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ウシ由来c-Kitタンパク質に対するモノクローナル抗体とそれを用いた細胞分離法

国内特許コード P04A005291
掲載日 2005年1月11日
出願番号 特願平10-141635
公開番号 特開平11-335400
登録番号 特許第2997770号
出願日 平成10年5月22日(1998.5.22)
公開日 平成11年12月7日(1999.12.7)
登録日 平成11年11月5日(1999.11.5)
発明者
  • 彦野 弘一
  • 櫻井 通陽
  • 大田 方人
  • 窪田 宜之
  • 犬丸 茂樹
出願人
  • 農林水産省家畜衛生試験場長
発明の名称 ウシ由来c-Kitタンパク質に対するモノクローナル抗体とそれを用いた細胞分離法
発明の概要 【解決手段】 ウシ由来c-Kitタンパク質と特異的に反応するモノクローナル抗体、該モノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ、及び該モノクローナル抗体を用いて、ウシ由来c-Kitタンパク質陽性細胞を含む試料からウシ由来c-Kitタンパク質陽性細胞を分離することを特徴とするウシ由来c-Kitタンパク質陽性細胞の分離方法である。
【効果】 ウシ由来c-Kitタンパク質と特異的に反応するモノクローナル抗体が提供され、該モノクローナル抗体を用いて、ウシ由来c-Kitタンパク質の精製及び定量、並びにウシ由来c-Kitタンパク質陽性細胞の分離を効率よくかつ精度よく行うことができる。
従来技術、競合技術の概要


c-Kitタンパク質は、前ガン遺伝子(プロトオンコジーン)の一つであるc-kit遺伝子[EMBO J. 6,3341(1987), EMBO J. 7,1003(1988)]によってコードされるレセプター型タンパク質チロシンリン酸化酵素である。c-Kitタンパク質はc-Kitレセプター[Genes & Development 4, 390 (1990)]、Kitレセプター[EMBO Journal10, 2451 (1991)]、SCFレセプター [特願平 4-502628(1992),Advances in Immunology 55, 1 (1994)]、又はCD117 [Leukocyte typing V, Oxford University Press (1995)]とも呼ばれている。
かかるc-Kitタンパク質は、サイトカインの一つであるステムセルファクター(stem cell factor、以下「SCF」という) [特願平4-502628(1992),Cell 63, 167(1990),Cell 63, 175 (1990), Cell 63, 195 (1990), Cell 63, 203 (1990)]に対する細胞膜表面レセプターであることが既に報告されている[Cell 63, 167(1990),Cell 63, 225 (1990)]。
ヒト[EMBO Journal 6, 3341 (1987) ]、マウス[EMBO Journal 7, 1003 (1988)]、ニワトリ[Gene 128, 257 (1993)]、ヤギ[Biochimica et Biophysica Acta 1352, 151 (1997)]、及びウシ[Gene 141, 305 (1994)]由来のc-kitタンパク質をコードするcDNAは既にクローニングされ、その塩基配列が決定されている。その結果、c- Kitタンパク質がそのアミノ末端から順に、分泌シグナル配列、細胞外領域、細胞膜貫通領域、及び細胞内領域からなる細胞膜タンパク質であり、さらに細胞内領域の一部にc-Kitタンパク質の有するタンパク質チロシンリン酸化酵素活性を担う領域(リン酸化酵素領域)が存在することが明らかにされている。
ヒトやマウスにおいて、c-Kitタンパク質が各種血液系細胞の前駆細胞(hematopoietic progenitor cells)、成熟マスト細胞、生殖細胞、メラニン形成細胞などの細胞膜表面に発現しており、SCFに対する細胞膜表面レセプターとして、これらのc-Kitタンパク質陽性細胞種の正常な増殖や分化にとって必須の役割を有していることが知られている[Advances in Immunology 55, 1 (1994)]。
マウス由来c-Kitタンパク質に対するモノクローナル抗体[EMBO Journal 10, 2111 (1991)]及びヒト由来c-Kitタンパク質に対するモノクローナル抗体[特願平4-510017 (1992),B1ood 76, Supplement 295a (1990),Leukemia Research 12,923 (1988), Leukemia Research 12, 929 (1988), Leukemia Research 11, 1329(1985), Blood 77, 1876 (1991), Blood 79, 338 (1992)]の作製に関しては既に報告されており、これらの抗体が血液前駆細胞、生殖細胞、メラニン形成細胞等のc-Kitタンパク質陽性細胞の同定や分離のために用いられている。
しかし、これらモノクローナル抗体のウシ由来c-Kitタンパク質に対する反応性は未知である。ヒト等のc-Kitタンパク質に関する知見から、c-Kitタンパク質がウシにおいても血液前駆細胞、生殖細胞、メラニン形成細胞等の増殖にとって主要な役割を有していると考えられる。従って、ウシ由来c-Kitタンパク質の生物学的役割の解明がウシにおける上記細胞種の形成過程を明らかにする上で重要であると考えられる。c-Kitタンパク質の生物学的役割の解明においては、血液前駆細胞や生殖細胞等のc-Kitタンパク質陽性細胞種の分離手段が必要である。
そして、ウシにおけるc-Kitタンパク質の動態や機能を調べるとともに、ウシの血液前駆細胞や生殖細胞等のc-Kitタンパク質陽性細胞を分離するためには、ウシ由来c-Kitタンパク質に対する特異性の高い抗体、特に特異性・再現性の点で優れているモノクローナル抗体の作製が必要である。しかし、これまでにウシ由来c-Kitタンパク質に対するモノクローナル抗体の作製は報告されていない。そこで、ウシ由来c-Kitタンパク質に対するモノクローナル抗体の開発が渇望されている。

産業上の利用分野


本発明は、ウシ由来c-Kitタンパク質に特異的に反応するモノクローナル抗体、該モノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ、及び該モノクローナル抗体を利用したウシ由来c-Kitタンパク質陽性細胞の分離方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
受託番号がFERM P-16780であるハイブリドーマにより産生されるモノクローナル抗体。

【請求項2】
請求項1記載のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ。

【請求項3】
請求項1記載のモノクローナル抗体を用いて、ウシ由来c-Kitタンパク質陽性細胞を含む試料からウシ由来c-Kitタンパク質陽性細胞を分離することを特徴とするウシ由来c-Kitタンパク質陽性細胞の分離方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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08850_02SUM.gif
出願権利状態 登録


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