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新規K95-5901-1物質およびその製造方法 NEW

国内特許コード P210017721
整理番号 (S2018-0527-N0)
掲載日 2021年5月26日
出願番号 特願2020-509177
出願日 平成31年3月27日(2019.3.27)
国際出願番号 JP2019013132
国際公開番号 WO2019189331
国際出願日 平成31年3月27日(2019.3.27)
国際公開日 令和元年10月3日(2019.10.3)
優先権データ
  • 特願2018-061397 (2018.3.28) JP
発明者
  • 大村 智
  • 塩見 和朗
  • 森 美穂子
  • 松本 厚子
  • 鈴木 定彦
  • 中島 千絵
  • 山口 智之
出願人
  • 学校法人北里研究所
  • 国立大学法人北海道大学
発明の名称 新規K95-5901-1物質およびその製造方法 NEW
発明の概要 本発明者らは微生物培養液中から多剤耐性結核菌に有効な抗生物質を探索した結果、放線菌アクチノプラネス・エスピー(Actinoplanes sp.)K95-5901の生産物の中から、以下の構造を有する新規物質K95-5901-1を発見した。本物質は多剤耐性結核菌に対してもマイクロモル以下の低濃度で増殖阻害活性を示し、かつ細胞毒性は非常に弱い。よって、本発明はこのような知見に基づいて新規の結核菌の増殖阻害活性物質を提供するものである。
(式省略)
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要

2類感染症に指定されている結核は3大感染症の1つであり、単一の感染症としてはHIV/AIDSに続いて世界で2番目に死亡者数が多い疾患である。1,040万人の結核患者がいると報告され、年間170万人が結核により死亡している(2016年、WHO)。またHIV感染者において、結核はその死因の5分の1を占めている。結核の治療に関しては、第一選択薬として、リファンピシン、イソニアジド、ピラジナミド、ストレプトマイシン、エタンブトールが、第二選択薬として、レボフロキサシン、カナマイシン、エチオナミド、エンビオマイシン、パラアミノサリチル酸、サイクロセリンが使用されており、3剤以上の併用で用いられる。

近年、これらの治療薬に耐性な多剤耐性結核が、蔓延傾向を示している。第一選択薬であるリファンピシンに耐性な症例も年間60万件に上り、そのうち49万件は多剤耐性になっていると考えられている。さらに多剤耐性結核や既存の抗結核薬が全く効果を示さない超多剤耐性結核の出現が世界の半数以上の国々で見られ、これらの対策は国際社会において喫緊の課題となっている。

しかし、これらの治療薬により先進国における新規発生患者数が減少したことに伴い、新規の抗結核薬の開発は減少し、40年間で新規の抗結核薬は1剤も上市されていない。多剤耐性結核ならびに超多剤耐性結核の対策の一つとして、これらに対して有効な、従来の治療薬とは構造や作用機構の異なる新しい治療薬の開発が求められている。

このような抗結核薬として、ニトロイミダゾール系化合物、CPZEN-45/カプラザマイシン類、及びClpプロテアーゼ攪乱物質が検討されている(非特許文献1)。Clpプロテアーゼ攪乱物質の一種であるサイクロマリン(cyclomarin)は海洋由来放線菌のStreptomyces sp.から得られたヘプタペプチドである。サイクロマリンは、結核菌ClpのClpC1サブユニットに作用し、機能を暴走させて細胞死を誘導する。イラマイシンは深海由来のStreptomyces atratus
SCSIO ZH16から単離されたサイクロマリンの類似化合物であり、同様にClpプロテアーゼ攪乱物質であると考えられている。イラマイシンの複数の同族体のうちイラマイシンCは以下の構造で表される化合物であるが、本化合物の薬剤耐性結核菌(Mycobacteria tuberculosis H37Rv)に対する活性は9.6μMと低いことが報告されている(非特許文献2)。

【化1】
(式省略)

産業上の利用分野

本発明は、結核菌の増殖阻害活性を有する化合物、及び当該化合物を含有する医薬品及び動物薬の分野に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記式(I)で表される化合物若しくはその塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物。
【化1】
(式省略)

【請求項2】
放線菌に属する上記式(I)で表される化合物を生産する能力を有する微生物を培地で培養し、培養物中に前記化合物を蓄積せしめ、該培養物から前記化合物を採取することを含む、請求項1に記載の化合物の製造方法。

【請求項3】
放線菌に属する上記式(I)で表される化合物を生産する能力を有する微生物が、アクチノプラネス属に属する微生物である、請求項2に記載の製造法。

【請求項4】
放線菌に属する上記式(I)で表される化合物を生産する能力を有する微生物が、アクチノプラネス・エスピー(Actinoplanes sp.)K95-5901(受託番号NITE BP-02658)である請求項3に記載の製造法。

【請求項5】
放線菌に属し、K95-5901-1物質を生産する能力を有する微生物。

【請求項6】
アクチノプラネス・エスピー(Actinoplanes sp.)K95-5901(受託番号NITE BP-02658)株。

【請求項7】
請求項1に記載の化合物若しくはその塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含有する、医薬組成物。

【請求項8】
抗結核薬である、請求項7に記載の医薬組成物。

【請求項9】
結核菌増殖阻害剤である、請求項8に記載の医薬組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2020509177thum.jpg
出願権利状態 公開


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