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仔魚飼育方法および仔魚飼育装置 NEW

国内特許コード P210017963
整理番号 S2020-0224-N0
掲載日 2021年11月2日
出願番号 特願2020-037164
公開番号 特開2021-136918
出願日 令和2年3月4日(2020.3.4)
公開日 令和3年9月16日(2021.9.16)
発明者
  • 吉崎 悟朗
  • 矢澤 良輔
  • 川村 亘
  • 長谷川 二己
出願人
  • 国立大学法人東京海洋大学
発明の名称 仔魚飼育方法および仔魚飼育装置 NEW
発明の概要 【課題】飼育水の水質汚濁を抑制しつつ、仔魚への動物プランクトンの給餌効率を向上させる。
【解決手段】仔魚を飼育するための方法であって、水槽2に貯留された飼育水Wの一部の領域を照らすことにより、正の走光性を有する仔魚Fと、正の走光性を有し且つ仔魚Fの生育に資する成分が取り込まれた動物プランクトンPとを当該領域に集める給餌期間を有する。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要

魚類の養殖においては、仔魚の期間(初期飼育期間)に、栄養強化された動物プランクトンが仔魚に与えられる。例えば、仔魚の成長に必要な栄養素を添加した栄養強化ワムシが与えられる。栄養素としては、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等の不飽和脂肪酸などが主に用いられる。

一般的に仔魚の生残率は極めて低く、孵化後日齢(days post hatch:dph)が経過するにつれて仔魚の生残数は急激に減少することが知られており、初期減耗と呼ばれている。仔魚の生残率が低い理由の一つとして、摂餌能力が低いことが考えられる。特に、目に色素がなく視力の弱いアルビノ仔魚の場合、摂餌能力が通常の仔魚よりも低いため、初期減耗が著しいことが報告されている(非特許文献1)。

なお、栄養強化ワムシ以外にも、ワクチン等の免疫を増強する成分を取り込ませたワムシをトラハタの仔魚に与えることで、病変を抑制して仔魚の生残率を改善させたことが報告されている(非特許文献2)。

また、特許文献1には、孵化槽でブラインシュリンプを孵化させ、脱出筒から水槽中に脱出させて熱帯魚等に給餌するための装置が記載されている。ブラインシュリンプをその走光性によって孵化槽から水槽中に泳ぎ出させることが記載されている。

産業上の利用分野

本発明は、仔魚飼育方法および仔魚飼育装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
仔魚を飼育するための方法であって、
水槽に貯留された飼育水の一部の領域を照らすことにより、正の走光性を有する仔魚と、正の走光性を有し且つ前記仔魚の生育に資する成分が取り込まれた動物プランクトンとを前記領域に集める給餌期間を有することを特徴とする仔魚飼育方法。

【請求項2】
前記給餌期間と、前記飼育水の全部を照らす、または前記飼育水の全部を照らさない非給餌期間とを交互に行うことを特徴とする請求項1に記載の仔魚飼育方法。

【請求項3】
前記非給餌期間中にエアレーションを行うことを特徴とする請求項2に記載の仔魚飼育方法。

【請求項4】
前記非給餌期間中に前記動物プランクトンの残餌を前記水槽の外に排出することを特徴とする請求項2または3に記載の仔魚飼育方法。

【請求項5】
前記給餌期間中に前記飼育水の水流を発生させないことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の仔魚飼育方法。

【請求項6】
照射手段が前記水槽の飼育水の水面の一部に投光することにより前記領域を照らすことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の仔魚飼育方法。

【請求項7】
前記動物プランクトンは、栄養強化されたワムシであることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の仔魚飼育方法。

【請求項8】
緑色の光により前記飼育水の一部の領域を照らすことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の仔魚飼育方法。

【請求項9】
仔魚を飼育するための装置であって、
水槽と、
前記水槽に貯留された飼育水の一部の領域を照らすことにより、正の走光性を有する仔魚と、正の走光性を有し且つ前記仔魚の生育に資する成分が取り込まれた動物プランクトンとを前記領域に集めるように構成された照射手段と、
を備えることを特徴とする仔魚飼育装置。

【請求項10】
前記飼育水の水流を発生させる水流発生手段をさらに備え、
前記水流発生手段は、前記照射手段により前記領域が照らされている間は動作せず、前記領域が照らされていない間は動作することを特徴とする請求項9に記載の仔魚飼育装置。

【請求項11】
前記水流発生手段は、前記水槽中に設けられたエアーポンプ、水中ポンプまたはプロペラであることを特徴とする請求項10に記載の仔魚飼育装置。

【請求項12】
前記照射手段は、
光源と、
前記光源の光の一部を遮光する遮光部材と、
を有することを特徴とする請求項9~11のいずれかに記載の仔魚飼育装置。

【請求項13】
前記照射手段は、前記飼育水の一部のみを照らす高指向性の光源を有することを特徴とする請求項9~11のいずれかに記載の仔魚飼育装置。

【請求項14】
前記光源の光は緑色であることを特徴とする請求項12または13に記載の仔魚飼育装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2020037164thum.jpg
出願権利状態 公開


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