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医薬組成物 NEW

国内特許コード P210017734
整理番号 (S2018-0494-N0)
掲載日 2021年5月27日
出願番号 特願2020-510057
出願日 平成31年3月25日(2019.3.25)
国際出願番号 JP2019012429
国際公開番号 WO2019188950
国際出願日 平成31年3月25日(2019.3.25)
国際公開日 令和元年10月3日(2019.10.3)
優先権データ
  • 特願2018-058171 (2018.3.26) JP
発明者
  • 山國 徹
  • 川畑 伊知郎
出願人
  • 国立大学法人東北大学
発明の名称 医薬組成物 NEW
発明の概要 本発明は、ニコチン、ノビレチン、シネセチン、及びチンピからなる群より選ばれる少なくとも1つを含む、中枢神経変性疾患の処置のための医薬組成物であって、前記中枢神経変性疾患が、ミトコンドリアの機能不全を伴うことを特徴とする、前記医薬組成物に関する。
従来技術、競合技術の概要

ATPの安定的な供給システムであるミトコンドリアの機能維持は、細胞の生存にとって必要不可欠である。従って、多くの真核細胞におけるATPの安定的供給システムの破綻、すなわちミトコンドリアの機能不全は細胞死の決定的な原因となり得る。例えば、2大中枢神経変性疾患として知られるアルツハイマー病(AD)とパーキンソン病(PD)は、発症の一因として神経細胞の細胞死が知られている。

ここで、神経細胞は神経軸索や樹状突起などの形態学的構造を維持するためにアクチン細胞骨格が不可欠であり、アクチンの脱重合-重合サイクルのATP消費量は、脳の総消費エネルギーの1~50%に上ると見積もられている(非特許文献1、2)。それ故、脳の神経細胞には、脳におけるATPの収支バランスが破綻しないようなATPの安定的な供給システムが内蔵されている可能性がある。

一方、V-1(Myotrophinとも呼ばれる。)タンパク質は、アンキリンリピートタンパク質であり、ヒトのV-1は、118アミノ酸からなる。V-1は、分子内のアンキリンリピートを介してアクチンキャッピングタンパク質(CP、CapZ)に結合する。CPは、アクチンフィラメントの端に結合して、そこを塞ぐことによってアクチンの重合を抑制する。V-1は、そのアクチンキャッピング活性を阻害し、これによって、アクチン細胞骨格の形成を促進することが知られている(非特許文献3)。

しかしながら、V-1のミトコンドリアに対する機能は、知られていなかった。

シネンセチン、ノビレチンは、カンキツ(Citrus)属の果皮に含まれるポリメトキシフラボノイドであり、チンピ(陳皮)は、ウンシュウミカン又はマンダリンオレンジの成熟した果皮である。ノビレチン及びシネンセチンは、抗認知症効果を有することが知られている。また、チンピは、生薬として長く利用されている。しかしながら、いずれのミトコンドリアに対する機能は、知られていなかった。
ニコチンは、主としてタバコ Nicotiana tabacum の葉に含まれるアルカロイドの一種である。喫煙がパーキンソン病の発症リスクを減少させるというシステマティックレビューが知られている(非特許文献4)。しかしながら、ニコチンのミトコンドリアに対する機能は、知られていなかった。

産業上の利用分野

本発明は、ニコチン、ノビレチン、シネセチン、及びチンピからなる群より選ばれる少なくとも1つを含む、ミトコンドリアの機能不全を伴う中枢神経変性疾患の処置のための医薬組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ニコチン、ノビレチン、シネセチン、及びチンピからなる群より選ばれる少なくとも1つを含む、中枢神経変性疾患の処置のための医薬組成物であって、前記中枢神経変性疾患が、ミトコンドリアの機能不全を伴うことを特徴とする、前記医薬組成物。

【請求項2】
前記中枢神経変性疾患が、ミトコンドリアの機能不全を伴うアルツハイマー病、ミトコンドリアの機能不全を伴うパーキンソン病又はミトコンドリアの機能不全を伴う脳血管認知症である、請求項1に記載の医薬組成物。

【請求項3】
前記処置が、V-1タンパク質とアクチンキャッピングタンパク質の複合体の形成の促進である、請求項2に記載の医薬組成物。

【請求項4】
ミトコンドリアの機能不全の処置における使用のための、ニコチン、ノビレチン、シネセチン、及びチンピからなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物。

【請求項5】
前記ミトコンドリアの機能不全が、ミトコンドリアの機能不全を伴うアルツハイマー病、ミトコンドリアの機能不全を伴うパーキンソン病又はミトコンドリアの機能不全を伴う脳血管認知症である、請求項4に記載の化合物。

【請求項6】
前記処置が、V-1タンパク質とアクチンキャッピングタンパク質の複合体の形成の促進である、請求項5に記載の化合物。

【請求項7】
被験物質を神経細胞と接触させること、
被験物質と接触した神経細胞におけるV-1タンパク質とアクチンキャッピングタンパク質との複合体のレベル及び/又はCOX Iの発現レベルを決定すること、
決定されたレベル及び/又は発現レベルが、被験物質と接触していない神経細胞におけるV-1タンパク質とアクチンキャッピングタンパク質との複合体のレベル及び/又はCOX Iの発現レベルと比べて高いときに、被験物質をミトコンドリアの恒常性維持・強化に有用な候補物質として選択すること、
を含む、ミトコンドリアの恒常性の維持及び/又は強化に有用な候補物質のスクリーニング方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2020510057thum.jpg
出願権利状態 公開
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