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(In Japanese)ホウ素中性子捕捉療法の効果を最適化するがん病巣組織評価

Patent code P210017555
File No. (S2018-0339-N0)
Posted date May 7, 2021
Application number P2019-572306
Date of filing Feb 8, 2019
International application number JP2019005727
International publication number WO2019160129
Date of international filing Feb 8, 2019
Date of international publication Aug 22, 2019
Priority data
  • P2018-025216 (Feb 15, 2018) JP
Inventor
  • (In Japanese)松井 秀樹
  • (In Japanese)藤村 篤史
Applicant
  • (In Japanese)国立大学法人岡山大学
Title (In Japanese)ホウ素中性子捕捉療法の効果を最適化するがん病巣組織評価
Abstract (In Japanese)試料中のがん細胞のCD44、翻訳関連因子および/またはLAT1の発現を調べることを特徴とする、BSH関連薬剤を含むホウ素製剤およびBPAを含むホウ素製剤を用いるBNCTの奏効を予測するための方法およびキット等に関する。試料中のがん細胞のCD44または翻訳関連因子の発現が高い場合に、BSH関連薬剤を含むホウ素製剤を用いるBNCTが奏効する可能性が高いと予測することができる。試料中のがん細胞のLAT1の発現が高い場合に、BPAを含むホウ素製剤を用いるBNCTが奏効する可能性が高いと予測することができる。
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

BNCTは、ホウ素を含んだ薬剤(ホウ素薬剤)をがん患者に投与し、がん細胞にホウ素原子を選択的に取り込ませ、中性子を患部に照射することによりがん治療を行う方法である。この方法において、ホウ素薬剤中のホウ素原子が中性子を捕捉し、α粒子(ヘリウム原子核)とリチウム原子核に分裂する。このα粒子のエネルギーによってがん細胞が選択的に破壊される。現在、主にp-ボロノフェニルアラニン(BPA)がホウ素薬剤としてBNCTに用いられている。しかし、従来のBPAを用いたBNCTでは十分な成果が得られないことが判明している癌腫や、これまでBNCTの良い適応とされていなかった癌腫が多く存在する。

BPAの投与効果を予測するために、フッ素の放射性同位体が化学結合されたF-BPAがBPAと同様にLAT1などのアミノ酸トランスポーターから取り込まれることを利用して、F-BPAの組織集積性をPETによるイメージングにて評価することが行われている(非特許文献1~5等参照)。しかし、PETイメージングを行える施設が限られており、薬剤の価格も高いので、手軽に効果を予測することができない。また、BPA以外のホウ素薬剤の細胞への取り込みを評価する有効な手段は見つかっていない。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の効果を予測する方法およびそのためのキットに関する。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
試料中のがん細胞のCD44の発現を調べることを含む、塩基性アミノ酸残基を含むペプチドとBSHを含む複合体、または塩基性アミノ酸残基を含むペプチドが共有結合したBSHのがん細胞への導入効率を予測する方法。

【請求項2】
 
塩基性アミノ酸残基を含むペプチドがアルギニン残基および/またはリジン残基を含み、長さが3~13アミノ酸である請求項1記載の方法。

【請求項3】
 
免疫染色を用いてCD44の発現を調べる、請求項1または2記載の方法。

【請求項4】
 
塩基性アミノ酸残基を含むペプチドとBSHを含む複合体、または塩基性アミノ酸残基を含むペプチドが共有結合したBSHのがん細胞への導入効率を予測するためのキットであって、CD44の発現を調べるための手段を含むキット。

【請求項5】
 
試料中のがん細胞のCD44の発現を調べることを含む、塩基性アミノ酸残基を含むペプチドとBSHを含む複合体、または塩基性アミノ酸残基を含むペプチドが共有結合したBSHを用いるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)に対するがん細胞の感受性を予測する方法。

【請求項6】
 
塩基性アミノ酸残基を含むペプチドがアルギニン残基および/またはリジン残基を含み、長さが2~20アミノ酸である請求項5記載の方法。

【請求項7】
 
免疫染色を用いてCD44の発現を調べる、請求項5または6記載の方法。

【請求項8】
 
塩基性アミノ酸残基を含むペプチドとBSHを含む複合体、または塩基性アミノ酸残基を含むペプチドが共有結合したBSHを用いるBNCTに対するがん細胞の感受性を判定するためのキットであって、抗CD44抗体の発現を調べるための手段を含むキット。

【請求項9】
 
試料中のがん細胞の翻訳関連因子の発現を調べることを含む、BSH、BSHを含む複合体、またはBSH誘導体のがん細胞内での滞留時間を予測する方法。

【請求項10】
 
翻訳関連因子がeIF4A、eIF4E、eIF4G、eEF2、eRF3、pS6およびPABPc1からなる群より選択される1種以上のものである、請求項9記載の方法。

【請求項11】
 
BSH誘導体が塩基性アミノ酸残基を含むペプチドが共有結合したBSHである、請求項9または10記載の方法。

【請求項12】
 
塩基性アミノ酸残基を含むペプチドがアルギニン残基および/またはリジン残基を含み、長さが2~20アミノ酸である請求項11記載の方法。

【請求項13】
 
免疫染色を用いて翻訳関連因子の発現を調べる、請求項9~12のいずれか1項記載の方法。

【請求項14】
 
BSH、BSHを含む複合体、またはBSH誘導体のがん細胞内での滞留時間を予測するためのキットであって、翻訳関連因子の発現を調べるための手段を含むキット。

【請求項15】
 
試料中のがん細胞の翻訳関連因子の発現を調べることを含む、BSH、BSHを含む複合体、またはBSH誘導体を用いるBNCTに対するがん細胞の感受性を予測する方法。

【請求項16】
 
翻訳関連因子がeIF4A、eIF4E、eIF4G、eEF2、eRF3、pS6およびPABPc1からなる群より選択される1種以上のものである、請求項14記載の方法。

【請求項17】
 
BSH誘導体が塩基性アミノ酸残基を含むペプチドが共有結合したBSHである、請求項15または16記載の方法。

【請求項18】
 
塩基性アミノ酸残基を含むペプチドがアルギニン残基および/またはリジン残基を含み、長さが2~20アミノ酸である請求項17記載の方法。

【請求項19】
 
免疫染色を用いて翻訳関連因子の発現を調べる、請求項15~18のいずれか1項記載の方法。

【請求項20】
 
塩基性アミノ酸残基を含むペプチドが共有結合したBSHを用いるBNCTに対するがん細胞の感受性を判定するためのキットであって、翻訳関連因子の発現を調べるための手段を含むキット。

【請求項21】
 
塩基性アミノ酸残基を含むペプチドとBSHを含む複合体、または塩基性アミノ酸残基を含むペプチドが共有結合したBSHを用いるBNCTが奏効する可能性を予測する方法であって、試料中のがん細胞のCD44の発現を調べ、CD44の発現が高いほど、塩基性アミノ酸残基を含むペプチドとBSHを含む複合体、または塩基性アミノ酸残基を含むペプチドが共有結合したBSHを用いるBNCTが奏効する可能性が高いと予測することを含む方法。

【請求項22】
 
塩基性アミノ酸残基を含むペプチドとBSHを含む複合体、または塩基性アミノ酸残基を含むペプチドが共有結合したBSHを用いるBNCTが奏効する可能性を予測するためのキットであって、CD44の発現を調べるための手段を含むキット。

【請求項23】
 
BSH、BSHを含む複合体、またはBSH誘導体を用いるBNCTが奏効する可能性を予測する方法であって、試料中のがん細胞の翻訳関連因子の発現を調べ、翻訳関連因子の発現が高いほど、BSH、BSHを含む複合体、またはBSH誘導体を用いるBNCTが奏効する可能性が高いと予測することを含む方法。

【請求項24】
 
BSH、BSHを含む複合体、またはBSH誘導体を用いるBNCTを用いるBNCTが奏効する可能性を予測するためのキットであって、翻訳関連因子の発現を調べるための手段を含むキット。

【請求項25】
 
下記工程:
(a)試料中のがん細胞のCD44の発現、およびLAT1の発現を調べ、次いで、
(b)CD44の発現が、LAT1の発現よりも高い場合に、塩基性アミノ酸残基を含むペプチドとBSHを含む複合体、または塩基性アミノ酸残基を含むペプチドが共有結合したBSHを含むホウ素製剤を選択し、LAT1の発現が、CD44の発現よりも高い場合に、BPAを含むホウ素製剤を選択する
を含む、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)のためのホウ素製剤の選択方法。

【請求項26】
 
BNCTのためのホウ素製剤の選択に用いられるキットであって、CD44の発現を調べるための手段およびLAT1の発現を調べるための手段を含むキット。

【請求項27】
 
下記工程:
(a)試料中のがん細胞の翻訳関連因子の発現、およびLAT1の発現を調べ、次いで、
(b)翻訳関連因子の発現が、LAT1の発現よりも高い場合に、BSH、BSHを含む複合体、および/またはBSH誘導体を含むホウ素製剤を選択し、LAT1の発現が、翻訳関連因子の発現よりも高い場合に、BPAを含むホウ素製剤を選択する
を含む、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)のためのホウ素製剤の選択方法。

【請求項28】
 
BNCTのためのホウ素製剤の選択に用いられるキットであって、翻訳関連因子の発現を調べるための手段およびLAT1の発現を調べるための手段を含むキット。
IPC(International Patent Classification)
F-term
Drawing

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JP2019572306thum.jpg
State of application right Published
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