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ウシ乳房炎に対する粘膜ワクチン組成物 NEW 外国出願あり

国内特許コード P200016850
整理番号 6099
掲載日 2020年5月11日
出願番号 特願2018-147175
公開番号 特開2020-019754
出願日 平成30年8月3日(2018.8.3)
公開日 令和2年2月6日(2020.2.6)
発明者
  • 林 智人
  • 菊 佳男
  • 長澤 裕哉
  • 秋吉 一成
  • 澤田 晋一
  • 麻生 久
  • 野地 智法
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
  • 国立大学法人京都大学
  • 国立大学法人東北大学
発明の名称 ウシ乳房炎に対する粘膜ワクチン組成物 NEW 外国出願あり
発明の概要 【課題】 乳房において、黄色ブドウ球菌の接触直後から、当該細菌に対する抗体の力価を増強することにより、ウシの乳房炎を予防するワクチン組成物を提供すること。
【解決手段】 黄色ブドウ球菌由来の抗原と、カチオン性の官能基及び疎水性の官能基を側鎖に有する多糖からなるナノゲルとを含む、ウシ乳房炎を予防するための、粘膜ワクチン組成物。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要

乳房炎(乳腺炎)は、細菌が乳房の乳頭口から乳腺内に侵入し、乳腺内で定着して増殖を繰り返すことにより、乳腺細胞が傷付き炎症が生じる、感染性の疾患である。

乳牛の乳房炎は、日本を含め世界各国至る所の乳生産現場で生じ、またその発生頻度も高い。乳房炎に罹患した牛の乳は、その質及び量が低下する。また、乳房炎に対しては抗生物質を用いた治療が通常行なわれるため、治療期間中の抗生物質が残存する牛乳は、出荷することができない。さらに、抗生物質による治療が功を奏しない場合には、採算が合わないとして廃用牛扱いとなり、処分に至ることもある。そのため、乳房炎は、酪農業における経済的損失の主な原因となっており、その予防方法の開発が強く求められている。

乳房炎は、様々な細菌種によって引き起こされる複合的な疾患であるが、それら細菌種の中で、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus、S.aureus)が最もよく見られる。そこで、乳房炎の予防等を目的として、当該細菌を標的とするワクチンが開発されている(特許文献1)。

また既に、STARTVAC(登録商標、HIPRA社)、Lysigin(登録商標、Boehringer Ingelheim社)等の、黄色ブドウ球菌を標的とするワクチンが、市販されている。

しかしながら、これら筋肉注射型ワクチンの多くは、血清中のIgGの抗体価を増加させるものであって、細菌感染防御に資するIgG以外の抗体(IgA等)の乳腺における抗体価は上昇せず、細胞性免疫応答も十分に誘導できない。

また、黄色ブドウ球菌は、極めて早い段階で乳腺上皮細胞に侵入してしまい、その結果、当該細菌が抗体による免疫学的攻撃を受けにくい状態となってしまう。

そのため、乳腺において黄色ブドウ球菌の接触直後からIgA等の抗体価を増強し、当該細菌の感染を効果的に抑制することのできるワクチンの開発が望まれている。

産業上の利用分野

本発明は、ウシ乳房炎を予防するために用いられる粘膜ワクチン組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
黄色ブドウ球菌由来の抗原と、疎水性の官能基及びカチオン性の官能基が側鎖として付加されている多糖からなるナノゲルとを含む、ウシ乳房炎を予防するための、粘膜ワクチン組成物。

【請求項2】
前記疎水性の官能基がコレステリル基である、請求項1に記載の粘膜ワクチン組成物。

【請求項3】
前記多糖がプルランである、請求項1又は2に記載の粘膜ワクチン組成物。

【請求項4】
前記カチオン性の官能基がアミノ基である、請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の粘膜ワクチン組成物。

【請求項5】
黄色ブドウ球菌由来の抗原を経鼻投与するための、請求項1~4のうちのいずれか一項に記載の粘膜ワクチン組成物。

【請求項6】
ウシ乳房炎を予防するための方法であって、
ウシの粘膜に、請求項1~4のうちのいずれか一項に記載の粘膜ワクチン組成物を投与する工程を含む、方法。

【請求項7】
ウシ乳房炎を予防するための方法であって、
ウシの鼻腔内粘膜に、請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の粘膜ワクチン組成物を投与する工程を含む、方法。

【請求項8】
前記経鼻ワクチン組成物が投与される鼻腔内粘膜が、鼻腔内深部の咽頭扁桃である、請求項7に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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