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新規微細藻類、及びその使用 NEW

国内特許コード P200017364
整理番号 AF30-04WO
掲載日 2020年12月22日
出願番号 特願2019-557254
出願日 平成30年11月28日(2018.11.28)
国際出願番号 JP2018043696
国際公開番号 WO2019107385
国際出願日 平成30年11月28日(2018.11.28)
国際公開日 令和元年6月6日(2019.6.6)
優先権データ
  • 特願2017-228394 (2017.11.28) JP
  • 特願2017-228396 (2017.11.28) JP
  • 特願2018-101753 (2018.5.28) JP
  • 特願2018-177416 (2018.9.21) JP
発明者
  • 宮城島 進也
  • 廣岡 俊亮
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 新規微細藻類、及びその使用 NEW
発明の概要 イデユコゴメ綱(Cyanidiophyceae)に属する藻類であって、2倍体の細胞形態と、1倍体の細胞形態と、を有する、藻類。イデユコゴメ綱(Cyanidiophyceae)に属する藻類又はその抽出物を含む、栄養成分組成物。
従来技術、競合技術の概要

微細藻類は、陸上植物と比較して、高い二酸化炭素固定能力を有すること、及び農産物と生育場所が競合しないことから、いくつかの種は、大量培養されて、飼料、機能性食品、化粧品材料等として産業的に利用されている。
微細藻類を産業利用する場合には、コスト面等から、屋外で大量培養可能な微細藻類であることが望ましい。しかしながら、屋外で大量培養可能な微細藻類であるためには、環境変動(光、温度等)に耐性を有すること、他の生物が生存できないような条件で培養できること、高密度まで増殖可能であること、等の条件が求められる。そのため、現在までに、産業的に実用化されているのは、クロレラ(Chlorella)、ユーグレナ(Euglena)、ドナリエラ(Dunaliella)、スピルリナ(Spirulina)等の数種に限られている。
上記の藻類種は、高塩濃度、高pH、低pH等の他の生物が生育困難な環境で培養可能である点に特徴がある。これらの藻類種は、アミノ酸類、ビタミン類を豊富に含み、機能性食品やサプリメントの原料として利用されている。

一方、単細胞原始紅藻であるイデユコゴメ綱(Cyanidiophyceae)に属する藻類は、硫酸酸性温泉において優先増殖する。イデユコゴメ綱には、シアニディオシゾン(Cyanidioschyzon)属、シアニジウム(Cyanidium)属、及びガルデリア(Galdieria)属があるが(非特許文献1)、1倍体のものとしてはシアニディオシゾン・メロラエ(Cyanidioschyzon merolae)のみが知られている(非特許文献2)。シアニディオシゾン・メロラエは、強固な細胞壁をもたない(非特許文献1、2)。
シアニディオシゾン・メロラエは、極めて単純な細胞小器官セットにより構成されており、ゲノム配列の解読が完了している。そのため、光合成生物の基礎研究のためのモデル生物として利用されており、遺伝子改変技術の開発も進められている(非特許文献3、4)。

産業上の利用分野

本発明は、新規微細藻類、及びその使用に関する。より具体的には、新規微細藻類、及び1倍体である前記微細藻類の製造方法等に関する。また、本発明は、栄養成分組成物、及び栄養成分の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
イデユコゴメ綱(Cyanidiophyceae)に属する藻類であって、2倍体の細胞形態と、1倍体の細胞形態と、を有する、藻類。

【請求項2】
前記1倍体の細胞形態が、pH7の条件下で、その細胞が破裂する、請求項1に記載の藻類。

【請求項3】
リブロース1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ大サブユニット遺伝子の塩基配列が、配列番号3又は4に記載の塩基配列と90%以上の同一性を有する、請求項1又は2に記載の藻類。

【請求項4】
シアニジウム・エスピー(Cyanidium sp.)YFU3株(FERM BP-22334)、シアニジウム・エスピー(Cyanidium sp.)HKN1株(FERM BP-22333)、及びこれらの変異株からなる群より選択される、請求項3に記載の藻類。

【請求項5】
形質転換体である、請求項1~4のいずれか一項に記載の藻類。

【請求項6】
前記形質転換体が、セルフクローニングにより作製されたものである、請求項5に記載の藻類。

【請求項7】
前記1倍体の細胞形態である、請求項1~6のいずれか一項に記載の藻類。

【請求項8】
(a)請求項1~6のいずれか一項に記載の藻類であって、2倍体の細胞形態の細胞を培養する工程と、
(b)前記培養中に生じた1倍体の細胞形態の細胞を単離する工程と、
を含む、1倍体の藻類の製造方法。

【請求項9】
前記工程(a)の培養を、温度30~50℃、pH1.0~5.0、及びCO濃度1~3%の条件下で行う、請求項8に記載の1倍体の藻類の製造方法。

【請求項10】
請求項1~7のいずれか一項に記載の藻類を含む藻類培養物であって、
前記藻類培養物に含まれる全藻類の細胞数における、前記1倍体の細胞形態の藻類の細胞数の割合が、70~100%である、藻類培養物。

【請求項11】
請求項1~7のいずれか一項に記載の藻類を、乾燥膨潤処理した、低温処理物。

【請求項12】
イデユコゴメ綱(Cyanidiophyceae)に属する藻類又はその抽出物を含む、栄養成分組成物。

【請求項13】
前記藻類が、1倍体の藻類である、請求項12に記載の栄養成分組成物。

【請求項14】
前記藻類が、pH7の条件下で、その細胞が破裂する藻類である、請求項12又は13に記載の栄養成分組成物。

【請求項15】
前記藻類が、シアニディオシゾン属(Cyanidioschyzon)に属する藻類である、請求項12~14のいずれか一項に記載の栄養成分組成物。

【請求項16】
前記藻類が、請求項1~7のいずれか一項に記載の藻類である、請求項12~14のいずれか一項に記載の栄養成分組成物。

【請求項17】
前記藻類が、少なくとも1種の栄養成分の細胞内含有量が高められた形質転換体である、請求項12~16のいずれか一項に記載の栄養成分組成物。

【請求項18】
前記形質転換体が、セルフクローニングにより製造されたものである、請求項17に記載の栄養成分組成物。

【請求項19】
アミノ酸類、ビタミン類、タンパク質、脂質、及び食物繊維からなる群より選択される少なくとも1種の栄養成分を含む、請求項12~18のいずれか一項に記載の栄養成分組成物。

【請求項20】
請求項12~19のいずれか一項に記載の栄養成分組成物を含む、食品。

【請求項21】
機能性食品、又は栄養補助食品である、請求項20に記載の食品。

【請求項22】
請求項12~19のいずれか一項に記載の栄養成分組成物を含む、飼料又はペットフード。

【請求項23】
請求項12~19のいずれか一項に記載の栄養成分組成物を含む、化粧品。

【請求項24】
(a)イデユコゴメ綱(Cyanidiophyceae)に属する藻類の細胞を破壊して細胞破壊物を得る工程と、
(b)前記細胞破壊物から少なくとも1種の栄養成分を分離する工程と、
を含む栄養成分の製造方法。

【請求項25】
前記栄養成分が、アミノ酸類、ビタミン類、タンパク質、脂質、及び食物繊維からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項24に記載の栄養成分の製造方法。

【請求項26】
前記アミノ酸類が、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、シスチン、フェニルアラニン、チロシン、スレオニン、トリプトファン、バリン、アルギニン、ヒスチジン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、プロリン、セリン、及びγ-アミノ酪酸からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項25に記載の栄養成分の製造方法。

【請求項27】
前記ビタミン類が、ビタミンA、β-カロテン、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンK、ナイアシン、イノシトール、葉酸、及びビオチンからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項25に記載の栄養成分の製造方法。

【請求項28】
前記藻類が、1倍体の藻類である、請求項24~27のいずれか一項に記載の栄養成分の製造方法。

【請求項29】
前記藻類が、pH7の条件下で、その細胞が破裂する藻類である、請求項24~28のいずれか一項に記載の栄養成分の製造方法。

【請求項30】
前記藻類が、シアニディオシゾン属(Cyanidioschyzon)に属する藻類である、請求項24~29のいずれか一項に記載の栄養成分の製造方法。

【請求項31】
前記藻類が、請求項1~7のいずれか一項に記載の藻類である、請求項24~29のいずれか一項に記載の栄養成分の製造方法。

【請求項32】
前記藻類が、少なくとも1種の栄養成分の細胞内含有量が高められた形質転換体である、請求項24~30のいずれか一項に記載の栄養成分の製造方法。

【請求項33】
前記形質転換体が、セルフクローニングにより製造されたものである、請求項32に記載の栄養成分の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 藻類・水圏微生物の機能解明と制御によるバイオエネルギー創成のための基盤技術の創出 領域
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