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耐ストレス評価方法およびその装置 UPDATE

国内特許コード P200017041
整理番号 (S2018-0649-N0)
掲載日 2020年7月28日
出願番号 特願2019-188645
公開番号 特開2020-076753
出願日 令和元年10月15日(2019.10.15)
公開日 令和2年5月21日(2020.5.21)
優先権データ
  • 特願2018-210614 (2018.11.8) JP
発明者
  • 早川 洋一
出願人
  • 国立大学法人佐賀大学
発明の名称 耐ストレス評価方法およびその装置 UPDATE
発明の概要 【課題】 マウスなどの哺乳類を用いることなく、高い分析精度で、低コストかつ迅速に耐ストレス性を評価できる耐ストレス評価方法およびその装置を提供する。
【解決手段】 耐ストレス評価方法は、被検物質の耐ストレス活性を評価する耐ストレス評価方法であって、複数の昆虫の幼虫に被検物質を投与し、前記幼虫を1個体あたり1つの容器に収容し、前記幼虫を前記投与後2~36時間放置し、前記放置後に各容器にストレス刺激を付与し、前記ストレス刺激が付与された前記幼虫の状態に基づいて、前記被検物質の耐ストレス活性を評価する。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要

健康への関心の高まりに伴い、世間で健康に良いとされている物質を実際に数値的に測定して評価したいというニーズが高い。特に、現代のストレス社会では、ストレス軽減のニーズが高いことから、抗ストレス作用(耐ストレス活性)を有する物質を簡易に測定して評価できる手法が望まれている。

その背景として、近年、地球温暖化に象徴される自然環境の変化や複雑化する社会生活に起因する多様なストレスによる健康への影響は深刻化の一途を辿っていることが挙げられる。それ故、『ストレス緩和や抵抗性』に関する生命科学的研究は非常に重要な研究分野と言え、今後益々必要性に迫られることは疑う余地がない。

一方、2005年の「動物の愛護及び管理に関する法律」(以下、動物愛護管理法)改正を受け、近年、動物愛護の観点から脊椎動物(特に、哺乳類)を用いる動物実験は厳しい規制の下に置かれている。したがって、急務のはずの「ストレスに関する研究」に、マウスを始め哺乳類を用いる実験が現在でも敷居は高く、さらに、今後は一層困難な状況が予想される。

このようなストレスを低減する物質が簡易に評価できれば、ヒトにおける健康・美容を大幅に増進することができると考えられ、医薬やサプリメントとしての利用を目指す薬品、健康食品、美容品製造関連の企業にとって、非常に関心が高いものとなる。この他にも、このようなストレスを低減する物質が簡易に評価できれば、犬や猫などのペット動物においても、ストレスを低減することによって、健康的な状態が維持されて、商品価値を高めることも可能となる。しかし、そのような簡易な耐ストレス評価方法はこれまでのところ知られていない。

例えば、従来の耐ストレス評価方法には該当しないが、マウスなどの哺乳類の代替を目的とした各種のスクリーニング方法を例示すると、カイコ成虫を用いて抗菌性を評価するスクリーニング方法は知られている(特許文献1参照)。また、カイコ成虫を用いて薬剤(マイトマイシンCおよびブレオマイシン)の副作用を緩和する活性を有する物質の評価方法も知られている(特許文献2参照)。また、カイコ成虫を用いて薬剤(高血糖抑制剤)を予防または改善する効果を有する物質の薬剤評価方法も知られている(特許文献3参照)。また、カイコ成虫を用いた毒性試験方法も知られている(特許文献4参照)。

産業上の利用分野

本発明は、被検物質の抗ストレス作用(耐ストレス活性)を評価する耐ストレス評価方法に関し、特に、低コストで簡便な評価を可能とする耐ストレス評価方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
被検物質の耐ストレス活性を評価する耐ストレス評価方法であって、
複数の昆虫の幼虫に被検物質を投与し、
前記幼虫を1個体あたり1つの容器に収容し、
前記幼虫を前記投与後2~36時間放置し、
前記放置後に各容器にストレス刺激を付与し、
前記ストレス刺激が付与された前記幼虫の状態に基づいて、前記被検物質の耐ストレス活性を評価することを特徴とする
耐ストレス評価方法。

【請求項2】
請求項1に記載の耐ストレス評価方法において、
前記昆虫の幼虫が、完全変態型に属することを特徴とする
耐ストレス評価方法。

【請求項3】
請求項1または2に記載の耐ストレス評価方法において、
前記昆虫の幼虫が、麟翅目に属することを特徴とする
耐ストレス評価方法。

【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の耐ストレス評価方法において、
前記昆虫の幼虫が、ヤガ科に属することを特徴とする
耐ストレス評価方法。

【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の耐ストレス評価方法において、
前記状態が、各幼虫の体液中のN-アセチルチロシン化合物及び/又はその類縁体の存在量により計測されることを特徴とする
耐ストレス評価方法。

【請求項6】
請求項1~4のいずれかに記載の耐ストレス評価方法において、
前記状態が、各幼虫の生存率により計測されることを特徴とする
耐ストレス評価方法。

【請求項7】
請求項1~4のいずれかに記載の耐ストレス評価方法において、
前記状態が、各幼虫の抗酸化酵素、FoxO転写調節因子の遺伝子の発現レベル、および/またはミトコンドリアの脱分極により計測されることを特徴とする
耐ストレス評価方法。

【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の耐ストレス評価方法において、
前記ストレス刺激が、加熱、冷却、振動、および光照射のうちの少なくとも1つであることを特徴とする
耐ストレス評価方法。

【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の耐ストレス評価方法において、
前記幼虫が、同じ日齢であることを特徴とする
耐ストレス評価方法。

【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の耐ストレス評価方法において、
前記幼虫が、一定範囲内の体重を有することを特徴とする
耐ストレス評価方法。

【請求項11】
請求項1~10のいずれかに記載の耐ストレス評価方法において、
複数の幼虫に対して、皮下注射又は摂食を用いて、前記被検物質を投与することを特徴とする
耐ストレス評価方法。

【請求項12】
請求項1~11のいずれかに記載の耐ストレス評価方法において、
さらに、培養細胞に前記被検物質を投与し、培養細胞のミトコンドリアの脱分極および/または活性酸素種の発生にも基づいて、被検物質の耐ストレス活性を評価することを特徴とする
耐ストレス評価方法。

【請求項13】
被検物質の耐ストレス活性を評価する耐ストレス評価装置であって、
被検物質を投与された複数の幼虫を1個体ずつ収容する複数の容器から構成される個体収容手段と、
前記個体収容手段の複数の容器を均等に並べて収容する容器収容手段と、
前記幼虫を前記投与後2~12時間放置後に各容器全体に均一にストレス刺激を付与するストレス刺激付与手段と、
前記ストレス刺激が付与された各幼虫の状態に基づいて、前記被検物質の耐ストレス活性を評価する評価手段と、
を備えることを特徴とする
耐ストレス評価装置。

【請求項14】
請求項13に記載の耐ストレス評価装置において、
前記個体収容手段が、前記各容器内の底部に、吸湿性を有する基材から構成され、前記幼虫を支持する支持部を備えることを特徴とする
耐ストレス評価装置。

【請求項15】
請求項13または14に記載の耐ストレス評価装置において、
前記個体収容手段が、前記各容器内の底部に、一または複数の柱状体から構成され、前記幼虫を支持する支持部を備えることを特徴とする
耐ストレス評価装置。

【請求項16】
請求項12~15のいずれかに記載の耐ストレス評価装置において、
前記ストレス刺激が、加熱、冷却、振動、および光照射のうちの少なくとも1つであることを特徴とする
耐ストレス評価装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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