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アレルギー性鼻炎バイオマーカー UPDATE

国内特許コード P200017058
整理番号 S2019-0055-N0
掲載日 2020年7月28日
出願番号 特願2018-211778
公開番号 特開2020-076719
出願日 平成30年11月9日(2018.11.9)
公開日 令和2年5月21日(2020.5.21)
発明者
  • 鈴木 元彦
  • 中村 善久
  • 尾崎 慎哉
出願人
  • 公立大学法人名古屋市立大学
発明の名称 アレルギー性鼻炎バイオマーカー UPDATE
発明の概要 【課題】アレルギー性鼻炎症状の客観的評価や診断に有用な抗原特異的バイオマーカー及びその用途の提供を課題とする。
【解決手段】鼻汁検体中の抗原特異的IgA抗体の量を抗原特異的IgE抗体又は総IgA抗体の量で除した値をアレルギー性鼻炎症状のバイオマーカーとして利用する。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要

今までアレルギー性鼻炎症状の評価方法としては、くしやみの発作回数、鼻水をかんだ回数、鼻閉にて口呼吸の有無といった自覚的症状の指標が用いられてきた。一方、客観的に評価する方法については確立していなかった。近年、血液中Eosinophilic cationic protein (ECP)がアレルギー性鼻炎症状のバイオマーカーになりうる可能性が報告されるようになった。ECPはアレルギ一反応に関与する好酸球より産生され、アレルギ一反応のバイオマーカーになる可能性がある。また、鼻症状という点より、血液中ではなく鼻汁中のECPも注目されている。

アレルギー性鼻炎のバイオマーカーや診断技術に関する先行技術(特許文献1~3)を以下に列挙する。特許文献1は、アレルギー患者検体中の抗原特異的lgA抗体と血中lgE抗体の量を測定し、その相対関係を指標としてアレルギー症状を鑑別する技術を開示する。特許文献2は、アレルギー患者の検体中のIgE抗体やIgA抗体の量を指標としてのアレルギーワクチン接種の効果を測定する方法を開示する。特許文献3は、アレルギー患者の血液検体中の抗原特異的抗体(lgE抗体、lgA抗体、IgG抗体)の量を指標とした、スギ花粉症の診断方法を開示する。

産業上の利用分野

本発明はアレルギー性鼻炎バイオマーカーに関する。詳しくは、アレルギー性鼻炎症状の評価や原因抗原の特定に有用な抗原特異的バイオマーカー及びその用途に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
特定の抗原に起因するアレルギー性鼻炎の症状を評価するための試験方法であって、被検者から採取された鼻汁検体中の前記抗原特異的IgA抗体の量を前記抗原特異的IgE抗体又は総IgA抗体の量で除した値を指標として、アレルギー性鼻炎の重症度を評価することを特徴とする試験方法。

【請求項2】
以下のステップ(1)~(3)を含む、請求項1に記載の試験方法、
(1)被検者から採取された鼻汁検体を用意するステップ、
(2)前記鼻汁検体中の抗原特異的IgA抗体と抗原特異的IgE抗体を測定するステップ、
(3)以下の計算式(但し、式中の/は除算を表す):
抗原特異的IgA抗体量/抗原特異的IgE抗体量
が与える値に基づきアレルギー性鼻炎の重症度を判定するステップであって、値が大きいほどアレルギー性鼻炎の重症度が高いことを示すステップ。

【請求項3】
以下のステップ(1)~(3)を含む、請求項1に記載の試験方法、
(1)被検者から採取された鼻汁検体を用意するステップ、
(2)前記鼻汁検体中の抗原特異的IgA抗体と総IgA抗体を測定するステップ、
(3)以下の計算式(但し、式中の/は除算を表す):
抗原特異的IgA抗体量/総IgA抗体量
が与える値に基づきアレルギー性鼻炎の重症度を判定するステップであって、値が大きいほどアレルギー性鼻炎の重症度が高いことを示すステップ。

【請求項4】
重症と軽症を分ける基準値を設定し、ステップ(3)では前記値と基準値を比較して重症度が判定される、請求項2又は3に記載の試験方法。

【請求項5】
重症度が異なる複数の区分を設定し、各区分に前記値の範囲を関連付けておき、ステップ(3)では前記値が該当する区分を特定し、重症度が判定される、請求項2又は3に記載の試験方法。

【請求項6】
以下のステップ(4)及び/又は(5)を更に含む、請求項2~5のいずれか一項に記載の試験方法、
(4)判定結果に基づき、被検者に対する治療の効果を評価するステップ、
(5)判定結果に基づき、被検者の治療方針を決定又は変更するステップ。

【請求項7】
前記抗原が、花粉、室内塵、ダニ、真菌、及び動物の毛又はフケからなる群より選択される、一又は二以上の抗原である、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。

【請求項8】
アレルギー性鼻炎の原因抗原を特定するための試験方法であって、特定の抗原を候補物質に選定し、被検者から採取された鼻汁検体中の抗原特異的IgA抗体の量を抗原特異的IgE抗体又は総IgA抗体の量で除した値を指標として、候補物質が原因抗原であるか評価することを特徴とする試験方法。

【請求項9】
以下のステップ(i)~(iii)を含む、請求項8に記載の試験方法、
(i)被検者から採取された鼻汁検体を用意するステップ、
(ii)特定の抗原を候補物質に選定し、前記鼻汁検体中の抗原特異的IgA抗体と抗原特異的IgE抗体を測定するステップ、
(iii)以下の計算式(但し、式中の/は除算を表す):
抗原特異的IgA抗体量/抗原特異的IgE抗体量
が与える値に基づき候補物質が原因抗原であるか判定するステップであって、値が大きいほど候補物質が原因抗原である確率が高いことを示すステップ。

【請求項10】
以下のステップ(i)~(iii)を含む、請求項8に記載の試験方法、
(i)被検者から採取された鼻汁検体を用意するステップ、
(ii)特定の抗原を候補物質に選定し、前記鼻汁検体中の抗原特異的IgA抗体と総IgA抗体を測定するステップ、
(iii)以下の計算式(但し、式中の/は除算を表す):
抗原特異的IgA抗体量/総IgA抗体量
が与える値に基づき候補物質が原因抗原であるか判定するステップであって、値が大きいほど候補物質が原因抗原である確率が高いことを示すステップ。

【請求項11】
ステップ(iii)において、基準値以上又は基準値を超える場合に前記候補物質が原因抗原であると判定される、請求項9又は10に記載の試験方法。

【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の試験方法に使用されるキットであって、
抗原特異的IgA抗体測定用の試薬と、抗原特異的IgE抗体測定用又は総IgA抗体測定用の試薬を含む、キット。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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