TOP > 国内特許検索 > 難水溶性有機化合物の溶解システム、難水溶性有機化合物の溶解方法、及び匂い検出システム

難水溶性有機化合物の溶解システム、難水溶性有機化合物の溶解方法、及び匂い検出システム NEW

国内特許コード P210017728
整理番号 (S2018-0346-N0)
掲載日 2021年5月26日
出願番号 特願2019-571154
出願日 平成31年2月7日(2019.2.7)
国際出願番号 JP2019004475
国際公開番号 WO2019156180
国際出願日 平成31年2月7日(2019.2.7)
国際公開日 令和元年8月15日(2019.8.15)
優先権データ
  • 特願2018-022267 (2018.2.9) JP
発明者
  • 照月 大悟
  • 光野 秀文
  • 櫻井 健志
  • 神崎 亮平
  • 間瀬 暢之
  • 佐藤 浩平
出願人
  • 国立大学法人東京大学
発明の名称 難水溶性有機化合物の溶解システム、難水溶性有機化合物の溶解方法、及び匂い検出システム NEW
発明の概要 気体状の難水溶性有機化合物を含む気体を格納可能な容器1と、容器1内の難水溶性有機化合物を含む気体に向けて、直径1μm以下の気泡を含む液滴を噴霧する噴霧装置20と、を備え、容器1内に、難水溶性有機化合物を含む水溶液2を貯める、難水溶性有機化合物の溶解システム。
従来技術、競合技術の概要

近年、昆虫が匂いを受容し、識別する分子機構及び神経機構の解析が進み、感度が高く、識別力も高い、昆虫の匂い識別の仕組みが明らかになりつつある。そのため、昆虫の嗅覚機能を、人工的に再現することが可能となりつつある。昆虫は、匂い物質に対する応答選択性が異なる複数の嗅覚細胞の応答パターンの組み合わせにより、匂い物質を識別している。嗅覚細胞の匂い応答特性は、個々の細胞で発現している嗅覚受容体タンパク質の特性により決定される。したがって、匂い物質の情報は、嗅覚受容体の応答パターンの組み合わせとして表現される(例えば、特許文献1参照。)。

天然の嗅覚細胞に限らず、嗅覚受容体を発現している細胞は、匂いセンサの検出素子として使用可能である。しかし、嗅覚受容体を発現している細胞は、液中に配置される必要があり、気中に配置されることはできない。そのため、嗅覚受容体を発現している細胞を備える匂いセンサで気中を漂う匂い物質を検出する際には、気中を漂う難水溶性有機化合物である匂い物質を、水溶液中に溶解する必要がある。また、匂いセンサへの応用に限らず、食品、飲料品、及び香料等の分野において、気中に存在する匂い物質に限らない難水溶性有機化合物を水溶液中に溶解することができる技術が望まれている。しかし、オゾン等の反応性ガスで溶液の含有成分を化学変化させる報告(例えば、特許文献2参照。)はあるものの、気中の難水溶性有機化合物を水溶液中に溶解可能な技術は報告されていない。

産業上の利用分野

本発明は溶解技術に関し、難水溶性有機化合物の溶解システム、難水溶性有機化合物の溶解方法、及び匂い検出システムに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
気体状の難水溶性有機化合物を格納可能な容器と、
前記容器内の前記難水溶性有機化合物を含む気体に向けて、直径1μm以下の気泡を含む液滴を噴霧する噴霧装置と、
を備え、
前記容器内に、前記難水溶性有機化合物を含む水溶液を貯める、
難水溶性有機化合物の溶解システム。

【請求項2】
前記容器内に貯められた水溶液を吸引し、前記噴霧装置に送る吸引装置をさらに備え、
前記噴霧装置が、前記吸引装置から送られた水溶液から前記液滴を生成する、
請求項1に記載の難水溶性有機化合物の溶解システム。

【請求項3】
前記吸引装置が、前記噴霧装置に前記水溶液を連続的に送る、請求項2に記載の難水溶性有機化合物の溶解システム。

【請求項4】
前記容器内の前記水溶液を撹拌する水溶液撹拌子をさらに備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の難水溶性有機化合物の溶解システム。

【請求項5】
前記気体中の難水溶性有機化合物が凝縮しないように前記容器を加熱する加熱装置をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の難水溶性有機化合物の溶解システム。

【請求項6】
前記加熱装置が、前記容器を温浴する温浴槽を備える、請求項5に記載の難水溶性有機化合物の溶解システム。

【請求項7】
前記温浴槽内の温浴液を撹拌する温浴液撹拌子をさらに備える、請求項6に記載の難水溶性有機化合物の溶解システム。

【請求項8】
前記難水溶性有機化合物が匂い物質である、請求項1から7のいずれか1項に記載の難水溶性有機化合物の溶解システム。

【請求項9】
前記噴霧装置が、超音波振動によって、前記直径1μm以下の気泡を含む液滴を噴霧するよう構成されている、請求項1から8のいずれか1項に記載の難水溶性有機化合物の溶解システム。

【請求項10】
容器内に気体状の難水溶性有機化合物を格納することと、
前記容器内の前記難水溶性有機化合物を含む気体に向けて、直径1μm以下の気泡を含む液滴を噴霧し、前記容器内に、前記難水溶性有機化合物を含む水溶液を貯めることと、
を含む、難水溶性有機化合物の溶解方法。

【請求項11】
前記容器内に貯められた水溶液を吸引し、前記水溶液から前記液滴を生成する、請求項10に記載の難水溶性有機化合物の溶解方法。

【請求項12】
前記容器内に貯められた水溶液を連続的に吸引し、前記水溶液から前記液滴を生成する、請求項10に記載の難水溶性有機化合物の溶解方法。

【請求項13】
前記容器内の前記水溶液を撹拌することをさらに含む、請求項10から12のいずれか1項に記載の難水溶性有機化合物の溶解方法。

【請求項14】
前記気体中の難水溶性有機化合物が凝縮しないように前記容器を加熱することをさらに含む、請求項10から13のいずれか1項に記載の難水溶性有機化合物の溶解方法。

【請求項15】
前記容器を温浴する温浴槽を用いて前記容器を加熱する、請求項14に記載の難水溶性有機化合物の溶解方法。

【請求項16】
前記温浴槽内の温浴液を撹拌することをさらに含む、請求項15に記載の難水溶性有機化合物の溶解方法。

【請求項17】
前記難水溶性有機化合物が匂い物質である、請求項10から16のいずれか1項に記載の難水溶性有機化合物の溶解方法。

【請求項18】
超音波振動によって、前記直径1μm以下の気泡を含む液滴を噴霧する、請求項10から17のいずれか1項に記載の難水溶性有機化合物の溶解方法。

【請求項19】
気体状の匂い物質を格納可能な容器と、
前記容器内の前記匂い物質を含む気体に向けて、直径1μm以下の気泡を含む液滴を噴霧する噴霧装置と、
前記容器内に貯められた前記匂い物質を含む水溶液が供給される匂いセンサと、
を備える、
匂い検出システム。

【請求項20】
前記匂いセンサが、前記匂い物質に反応する細胞を備える、請求項19に記載の匂い検出システム。

【請求項21】
前記細胞が、前記匂い物質に反応して蛍光を発する、請求項20に記載の匂い検出システム。

【請求項22】
前記匂いセンサが、
アルミニウム又は酸化アルミニウムを含むゲート電極を備えるトランジスターと、
前記ゲート電極上に配置された嗅覚受容体を有する昆虫細胞と、
前記昆虫細胞が前記水溶液中の匂い物質に反応した際に前記トランジスターで生じる電流を検出する検出装置と、
を備える、
請求項19に記載の匂い検出システム。

【請求項23】
前記匂いセンサが、
アルミニウム又は酸化アルミニウムを含むゲート電極を備えるトランジスターと、
前記トランジスター上に配置された、嗅覚受容体を有する昆虫細胞を入れるためのチャンバーと、
前記ゲート電極上の前記昆虫細胞が前記水溶液中の匂い物質に反応した際に前記トランジスターで生じる電流を検出する検出装置と、
を備える、
請求項19に記載の匂い検出システム。

【請求項24】
前記噴霧装置が、超音波振動によって、前記直径1μm以下の気泡を含む液滴を噴霧するよう構成されている、請求項19から23のいずれか1項に記載の匂い検出システム。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2019571154thum.jpg
出願権利状態 公開


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close