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抗原特異的な抗体の情報を取得する方法

国内特許コード P200017096
整理番号 (S2017-0535-N0)
掲載日 2020年8月4日
出願番号 特願2019-513626
出願日 平成30年4月16日(2018.4.16)
国際出願番号 JP2018015671
国際公開番号 WO2018194015
国際出願日 平成30年4月16日(2018.4.16)
国際公開日 平成30年10月25日(2018.10.25)
優先権データ
  • 特願2017-084431 (2017.4.21) JP
発明者
  • 田丸 浩
出願人
  • 国立大学法人三重大学
発明の名称 抗原特異的な抗体の情報を取得する方法
発明の概要 天然型のタンパク質を抗原として、高親和性抗体を効率よく作製できる方法の提供。飼育環境内に存在する微生物の影響を受けることなく、水泡を有する魚類のみを由来とする抗原特異的な抗体の情報を取得する方法の提供。(A)水泡を有する魚類に抗原を投与し、抗体を産生させる工程、(B)上記(A)魚類から抗体を含む水泡液を採取する工程および(C)上記(B)にて採取した水泡液より抗原特異的なポリクローナル抗体遺伝子ライブラリーを構築する工程等を経ることにより、天然型のタンパク質を抗原とした場合の高親和性抗体、即ち、抗原特異的な抗体の情報を取得する。飼育環境内に存在するアクネ菌等の微生物の遺伝子は増幅せず、水泡を有する魚類のみを由来とする抗原特異的な抗体の遺伝子のみを増幅し得るプライマーによって、この抗原特異的な抗体の情報を取得する。
従来技術、競合技術の概要

従来、マウス等の様々な動物による哺乳動物免疫法やファージディスプレイ法等の様々な抗体取得方法が開発されてきた。しかし、これらの方法によって天然型の標的タンパク質に対して親和性の高い抗体を取得するには、該標的タンパク質が高純度であり、かつ立体構造を維持したものである等の条件が必要であった。
また、DNA免疫法によって抗体を取得する方法も知られているが、この方法は樹状細胞内で天然型として発現可能な一部のタンパク質を標的とする場合には有効である。しかし、樹状細胞内で発現できないタンパク質や、発現量が少ないタンパク質を標的として高親和性の抗体を取得することは極めて困難であった。
従って、これらの従来知られている抗体作製方法によっては、タンパク質翻訳後、糖鎖、脂肪酸等が修飾された天然型のタンパク質を抗原として、創薬等に使用し得る高親和性抗体を効率よく作製できるとはいえなかった。

そこで、本発明者はこれらの天然型のタンパク質を抗原として、高親和性抗体を効率よく作製できる方法の提供を本発明の課題とした。そして、この方法の提供にあたり、水泡を有する魚類により抗原特異的な抗体の情報を取得することに着目した。水泡を有する魚類は水中にて飼育されているため、飼育環境内に存在するアクネ菌等の微生物の影響を受けることなく、水泡を有する魚類のみを由来とする抗原特異的な抗体の情報を取得することも本発明の課題となる。
なお、本発明者らは、特許文献1において、水泡を有する魚類を抗原投与の対象とすることにより、魚類を生かしたままの状態で、魚類に産生させた抗体を繰り返し得ることができる抗体の製造方法を開発している。

産業上の利用分野

本発明は、抗原特異的な抗体の情報を取得する方法に関する。さらに詳しくは、水泡を有する魚類に抗原を投与し、抗体を産生させる工程等を含む抗原特異的な抗体の情報を取得する方法に関する。また、該方法によって取得される塩基配列情報、アミノ酸配列情報等に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
次の(A)~(D)の工程を含む抗原特異的な抗体の情報を取得する方法。
(A)水泡を有する魚類に抗原を投与し、抗体を産生させる工程
(B)上記(A)の魚類から抗体を含む水泡液を採取する工程
(C)上記(B)にて採取した水泡液より抗原特異的なポリクローナル抗体遺伝子ライブラリーを構築する工程
(D)上記(C)にて構築された抗原特異的なポリクローナル抗体遺伝子ライブラリーをファージディスプレイ化する工程

【請求項2】
抗原特異的な抗体の情報が抗原特異的なVH領域および/またはVL領域の塩基配列情報および/またはアミノ酸配列情報である請求項1に記載の方法。

【請求項3】
抗原特異的なポリクローナル抗体遺伝子ライブラリーの構築にあたり、配列表配列番号1に記載の塩基配列を含むプライマーおよび/または配列表配列番号2に記載の塩基配列を含むプライマーを用いる請求項1または2に記載の方法。

【請求項4】
水泡を有する魚類が水泡眼またはらんちゅうである請求項1~3のいずれかに記載の方法。

【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の方法により取得される抗原特異的な抗体の塩基配列情報。

【請求項6】
請求項1~4のいずれかに記載の方法により取得される抗原特異的な抗体のアミノ酸配列情報。

【請求項7】
次の(A)~(E)の工程を経て得られる、抗原特異的なポリクローナル抗体の全部または一部が示されたファージ提示組換えタンパク質。
(A)水泡を有する魚類に抗原を投与し、抗体を産生させる工程
(B)上記(A)の魚類から抗体を含む水泡液を採取する工程
(C)上記(B)にて採取した水泡液より抗原特異的なポリクローナル抗体遺伝子ライブラリーを構築する工程
(D)上記(C)にて構築された抗原特異的なポリクローナル抗体遺伝子ライブラリーをファージディスプレイ化する工程
(E)上記(D)の工程により構築されたファージライブラリから抗原に結合する抗原特異的なポリクローナル抗体の全部または一部が示されたファージ提示組換えタンパク質をスクリーニングする工程

【請求項8】
配列表配列番号31~34のいずれかに記載の塩基配列によってコードされる、または配列表配列番号35~38のいずれかに記載のアミノ酸配列によって示される請求項7に記載のファージ提示組換えタンパク質。

【請求項9】
配列表配列番号1に記載の塩基配列を含むプライマーおよび/または配列表配列番号2に記載の塩基配列を含むプライマー。

【請求項10】
抗原特異的なポリクローナル抗体遺伝子ライブラリーの構築のための請求項9に記載のプライマー。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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