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眼科検査装置及び眼科検査方法

国内特許コード P200017126
整理番号 (S2017-0815-N0)
掲載日 2020年8月6日
出願番号 特願2019-525467
出願日 平成30年6月12日(2018.6.12)
国際出願番号 JP2018022492
国際公開番号 WO2018230582
国際出願日 平成30年6月12日(2018.6.12)
国際公開日 平成30年12月20日(2018.12.20)
優先権データ
  • 特願2017-118382 (2017.6.16) JP
発明者
  • 柏木 賢治
  • 茅 暁陽
  • 豊浦 正広
  • 赤澤 和也
出願人
  • 国立大学法人山梨大学
発明の名称 眼科検査装置及び眼科検査方法
発明の概要 被検者が描画した、固視点を中心とした視野領域に線及び図形の少なくともいずれかを含む画像を受領する画像受領手段と、前記画像受領手段が受領した前記画像に基づき、前記被検者の変視の程度を評価する評価手段と、を有する眼科検査装置を提供する。
従来技術、競合技術の概要

外部からの情報の80%は視覚から得られ、視覚障害は生活上大きな問題を生じる。このような視覚障害には様々な種類が存在するが、対象物が歪む変視及び歪視は生活上大きな支障となる。変視及び歪視の主原因として、網膜の中心部に位置する黄斑に異常が生じる網膜前膜、黄斑変性などの疾患がある。これらの疾患は加齢に伴い発症が多くなるため、高齢化社会では大きな課題となる。

黄斑に疾患が生じた場合、視細胞又はその外節の規則正しい配列が乱れることにより、外界と視中枢との間で確立していた精密な空間対応に乱れが生じる。その結果、物体の形状が実際よりも変形して見える。このような視覚障害を変視症と呼ぶ。

変視症による視野の歪みが激しくなると、両眼の視像のズレが大きくなり、視野に強い違和感が生じる。また、視野の歪みにより物体の形状を正確に認識することができなくなるため、日常生活に不便を感じることが多くなる。このように変視症は視機能の質を左右する重要な要因となる。したがって、視野に歪みの自覚がある場合や黄斑に疾患が生じた場合には、変視症があるか否かを検査により調べる必要がある。

変視症の有無を検査する簡易的な方法として、例えば、図1に示すような、アムスラーチャート(Amsler Chart)と呼ばれる検査方法がある。このアムスラーチャートは縦横ともに20マスの格子状の検査表であり、各線の間隔は視角1度刻みで描画され、被検者の視野10度以内に生じる視野異常を定性評価する。被検者は検査距離30cmから黒点で描画された検査表の中心を固視し、線が歪み、格子の大きさ、違和感が生じる部分を確認することにより、変視症の有無を定性的に検査できる。このようなアムスラーチャートの変形例が提案されている(例えば、特許文献1参照)。

また、変視症の進行の程度を定量的に評価する方法として、図2に示すような、M-チャート(M-CHARTS(登録商標))と呼ばれる検査方法がある。M-チャートは、複数本の点線からなるチャートであり、個々の点線ごとに点の間隔が異なっている。このM-チャートを変視症の患者に点間隔が狭い点線から順に見せていくと、狭い点間隔の点線では歪んで見えるが、点間隔が広がるにつれて歪みを知覚しなくなる。変視症の症状が進行するほど、点間隔がより大きくならないと歪みの知覚が消えない。この性質によって、変視症の進行度合いを定量的に検査できる。このようなM-チャートの応用例及び変形例が提案されている(例えば、特許文献2参照)。

変視症は、日常生活ではほとんど気にならないものから、片眼遮蔽が必要なものまで様々な程度がある(例えば、非特許文献1参照)。そのため、単に変視症の有無を検査するのみでは不十分であり、患者の変視の程度を定量的に評価する必要がある。

産業上の利用分野

本発明は、眼科検査装置及び眼科検査方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
被検者が描画した、固視点を中心とした視野領域に線及び図形の少なくともいずれかを含む画像を受領する画像受領手段と、
前記画像受領手段が受領した前記画像に基づき、前記被検者の変視の程度を評価する評価手段と、
を有することを特徴とする眼科検査装置。

【請求項2】
前記画像受領手段が、被検者が描画した、固視点を中心とした視野領域に水平方向、斜め方向及び垂直方向の少なくともいずれかにおいて線及び図形の少なくともいずれかを含む画像を受領する請求項1に記載の眼科検査装置。

【請求項3】
前記画像が、直線、曲線、円弧、円、楕円、正多角形、及び多角形から選択される少なくとも1種を含む請求項1又は2に記載の眼科検査装置。

【請求項4】
前記画像受領手段が、前記視野領域中で水平方向又は垂直方向において一定の視角で始点と終点を表示し、前記被検者が前記固視点を固視した状態で、前記被検者が前記始点と前記終点を手書きで結んだ直線又は曲線を描画した画像を受領する請求項1から3のいずれかに記載の眼科検査装置。

【請求項5】
前記画像受領手段が、前記視野領域中で水平方向又は垂直方向において一定の視角で一本の線を表示し、前記被検者が前記固視点を固視した状態で、前記被検者が前記一本の線を動かして直線又は曲線を描画した画像を受領する請求項1から3のいずれかに記載の眼科検査装置。

【請求項6】
前記画像が、格子画像又は同心円画像である請求項1から3のいずれかに記載の眼科検査装置。

【請求項7】
前記被検者の変視の程度が、歪みの大きさ、歪みの変位、及び歪みの激しさから選択される少なくとも1種である請求項1から6のいずれかに記載の眼科検査装置。

【請求項8】
前記評価手段で得られた結果を用いてシミュレーションすることにより、前記被検者が実際に見えている画像を再現する画像再現手段を更に有する請求項1から7のいずれかに記載の眼科検査装置。

【請求項9】
被検者が描画した、固視点を中心とした視野領域に線及び図形の少なくともいずれかを含む画像を受領する画像受領工程と、
前記画像受領工程が受領した前記画像に基づき、前記被検者の変視の程度を評価する評価工程と、
を含むことを特徴とする眼科検査方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
  • 4C316AA09
  • 4C316FA01
  • 4C316FA04
  • 4C316FB12
画像

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JP2019525467thum.jpg
出願権利状態 公開
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