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ガラス状化イメージングプレート UPDATE

国内特許コード P200017260
整理番号 6466
掲載日 2020年11月2日
出願番号 特願2005-053919
公開番号 特開2006-234773
登録番号 特許第4587843号
出願日 平成17年2月28日(2005.2.28)
公開日 平成18年9月7日(2006.9.7)
登録日 平成22年9月17日(2010.9.17)
発明者
  • 片桐 政樹
  • 中野 寧
出願人
  • 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
発明の名称 ガラス状化イメージングプレート UPDATE
発明の概要 【課題】 X線あるいはγ線に対して吸収断面積の大きなPb(鉛)を構成材料元素として含んだX線及びγ線に高感度なイメージングプレートを提供する。
【解決手段】 輝尽性蛍光体BaFX:Eu2+(X:I(ヨウ素),Br(臭素),Cl(塩素))粉末と鉛ガラス粉末とを混合し、基板に塗布した後、450℃以上650℃以下の温度範囲内で焼結し、ガラス状化し、X線及びγ線に高感度なイメージングプレートとする。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要

従来、輝尽性蛍光体としてBaFBr:Eu2+を主成分として用いたX線用あるいはγ線用イメージングプレートが市販されてきた。このイメージングプレートの場合、X線あるいはγ線と反応を起こし電子を発生するのは構成元素の中で一番原子番号Zが56と大きい
Ba(バリウム)である。さらに、高感度化をねらって最近Br(臭素)の代わりに原子番号Zが53のI(ヨウ素)を用いたBaFI:輝尽性蛍光体を用いたイメージングプレートが市販された。

一方、中性子用イメージングプレートとしては、中性子捕獲断面積の大きなGdを含むGd23を中性子コンバータとして用い、輝尽性蛍光体としてBaFBr:Eu2+を用いた中性子イメージングプレートが市販されてきた。また、中性子捕獲断面積はGdに比較すると低いが(n,α)反応により生成する粒子のエネルギーが約5MeVと非常に大きい6Liを含んだ6LiFを中性子コンバータとして用いた中性子イメージングプレートが試験的に製作された。

これらのイメージングプレートは、図12の従来例に示すように、輝尽性蛍光体BaFBr:Eu2+粉末を接着剤と混ぜて基板に塗布する事により製作されてきた。

産業上の利用分野

本発明のX線イメージ及びγ線イメージ検出用ガラス状化イメージングプレートは、X線マンモグラフィ装置や胃カメラ診断などのX線撮像装置において高感度・高空間分解能X線イメージ検出器として使用される。また、工業的に行われているX線ラジオグラフィ装置などの高エネルギーX線用イメージ検出器としても使用される。

本発明の中性子イメージ検出用ガラス状化イメージングプレートは、原子炉から発生する中性子を用いた中性子散乱実験装置用の高感度・高空間分解能中性子イメージ検出器として使用される。また、中性子ラジオグラフィ用の高感度・高空間分解能中性子イメージ検出器としても使用される。

特許請求の範囲 【請求項1】
輝尽性蛍光体BaFX:Eu2+(X:I(ヨウ素),Br(臭素),Cl(塩素))粉末と、酸化鉛(PbO)及び無水ホウ酸(B)をガラス形成酸化物としガラス化範囲内における組成比率で形成した鉛ガラス粉末とを、均一に混合した粉末を基板に塗布し、XがI(ヨウ素)の場合には450℃~550℃、Br(臭素)の場合には450℃~630℃、Cl(塩素)の場合には450℃~580℃の範囲の温度で焼結して作製することを特長とした、X線イメージ及びγ線イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項2】
鉛ガラスを構成する無水ホウ酸(B)として、11B同位体の組成比が99%以上の無水ホウ酸(11)を用いることを特長とした、請求項1記載のX線イメージ及びγ線イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項3】
鉛ガラスにコバルト(Co)をドープして透明にした鉛ガラスの粉末を用いることを特長とした、請求項1又は2記載のX線イメージ及びγ線イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項4】
鉛ガラスとして、コバルト(Co)をドープして薄い青色に着色した鉛ガラスを用いることを特長とした、請求項1乃至3のいずれかに記載のX線イメージ及びγ線イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項5】
輝尽性蛍光体BaFX:Eu2+(X:I,Br,Cl)粉末と、10B同位体の組成比が80%以上の無水ホウ酸(10)粉末とを、均一に混合した粉末を基板に塗布し、XがI(ヨウ素)の場合には450℃~550℃、Br(臭素)の場合には450℃~630℃、Cl(塩素)の場合には450℃~580℃の範囲の温度で焼結して作製することを特長とした、中性子イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項6】
輝尽性蛍光体BaFX:Eu2+(X:I,Br,Cl)粉末と、10B同位体の組成比が80%以上の無水ホウ酸(10)及びZnOあるいはCaOを主なガラス形成酸化物とし、ガラス化範囲内における組成比率で形成された無水ホウ酸ガラス粉末とを、均一に混合した粉末を基板に塗布し、XがI(ヨウ素)の場合には450℃~550℃、Br(臭素)の場合には450℃~630℃、Cl(塩素)の場合には450℃~580℃の範囲の温度で焼結して作製することを特長とした、中性子イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項7】
基板として、透明なガラス板あるいは石英板あるいはサファイヤ板を用いることを特長とした、請求項1乃至のいずれかに記載のX線イメージ及びγ線イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項8】
基板に混合した粉末を塗布する際に、揮発性液剤を混ぜて均一な液状粉末とした後、塗布することを特長とした、請求項1~4及び請求項7のいずれかに記載のX線イメージ及びγ線イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項9】
均一に混合した粉末を塗布した基板を焼結する際に、不活性ガス雰囲気で焼結することを特長とした、請求項1~4、7、及び8のいずれかに記載のX線イメージ及びγ線イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項10】
均一に混合した粉末を塗布した基板を焼結した後、ガラス状化した粉末の間に透明な塗料を染みこませることを特長とした、請求項1~4及び7~9のいずれかに記載のX線イメージ及びγ線イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項11】
均一に混合した粉末を塗布した基板を焼結した後、ガラス状化した粉末の間に、薄い青色の塗料を染みこませることを特長とした、請求項1~3及び7~9のいずれかに記載のX線イメージ及びγ線イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項12】
BaFI:Eu2+、BaFBr:Eu2+あるいはBaFCl:Eu2+のいずれか2種類または3種類すべての輝尽性蛍光体を混合して輝尽性蛍光体として用いることを特長とした、請求項1~4及び7~11のいずれかに記載のX線イメージ及びγ線イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項13】
基板として、透明なガラス板あるいは石英板あるいはサファイヤ板を用いることを特長とした、請求項5又は6に記載の中性子イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項14】
基板に混合した粉末を塗布する際に、揮発性液剤を混ぜて均一な液状粉末とした後、塗布することを特長とした、請求項5、6及び13のいずれかに記載の中性子イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項15】
均一に混合した粉末を塗布した基板を焼結する際に、不活性ガス雰囲気で焼結することを特長とした、請求項5、6、13、及び14のいずれかに記載の中性子イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項16】
均一に混合した粉末を塗布した基板を焼結した後、ガラス状化した粉末の間に透明な塗料を染みこませることを特長とした、請求項5、6、及び13~15のいずれかに記載の中性子イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項17】
均一に混合した粉末を塗布した基板を焼結した後、ガラス状化した粉末の間に、薄い青色の塗料を染みこませることを特長とした、請求項5、6及び13~15のいずれかに記載の中性子イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。

【請求項18】
BaFI:Eu2+、BaFBr:Eu2+あるいはBaFCl:Eu2+のいずれか2種類または3種類すべての輝尽性蛍光体を混合して輝尽性蛍光体として用いることを特長とした、請求項5、6、及び13~17のいずれかに記載の中性子イメージ検出用ガラス状化イメージングプレート。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2005053919thum.jpg
出願権利状態 登録
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