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二環性ウロソン酸誘導体の製造方法およびウロソン酸誘導体の製造方法 NEW

国内特許コード P200017300
整理番号 (S2019-0345-N0)
掲載日 2020年11月5日
出願番号 特願2020-035048
公開番号 特開2020-158489
出願日 令和2年3月2日(2020.3.2)
公開日 令和2年10月1日(2020.10.1)
優先権データ
  • 特願2019-053878 (2019.3.20) JP
発明者
  • 安藤 弘宗
  • 河村 奈緒子
  • 今村 彰宏
  • 石田 秀治
  • 木曽 真
出願人
  • 国立大学法人岐阜大学
発明の名称 二環性ウロソン酸誘導体の製造方法およびウロソン酸誘導体の製造方法 NEW
発明の概要 【課題】種々の基質(求核剤)に対してα選択性が特異的に高く、目的とするα体の二環性ウロソン酸誘導体およびウロソン酸誘導体を高い収率で得ることができる、二環性ウロソン酸誘導体の製造方法およびウロソン酸誘導体の製造方法を提供すること。
【解決手段】二環性ウロソン酸誘導体の製造方法は、環状構造を有するウロソン酸類のC1位とC5位とが架橋基で架橋されることにより、β面が遮蔽された1,4-シス体の二環性ウロソン酸求電子剤と、求核剤とを反応させることにより、二環性ウロソン酸求電子剤のC2位に求核剤をα結合させ、二環性ウロソン酸誘導体を合成するα結合形成工程を有することを特徴とする。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要

シアル酸のようなウロソン酸誘導体は生物学的機能が極めて重要な化合物であり、様々な感染、疾患に関与する化合物である。また、シアル酸構造を部分構造として有するシアル酸含有化合物は、ワクチン(インフルエンザ、癌等)の製造等においても重要な化合物である。

例えば、シアル酸は、生物の各種の組織に存在し、通常、糖鎖(グリカン)を構成する部分に、その構成単位としてグリコシド結合して存在する。シアル酸は、糖脂質や糖タンパク質の重要な構成成分であるため、その機能研究の目的で、また、近年、ガングリオシドの様々な生理活性が非常に注目されており、その医薬面での応用という見地から、その誘導体やグリコシド、オリゴシアル酸についての合成検討が盛んに行われている。

特に、哺乳類のような高度に組織化された生物系では、複合糖質のグリカンへのα-グリコシド結合を介したシアル酸の取り込みは、病原体細胞の相互作用だけでなく、細胞の発生、分化および増殖、組織構成、腫瘍転移ならびに細胞転移を媒介するために不可欠である。

生体内のα-シアログリカンは、構造的に非常に多様であり、天然物から単一のものとして十分な量を得ることは困難である。

従来、シアル酸のC5位がイソチオシアナト基(NCS)で修飾されたシアル酸誘導体を用いて、α結合のシアル酸含有化合物を得ていた(例えば、非特許文献1参照)。

しかしながら、非特許文献1に記載の方法では、基質(求核剤)の種類によっては、α選択性、収率を十分に高めることが困難であった。

産業上の利用分野

本発明は、二環性ウロソン酸誘導体の製造方法およびウロソン酸誘導体の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
環状構造を有するウロソン酸類のC1位とC5位とが架橋基で架橋されることにより、β面が遮蔽された1,4-シス体の二環性ウロソン酸求電子剤と、求核剤とを反応させることにより、前記二環性ウロソン酸求電子剤のC2位に前記求核剤をα結合させ、二環性ウロソン酸誘導体を合成するα結合形成工程を有することを特徴とする二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項2】
前記二環性ウロソン酸求電子剤は、前記架橋基の両末端にエステル基が存在するものである請求項1に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項3】
前記架橋基は、水素原子の少なくとも一部がハロゲン原子で置換されたアルキレン基である請求項1または2に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項4】
前記架橋基は、-CCl-の化学構造を備えるものである請求項3に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項5】
前記求核剤は、分子内に、前記二環性ウロソン酸求電子剤と反応し得る官能基を複数個有する化合物であって、
前記α結合形成工程において、前記求核剤は、その分子内の複数の箇所で、前記二環性ウロソン酸求電子剤と結合する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項6】
前記求核剤は、アルコールである請求項1ないし5のいずれか1項に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項7】
前記アルコールは、下記式(1)ないし下記式(6)よりなる群から選択される少なくとも1種である請求項6に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。
【化1】~【化6】
(省略)

【請求項8】
前記二環性ウロソン酸求電子剤は、前記α結合形成工程での脱離基として、SAr基を有するものである請求項1ないし7のいずれか1項に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項9】
前記ウロソン酸類のC1位とC5位とを前記架橋基で架橋する架橋反応での反応温度が0℃以上30℃以下である請求項1ないし8のいずれか1項に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項10】
前記ウロソン酸類のC1位とC5位とを前記架橋基で架橋する架橋反応での反応時間が1時間以上24時間以下である請求項1ないし9のいずれか1項に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項11】
前記α結合形成工程での反応温度が-80℃以上0℃以下である請求項1ないし10のいずれか1項に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項12】
前記α結合形成工程での反応時間が10分間以上100時間以下である請求項1ないし11のいずれか1項に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項13】
前記ウロソン酸類がシアル酸またはその誘導体である請求項1ないし12のいずれか1項に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項14】
前記二環性ウロソン酸求電子剤は、前記架橋基を含む環構造として16員環の環構造を有している請求項13に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項15】
前記ウロソン酸類が3-デオキシ-D-マンノ-オクタ-2-ウロソン酸またはその誘導体である請求項1ないし12のいずれか1項に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項16】
前記二環性ウロソン酸求電子剤は、前記架橋基を含む環構造として17員環または18員環の環構造を有している請求項15に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法。

【請求項17】
請求項1ないし16のいずれか1項に記載の二環性ウロソン酸誘導体の製造方法を含み、
前記α結合形成工程の後に、前記架橋基を脱離させる架橋基脱離工程をさらに有することを特徴とするウロソン酸誘導体の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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