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(In Japanese)組織切片選定方法及び包埋ブロック作製カセット

Patent code P200017098
File No. (S2017-0517-N0)
Posted date Aug 4, 2020
Application number P2019-514690
Date of filing Apr 27, 2018
International application number JP2018017336
International publication number WO2018199335
Date of international filing Apr 27, 2018
Date of international publication Nov 1, 2018
Priority data
  • P2017-090793 (Apr 28, 2017) JP
Inventor
  • (In Japanese)増田 しのぶ
  • (In Japanese)鈴木 良平
  • (In Japanese)北野 由里子
Applicant
  • (In Japanese)学校法人日本大学
  • (In Japanese)株式会社ニチレイバイオサイエンス
Title (In Japanese)組織切片選定方法及び包埋ブロック作製カセット
Abstract (In Japanese)検査結果に誤りが生じることを抑制できる組織切片選定方法及び包埋ブロック作製カセットを提供する。本発明では、生体組織片22と標準物質21とを共に同じ包埋剤23に包埋して包埋ブロック24を作製する包埋ブロック作製工程と、包埋ブロック24を薄切して、組織切片42及び標準物質切片41a,41b,41c,41d,41eが表面に現れているシート形状の包埋組織切片44を作製する包埋組織切片作製工程と、標準物質切片からの光シグナルに基づいて、検査する組織切片42を選定する組織切片選定工程とを有するので、検査結果に誤りが生じることを抑制できる。
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

癌組織では特定の遺伝子が増幅されて当該遺伝子の産物であるタンパク質が過剰発現していることが知られている。癌などの検査においては、生体から採取した検体内のタンパク質の過剰発現や遺伝子の増幅を免疫組織化学染色法によって検出し、検体の状態を検査している。

例えば、乳癌などの腫瘍細胞中では、癌遺伝子の1つであるHER2/neu遺伝子の遺伝子産物であるHER2/neuタンパクが高頻度に過剰発現している。そのため、免疫組織化学染色法を用いて腫瘍細胞中のHER2/neuタンパクを検出し、HER2/neuタンパクの過剰発現の有無を判定することで、癌に罹患しているか否かの検査をすることができる。

この原理を応用した検査キットとして、腫瘍細胞中に発現されたHER2/neuタンパクを標的とした、HER2/neuタンパクの細胞外領域を認識する抗ヒトHER2/neu遺伝子産物モノクローナル抗体(SV2-61γ)(動物種:マウス)を用いた免疫組織化学染色キットが販売されている。

このような免疫組織化学染色キットでは、以下の工程を経て検体が免疫組織化学染色される(以下、単に染色されるという。)。まず、例えば人から採取した検査すべき生体組織片がパラフィンなどの包埋剤により包埋された包埋ブロックを用意する用意工程、当該包埋ブロックをミクロトームなどにより所望の厚さに薄切してゆき、組織切片の周辺が包埋剤切片で囲まれたシート形状の包埋組織切片を作製する作製工程、及び、このようにして作製した包埋組織切片をスライドガラス上に載置する載置工程を行い、染色を行える形式とした検体を準備する。

続いて、スライドガラス上の包埋組織切片からパラフィンを除去する脱パラフィン処理工程、及び、組織切片を賦活化する抗原賦活化処理工程を行う。

最後に、3V/V%過酸化水素水による内因性ペルオキシダーゼ処理などのブロッキング処理工程、組織切片中の特定抗原に一次抗体を結合させる一次抗体反応処理工程、標識酵素が結合した二次抗体を一次抗体に結合させる二次抗体反応処理工程、及び、発色基質を含む基質溶液(例えばDAB:3,3’-ジアミノベンジジン)による発色を利用して組織切片の特定抗原を染色する染色処理工程を行う。このような一連の工程を経て、組織切片は染色される(非特許文献1)。

この際、染色の適否を判定するためのコントロールスライドを、包埋組織切片とは別に用意しておき、組織切片と同時にコントロールスライドも染色する。コントロールスライドは、検体標本を有しており、当該検体標本の染色強度から染色の適否を判定し得る。コントロールスライドにより、染色が適切に行われたことが確認されると、所定の判定基準に基づいて組織切片の染色強度のスコア判定を行い、このスコア判定の結果から、組織切片に病変組織があるか否かの判断が行われる(非特許文献2)。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は、組織切片選定方法及び包埋ブロック作製カセットに関する。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
マーカーを特異的に検出して、検査する組織切片を選定する組織切片選定方法であって、
生体組織片と標準物質とを共に同じ包埋剤に包埋して包埋ブロックを作製する包埋ブロック作製工程と、
前記包埋ブロックを薄切して、前記組織切片及び標準物質切片が表面に現れているシート形状の包埋組織切片を作製する包埋組織切片作製工程と、
前記標準物質切片からの光シグナルに基づいて、検査する前記組織切片を選定する組織切片選定工程と
を有する組織切片選定方法。

【請求項2】
 
前記包埋ブロック作製工程は、
トレイ底面に前記生体組織片を載置する載置工程と、
包埋ブロック作製カセットを用意し、前記包埋ブロック作製カセットの位置決め孔に前記標準物質を挿入し、前記トレイ底面を基準としたときの前記生体組織片の下端から上端までの高さ範囲内に前記標準物質が存在するように前記標準物質を位置決めする位置決め工程と、
液状包埋剤をトレイに流し込む液状包埋剤導入工程と、
前記液状包埋剤を固化させて、前記生体組織片と前記標準物質とが共に同じ包埋剤に包埋した前記包埋ブロックを作製する固化工程と、
を有する請求項1に記載の組織切片選定方法。

【請求項3】
 
前記標準物質は、前記組織切片の厚さの基準となる厚さ標準物質である
請求項1又は2に記載の組織切片選定方法。

【請求項4】
 
前記標準物質は、マーカーの検出結果の適否の基準となるマーカー標準物質である
請求項1又は2に記載の組織切片選定方法。

【請求項5】
 
前記標準物質は、前記組織切片の厚さの基準となる厚さ標準物質と、マーカーの検出結果の適否の基準となるマーカー標準物質と、であり、
前記組織切片選定工程は、
前記厚さ標準物質からの光シグナルに基づいて、検査する前記組織切片を選定する組織切片厚判断工程と、
前記組織切片厚判断工程の後に、前記マーカー標準物質からの光シグナルに基づいて、検査する前記組織切片を選定するマーカー適否判断工程と、を備える
請求項1又は2に記載の組織切片選定方法。

【請求項6】
 
前記標準物質が内因性タンパク質を発現する細胞である
請求項1~5のいずれか1項に記載の組織切片選定方法。

【請求項7】
 
前記包埋ブロック作製工程では、前記生体組織片を固定液に所定時間浸漬した後、前記包埋ブロックを作製し、
前記包埋組織切片作製工程以降に、
前記包埋組織切片に対して染色処理を行い、前記組織切片内の細胞で発現されている内因性タンパク質からの光シグナルに基づいて、前記固定液による前記組織切片の固定状態を判断する固定状態判断工程を有する
請求項1~6のいずれか1項に記載の組織切片選定方法。

【請求項8】
 
生体組織片が包埋された包埋ブロックを作製する包埋ブロック作製カセットであって、
液状包埋剤を流し込むトレイ上に載置される箱体を備えており、
前記箱体は、
トレイ底面上の前記生体組織片と対向した領域に上面と下面とが貫通した貫通孔を備える枠部と、
前記トレイ底面と向かい合うように設けられ、標準物質が挿入される位置決め孔を有する標準物質位置決め部と
を備え、
前記標準物質位置決め部は、前記トレイ底面を基準としたときの前記生体組織片の下端から上端までの高さ範囲内に前記標準物質が存在するように、前記標準物質を位置決めする
包埋ブロック作製カセット。

【請求項9】
 
前記枠部は、前記生体組織片の全体、前記生体組織片の対向する両端部、又は、前記生体組織片の1/3以上が前記貫通孔の形成領域に配置される
請求項8に記載の包埋ブロック作製カセット。

【請求項10】
 
前記標準物質位置決め部は、前記位置決め孔を2つ以上有している
請求項8又は9に記載の包埋ブロック作製カセット。

【請求項11】
 
前記枠部は、板枠部を下面に有し、
前記標準物質位置決め部が前記板枠部で囲まれた領域内に配置されている
請求項8~10のいずれか1項に記載の包埋ブロック作製カセット。

【請求項12】
 
マーカーを特異的に検出して、検査する組織切片を選定する組織切片選定方法であって、
生体組織片を固定液に所定時間浸漬した後、前記生体組織片を包埋剤に包埋して包埋ブロックを作製する包埋ブロック作製工程と、
前記包埋ブロックを薄切して、前記組織切片が表面に現れているシート形状の包埋組織切片を作製する包埋組織切片作製工程と、
前記包埋組織切片に対して染色処理を行い、前記組織切片内の細胞で発現されている内因性タンパク質からの光シグナルに基づいて、前記固定液による前記組織切片の固定状態を判断する固定状態判断工程と、
を有する組織切片選定方法。
IPC(International Patent Classification)
F-term
Drawing

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JP2019514690thum.jpg
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