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胃癌バイオマーカー及びその用途

国内特許コード P210017865
整理番号 (S2018-0509-N0)
掲載日 2021年8月23日
出願番号 特願2020-525409
出願日 令和元年5月28日(2019.5.28)
国際出願番号 JP2019021098
国際公開番号 WO2019244575
国際出願日 令和元年5月28日(2019.5.28)
国際公開日 令和元年12月26日(2019.12.26)
優先権データ
  • 特願2018-118340 (2018.6.21) JP
発明者
  • 志村 貴也
  • 岩崎 弘靖
出願人
  • 公立大学法人名古屋市立大学
発明の名称 胃癌バイオマーカー及びその用途
発明の概要 実用性の高い、胃癌に特異的でかつ低侵襲なバイオマーカーの提供を課題とする。hsa-miR-6807-5p、hsa-miR-6856-5p及びhsa-miR-575が胃癌バイオマーカーとして同定された。これらのマイクロRNAの発現レベルを指標にして胃癌の罹患を判定する。
従来技術、競合技術の概要

胃癌診断のゴールドスタンダードは、上部消化管内視鏡検査とそれに伴う組織診断であるが、高侵襲であり高価であることから、健常者を対象とした検診などのスクリーニング検査では推奨されない。一方、胃癌検診の現場においては上部消化管造影検査が現在広く導入されているが、当該検査によって胃癌死亡率が低下することは科学的に証明されていない。また、消化管造影検査は、被検者にバリウムを服用後に体位変換を行い、バリウム貯留による胃壁の変形や拡張の程度、バリウム付着の状況により、消化管病変を拾い上げるものであり、腫瘍成分が胃壁の表層に留まるような早期がんの描出は困難である。

血液検査ではCEAやCA19-9などの血清腫瘍マーカーが利用されているが、これらの分子については、感度の低さから(胃癌診断の感度はCEAで24.0%、CA19-9で27.0%と報告されている)診断マーカーとしての使用は推奨されていない。また、胃癌に特異的なバイオマーカーの開発が進められているが(例えば、特許文献1、2)、臨床応用された例はない。尚、本願発明のバイオマーカーを構成する分子に関する文献を以下に列挙する(特許文献3~7、非特許文献1)。

産業上の利用分野

本発明は胃癌の検査/診断に有用な指標及びその用途に関する。詳細には、胃癌バイオマーカー及びそれを利用した検査方法等に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
hsa-miR-6807-5p、hsa-miR-6856-5p及びhsa-miR-575からなる群より選択される、一のマイクロRNA又は二以上のマイクロRNAの組合せからなる、胃癌バイオマーカー。

【請求項2】
尿検体中又は血液検体中で検出されることを特徴とする、請求項1に記載の胃癌バイオマーカー。

【請求項3】
請求項1又は2に記載の胃癌バイオマーカーの発現レベルを指標にすることを特徴とする、胃癌の検査方法。

【請求項4】
hsa-miR-6807-5p又はhsa-miR-6856-5p、或いはhsa-miR-6807-5pとhsa-miR-6856-5pの組合せからなり、早期胃癌の検出用である、請求項1又は2に記載の胃癌バイオマーカー。

【請求項5】
請求項4に記載の胃癌バイオマーカーの発現レベルを指標にすることを特徴とする、早期胃癌の検査方法。

【請求項6】
hsa-miR-6807-5p又はhsa-miR-6856-5p、或いはhsa-miR-6807-5pとhsa-miR-6856-5pの組合せからなり、胃癌治療の根治度の判定用又は胃癌再発の予測用である、請求項1又は2に記載の胃癌バイオマーカー。

【請求項7】
以下のステップ(1)~(3)を含む、請求項3に記載の方法:
(1)被検者から採取された検体中の前記胃癌バイオマーカーを検出し、発現レベルを決定するステップ;
(2)被検者のピロリ菌感染検査の結果を用意するステップ;
(3)ステップ(1)で決定した発現レベルと、ステップ(2)で用意したピロリ菌感染検査の結果に基づき、胃癌の罹患を判定するステップ。

【請求項8】
ステップ(1)で検出する胃癌バイオマーカーがhsa-miR-6807-5pとhsa-miR-6856-5pであり、hsa-miR-3610及びhsa-miR-4669を標準化因子とした標準化によって、胃癌バイオマーカーの発現レベルが決定される、請求項7に記載の方法。

【請求項9】
ステップ(1)で検出する胃癌バイオマーカーがhsa-miR-575であり、hsa-miR-3610、hsa-miR-4669及びhsa-miR-6803-5pを標準化因子とした標準化によって、胃癌バイオマーカーの発現レベルが決定される、請求項7に記載の方法。

【請求項10】
前記胃癌バイオマーカーのレベルは胃癌の罹患と正の相関を示す、請求項7~9のいずれか一項に記載の方法。

【請求項11】
前記胃癌バイオマーカーがqRT-PCR法で検出される、請求項7~10のいずれか一項に記載の方法。

【請求項12】
前記胃癌バイオマーカーのCt値から標準化因子Ct値を減じた値(ΔCt値)を求めた後、被検者がピロリ菌感染陽性の場合とピロリ菌感染陰性の場合に分けて設定された、ΔCt値を変数とした二つの数式を用い、胃癌の罹患を判定する、請求項11に記載の方法。

【請求項13】
以下のステップ(1)~(3)を含む、請求項5に記載の方法:
(1)被検者から採取された検体中の前記胃癌バイオマーカーを検出し、発現レベルを決定するステップ;
(2)被検者のピロリ菌感染検査の結果を用意するステップ;
(3)ステップ(1)で決定した発現レベルと、ステップ(2)で用意したピロリ菌感染検査の結果に基づき、早期の胃癌の罹患を判定するステップ。

【請求項14】
ステップ(1)で検出する胃癌バイオマーカーがhsa-miR-6807-5pとhsa-miR-6856-5pであり、hsa-miR-3610及びhsa-miR-4669を標準化因子とした標準化によって、胃癌バイオマーカーの発現レベルが決定される、請求項13に記載の方法。

【請求項15】
前記胃癌バイオマーカーのレベルは胃癌の病期と正の相関を示す、請求項13又は14に記載の方法。

【請求項16】
前記胃癌バイオマーカーがqRT-PCR法で検出される、請求項13~15のいずれか一項に記載の方法。

【請求項17】
前記胃癌バイオマーカーのCt値から標準化因子Ct値を減じた値(ΔCt値)を求めた後、被検者がピロリ菌感染陽性の場合とピロリ菌感染陰性の場合に分けて設定された、ΔCt値を変数とした二つの数式を用い、早期の胃癌の罹患を判定する、請求項16に記載の方法。

【請求項18】
検体が尿又は血液である、請求項7~17のいずれか一項に記載の方法。

【請求項19】
請求項1に記載の胃癌バイオマーカーを検出するための試薬と取扱い説明書を含む、胃癌検査用キット。

【請求項20】
請求項4又は6に記載の胃癌バイオマーカーを検出するための試薬と取扱い説明書を含む、胃癌検査用キット。

【請求項21】
前記試薬が、hsa-miR-6807-5p検出用試薬とhsa-miR-6856-5p検出用試薬の組合せである、請求項19又は20に記載の胃癌検査用キット。

【請求項22】
前記試薬が、hsa-miR-575検出用試薬である、請求項19に記載の胃癌検査用キット。

【請求項23】
マイクロRNA抽出用試薬、標準化因子特異的プライマー、DNAポリメラーゼ、逆転写酵素、dNTP、尿検体採取容器、反応装置及び検出装置からなる群より選択される一以上の要素を更に含む、請求項19~22のいずれか一項に記載の胃癌検出用キット。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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