のいずれかに記載の医薬組成物。

【請求項7】
脳梗塞の発症から約8時間以内に投与される、請求項1~6のいずれかに記載の医薬組成物。

【請求項8】
脳梗塞の発症から約4.5時間以内に投与される、請求項1~7のいずれかに記載の医薬組成物。

【請求項9】
血栓溶解剤と併用される、請求項1~8のいずれかに記載の医薬組成物。

【請求項10】
血栓溶解剤がtPAである、請求項9に記載の医薬組成物。

【請求項11】
静脈内投与される、請求項1~10のいずれかに記載の医薬組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2018143437thum.jpg
出願権利状態 公開
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記までご連絡ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close