睡眠時無呼吸症候群判定装置、睡眠時無呼吸症候群判定方法および睡眠時無呼吸症候群判定プログラム
国内特許コード | P200017291 |
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整理番号 | S2019-0347-N0 |
掲載日 | 2020年11月5日 |
出願番号 | 特願2019-055132 |
公開番号 | 特開2020-151358 |
出願日 | 平成31年3月22日(2019.3.22) |
公開日 | 令和2年9月24日(2020.9.24) |
発明者 |
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出願人 |
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発明の名称 | 睡眠時無呼吸症候群判定装置、睡眠時無呼吸症候群判定方法および睡眠時無呼吸症候群判定プログラム |
発明の概要 |
【課題】被測定者への負担をかけずに睡眠時無呼吸症候群の判定が行えるようにする。 【解決手段】被測定者の睡眠中の体動または圧力変化に基づいた生体振動データを得る。そして、取得した生体振動データから、一定時間ごとに複数の特徴量または周波数スペクトルを算出する。さらに、算出した複数の特徴量または周波数スペクトルから、睡眠段階を判別するための分岐条件を持った複数の決定木を用いて睡眠段階を判別した後、その判断に使用された決定木の分類基準の組み合わせで得られる判別結果に基づいて、睡眠時無呼吸症候群の判定を行う。或いは、生体振動データに含まれる周波数成分のパワースペクトルを算出し、その周波数成分のパワースペクトルについて、それぞれ異なる分岐条件を持った複数の決定木による分類への寄与度を算出し、算出した寄与度に基づいて睡眠時無呼吸症候群の判定を行う。 【選択図】図5 |
従来技術、競合技術の概要 |
医療現場では、睡眠障害や睡眠時無呼吸症候群を診断するために、被測定者の睡眠状態を測定することが行われている。人間の睡眠段階は、睡眠の深さの観点で6段階に分類したものが知られており、その6つの睡眠段階は、眠りが浅い段階から順に、覚醒、レム睡眠、ノンレム睡眠(ステージ1~4)と呼ばれている。これらの6段階の睡眠段階の判定は、従来、例えば被計測者の顔や頭部に多数の電極を装着して、その多数の電極から脳波、眼球運動、および顎筋電を測定し、測定結果の解析により行われていた。 また、睡眠時無呼吸症候群の患者が睡眠時に無呼吸になるのは、睡眠段階が覚醒の状態であることが多く、無呼吸症候群の診断を行う上でも、睡眠段階を測定する必要がある。 このような診断を行うために必要な、顔や頭部に多数の電極を装着した状態での睡眠の検査は、通常、医療機関に宿泊して、長時間連続して電極を身体に装着して行う検査であり、被測定者(患者)に精神的な負担と肉体的な負担を強いることになる。また、取得したデータは、専門知識と経験を持つ医師が解析して判定する必要があり、睡眠時無呼吸症候群を簡単に判定できるものではないという問題があった。 睡眠段階の測定に関する問題を解決するために、専門医師による診断を不要とする睡眠段階推定手法は、従来から数多く提案されている。 |
産業上の利用分野 |
本発明は、被験者の睡眠時無呼吸症候群を判定する睡眠時無呼吸症候群判定装置、睡眠時無呼吸症候群判定方法および睡眠時無呼吸症候群判定プログラムに関する。 |
特許請求の範囲 |
【請求項1】 被測定者の睡眠中の体動または圧力変化に基づいた生体振動データを得る生体データ取得部と、 前記生体データ取得部が取得した前記生体振動データから、一定時間ごとに複数の特徴量を算出する生体データ処理部と、 前記生体データ処理部が算出した複数の特徴量から、睡眠段階を判別するための分岐条件を持った複数の決定木を用いて睡眠段階を判別した後、その判別に使用された決定木の分類基準の組み合わせで得られる判別結果に基づいて、睡眠時無呼吸症候群の判定を行う判定部と、を備える 睡眠時無呼吸症候群判定装置。 【請求項2】 前記複数の決定木を学習する学習部を備え、 前記学習部による複数の決定木の組み合わせの学習は、正解となる睡眠段階の情報を取得し、正解と一致度が高い睡眠段階の判別ができる決定木を選ぶようにした 請求項1に記載の睡眠時無呼吸症候群判定装置。 【請求項3】 前記判定部が睡眠時無呼吸症候群の判定を行う際には、前記複数の決定木で分岐する際の、特徴量の組み合わせの種類数と、各特徴量の出現回数を使用する 請求項2に記載の睡眠時無呼吸症候群判定装置。 【請求項4】 被測定者の睡眠中の体動または圧力変化に基づいた生体振動データを得る生体データ取得部と、 前記生体データ取得部が取得した前記生体振動データから、一定時間ごとに前記生体振動データに含まれる周波数成分のパワースペクトルを算出する生体データ処理部と、 前記生体データ処理部が算出した周波数成分のパワースペクトルについて、それぞれ異なる分岐条件を持った複数の決定木による分類への寄与度を算出し、算出した寄与度に基づいて睡眠時無呼吸症候群の判定を行う判定部と、を備える 睡眠時無呼吸症候群判定装置。 【請求項5】 被測定者の睡眠中の体動または圧力変化に基づいた生体振動データを得る生体データ取得処理と、 前記生体データ取得処理により取得した前記生体振動データから、一定時間ごとに複数の特徴量を算出する生体データ処理と、 前記生体データ処理で算出した複数の特徴量から、睡眠段階を判別するための分岐条件を持った複数の決定木を用いて睡眠段階を判別した後、その判断に使用された決定木の分類基準の組み合わせで得られる判別結果に基づいて、睡眠時無呼吸症候群の判定を行う判定処理と、を含む 睡眠時無呼吸症候群判定方法。 【請求項6】 被測定者の睡眠中の体動または圧力変化に基づいた生体振動データを得る生体データ取得処理と、 前記生体データ取得処理により取得した前記生体振動データから、一定時間ごとに前記生体振動データに含まれる周波数成分のパワースペクトルを算出する生体データ処理と、 前記生体データ処理により算出した周波数成分のパワースペクトルについて、それぞれ異なる分岐条件を持った複数の決定木による分類への寄与度を算出し、算出した寄与度に基づいて睡眠時無呼吸症候群の判定を行う判定処理と、を含む 睡眠時無呼吸症候群判定方法。 【請求項7】 被測定者の睡眠中の体動または圧力変化に基づいた生体振動データを得る生体データ取得手順と、 前記生体データ取得手順により取得した前記生体振動データから、一定時間ごとに複数の特徴量を算出する生体データ処理手順と、 前記生体データ処理手順で算出した複数の特徴量から、睡眠段階を判別するための分岐条件を持った複数の決定木を用いて睡眠段階を判別した後、その判断に使用された決定木の分類基準の組み合わせで得られる判別結果に基づいて、睡眠時無呼吸症候群の判定を行う判定手順と、 をコンピュータに実行させる睡眠時無呼吸症候群判定プログラム。 【請求項8】 被測定者の睡眠中の体動または圧力変化に基づいた生体振動データを得る生体データ取得手順と、 前記生体データ取得手順により取得した前記生体振動データから、一定時間ごとに前記生体振動データに含まれる周波数成分のパワースペクトルを算出する生体データ処理手順と、 前記生体データ処理手順により算出した周波数成分のパワースペクトルについて、それぞれ異なる分岐条件を持った複数の決定木による分類への寄与度を算出し、算出した寄与度に基づいて睡眠時無呼吸症候群の判定を行う判定手順と、 をコンピュータに実行させる睡眠時無呼吸症候群判定プログラム。 |
国際特許分類(IPC) |
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Fターム |
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画像
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出願権利状態 | 公開 |
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発明の名称 | SLEEP APNEA SYNDROME DETERMINATION APPARATUS, SLEEP APNEA SYNDROME DETERMINATION METHOD, AND SLEEP APNEA SYNDROME DETERMINATION PROGRAM |
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発明の概要 |
PROBLEM TO BE SOLVED: To enable the determination of sleep apnea syndrome without imposing a burden on a subject. SOLUTION: Biological vibration data is obtained on the basis of body movement or pressure change during sleep of a subject. A plurality of feature quantities or frequency spectra are then calculated at a regular interval from the acquired biological vibration data. Furthermore, after determining sleep stages from the plurality of calculated feature quantities or frequency spectra using a plurality of decision trees having branching conditions for determining the sleep stages, a sleep apnea syndrome is determined on the basis of a determination result obtained by the combination of the classification criteria of the decision trees used for the determination. Alternatively, a power spectrum of a frequency component included in the biological vibration data is calculated, then the contribution degrees to the classification of the plurality of decision trees each having different branching conditions are calculated with respect to the power spectrum of the frequency component, and a sleep apnea syndrome is determined on the basis of the calculated contribution degrees. |
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