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植物病害の抑制剤及び植物病害の抑制方法

国内特許コード P200017334
整理番号 H30-057
掲載日 2020年12月17日
出願番号 特願2019-056251
公開番号 特開2019-167338
出願日 平成31年3月25日(2019.3.25)
公開日 令和元年10月3日(2019.10.3)
優先権データ
  • 特願2018-055614 (2018.3.23) JP
発明者
  • 伊藤 真一
  • 境 昭二
出願人
  • 国立大学法人山口大学
発明の名称 植物病害の抑制剤及び植物病害の抑制方法
発明の概要 【課題】本発明の課題は、水と接しても安定で、かつ安全性に優れた植物病害の抑制効果を有する剤を提供することにある。
【解決手段】比表面積(BET)が70~200m/gである酸化鉄を含有することを特徴とする植物病害の抑制剤を作製する。ラジカル種を生成する酸化鉄であることや、酸化鉄が、ヘマタイト(ALPHA-Fe)又はゲータイト(ALPHA-FeOOH)であることや、植物がアブラナ科植物又はナス科植物であることが好ましい。
【選択図】図3
従来技術、競合技術の概要

植物の病害防除においては、いわゆる農薬として非天然性の有機化合物が主として使用されている。しかしながら、薬剤耐性菌の出現、人畜に対する安全性、及び環境への影響があるため、栽培法の改良及び工夫、病害抵抗性品種の作出、有用微生物の利用、特定波長の光照射、あるいは有機質農業資材の活用等の総合的な病害防除方法の研究が盛んに行われている。

植物は、病原菌の感染、害虫の摂食、紫外線照射、凍結、乾燥等の外部からのシグナルを受けて、植物体内の免疫作用が働き、病害防除作用を発揮することが知られている。具体的には、植物病原菌のエリシターが植物細胞表面のレセプターに結合すると、NADPHオキシダーゼの活性化等を経て、サリチル酸やジャスモン酸等がシグナル伝達物質となり、病害抵抗性遺伝子の発現を誘導して病害を抑制すると考えられている。そこで近年、こうした植物生来の免疫作用を高めて病害を抑制する方法が知られている。

植物自体の免疫作用を高めて病害を抑制する方法に関し、たとえば、BET比表面積が100~400m/gの範囲内である酸化マグネシウムを含むことを特徴とする植物病害防除剤(特許文献1参照)が開示されている。かかる方法は、酸化マグネシウムにおける、その触媒活性の一つである水素原子の引き抜き作用を利用して植物生来の免疫作用を高める技術である。また、酸化マグネシウムが、トマトの青枯れ病に対して抵抗誘導性を示すこと(非特許文献1参照)が開示されている。

さらに、非晶質及び/又は微結晶性のケイ素及びリン含有酸化鉄を含む植物保護剤を施用する工程を備えた、植物病害の防除方法(特許文献2参照)が開示されている。かかる方法は、レプトスリックス属細菌等の鉄酸化細菌によって生成された非晶質及び/又は微結晶性のケイ素及びリン含有酸化鉄によって病害を防除するというものである。

また、酸化銅(I)及び/又は塩基性硫酸銅、及び、アンモニウム塩であるクエン酸三アンモニウム等を配合してなる農薬水和性組成物が開示されている(特許文献3参照)。

産業上の利用分野

本発明は、植物病害の抑制剤及び植物病害の抑制方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
比表面積(BET)が70~200m/gである酸化鉄を含有することを特徴とする植物病害の抑制剤。

【請求項2】
酸化鉄が、ケイ素及びリン酸を含まないことを特徴とする請求項1記載の植物病害の抑制剤。

【請求項3】
酸化鉄が、ヘマタイト(ALPHA-Fe)、又はゲータイト(ALPHA-FeOOH)であることを特徴とする請求項1又は2記載の植物病害の抑制剤。

【請求項4】
界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか記載の植物病害の抑制剤。

【請求項5】
植物がアブラナ科植物、ナス科植物、ヒガンバナ科植物、イネ科植物、キク科植物、ウリ科植物、マメ科植物、ヒユ科植物、バラ科植物、トウダイグサ科植物、バショウ科植物、ムラサキ科植物、ヤシ科植物、モクセイ科植物であることを特徴とする請求項1~4のいずれか記載の植物病害の抑制剤。

【請求項6】
植物病害が、アブラナ科植物の根こぶ病、黒腐病、若しくは萎黄病、又はナス科植物の萎ちょう病、青枯病、灰色カビ病、かいよう病、黒あざ病、そうか病、疫病、若しくは炭そ病であることを特徴とする請求項1~5のいずれか記載の植物病害の抑制剤。

【請求項7】
請求項1~6のいずれか記載の植物病害の抑制剤を用いることを特徴とする植物病害の抑制方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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