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蛋白質への翻訳活性を促進するDNAおよび該DNAを用いて蛋白質遺伝子から効率よく蛋白質を合成させる方法

国内特許コード P04A005298
掲載日 2005年1月11日
出願番号 特願平10-114428
公開番号 特開平11-290084
登録番号 特許第3002724号
出願日 平成10年4月10日(1998.4.10)
公開日 平成11年10月26日(1999.10.26)
登録日 平成11年11月19日(1999.11.19)
発明者
  • 中島 信彦
  • 佐々木 潤
出願人
  • 農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所長
発明の名称 蛋白質への翻訳活性を促進するDNAおよび該DNAを用いて蛋白質遺伝子から効率よく蛋白質を合成させる方法
発明の概要 【解決しようとする課題】 必要量の発現蛋白質の合成を促進し、かつ外来遺伝子発現法として近年多く利用されているバキュロウィルス発現系の宿主細胞である昆虫細胞で機能し得る翻訳活性塩基を見出し、目的とする蛋白質を効率よく生産する。
【解決手段】 昆虫RNAウイルス、とくにPSIVの遺伝子塩基配列中の翻訳活性を促進する塩基配列に対応するDNAをプラスミド中に取り込むことにより、その下流に位置する蛋白質遺伝子から効率よく蛋白質を合成させる。
従来技術、競合技術の概要


ベクターに組み込まれた外来遺伝子を培養細胞や昆虫体内で発現させる手法は、遺伝子工学を利用して蛋白質を生産する場合に必要不可欠である。しかし、組み込まれた遺伝子によっては,必要量の発現蛋白質を得られない場合も多い。USP4937190において、脊椎動物のRNAウイルス,encephalomyocarditis virus(EMCV)のゲノム5´側の非翻訳領域に翻訳活性を促進する塩基配列が記載されている。しかしながらEMCVは細胞内でウイルスにとって少量しか合成する必要のない非構造蛋白質とキャプシド蛋白質を一つのポリ蛋白質として合成するために、十分な翻訳促進活性は得られない。さらに、EMCVは脊椎動物を宿主としているために、外来遺伝子発現法として近年多く利用されているバキュロウイルス発現系の宿主細胞である昆虫細胞ではほとんど機能しないため、実用上問題がある(Polkinghorne, I., and Roy, P. (1995) Nucleic Acids Research Vol. 23, 188-191)。

産業上の利用分野


本発明は、新規な翻訳活性化塩基配列を有するDNAに関する。本発明はまた、該DNA塩基配列の下流に有効な蛋白質を合成させる目的遺伝子を有するプラスミド又は組換えウイルス、及び該プラスミドを含む形質転換体又は該組換えウイルスに感染した培養細胞に関する。更に本発明は、昆虫ウイルスの翻訳活性を促進する塩基配列に対応するDNAをプラスミド中に取り込むことにより,その下流に位置する蛋白質遺伝子から効率よく蛋白質を合成させる方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記に示される翻訳活性化塩基配列を有するDNA。
GTATTCTAGA TTGTATGAAT TGGCAAAGAT CTGGAGAGGA TGAAGGATTG AATGCTCAAG
CAAACGTTAG CTTTGCTTTA AAGGAATTAT CTCTCCACCC CGAGGATGTG TGGGACCAGT
GGTTTCCCCT CATTCTCAGA GCATGTAATA AACACGGTGT CGAAGTAGAA TTTCTATCTC
GACACGCGGC CTTCCAAGCA GTTAGGGAAA CCGACTTCTT TGAAGAAGAA AGCTGACTAT
GTGATCTTAT TAAAATTAGG TTAAATTTCG AGGTTAAAAA TAGTTTTAAT ATTGCTATAG
TCTTAGAGGT CTTGTATATT TATACTTACC ACACAAGATG GACCGGAGCA GCCCTCCAAT
ATCTAGTGTA CCCTCGTGCT CGCTCAAACA TTAAGTGGTG TTGTGCGAAA AGAATCTCAC
TTCAAGAAAA

【請求項2】
請求項1に記載のDNA塩基配列の下流に、目的の蛋白質を合成させる遺伝子を有することを特徴とするプラスミド。

【請求項3】
請求項1又は2に記載のDNA塩基配列が、プロモーター配列と目的遺伝子の翻訳開始点との間に挿入されていることを特徴とするプラスミド。

【請求項4】
請求項2又は3に記載のプラスミドが宿主細胞に導入された形質転換体。

【請求項5】
請求項1に記載のDNA塩基配列の下流に、目的の蛋白質を合成させる遺伝子を有することを特徴とする組換えバキュロウイルス。

【請求項6】
請求項1に記載のDNA塩基配列が、プロモーター配列と目的遺伝子の翻訳開始点との間に挿入されていることを特徴とする組換えバキュロウイルス。

【請求項7】
請求項5又は6に記載の組換えバキュロウイルスに感染した培養細胞。

【請求項8】
培養細胞がバキュロウイルス発現系の昆虫細胞であることを特徴とする、請求項7に記載のウイルス感染細胞。

【請求項9】
請求項1に記載のDNA塩基配列をプラスミド中に取り込むことにより、その下流に位置する蛋白質遺伝子から効率よく蛋白質を合成させる方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP1998114428thum.jpg
出願権利状態 登録


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