超音波形質転換法
シーズコード | S110005582 | ||
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掲載日 | 2011年1月12日 | ||
研究者 |
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技術名称 | 超音波形質転換法 | ||
技術概要 | 細胞と核酸との混合物を調製し、混合物を大気圧と異なる圧力下に維持し、混合物を超音波処理して核酸を細胞内に導入する方法である。さらに、混合物をエレクトロポーレーションが起きる条件下に配置する。超音波処理工程が2~4W/cm2の出力で3~6分間行われる。超音波処理工程の周波数は0.1MHz~10MHzであり、好適には1MHzである。細胞を大気圧と異なる圧力下に維持する工程は、細胞を減圧処理あるいは加圧処理する工程である。減圧処理する工程は、大気圧よりも0.02MPaあるいは0.096MPa低い減圧下で行われる。細胞は植物細胞、昆虫細胞等であり、植物細胞の場合は植物の休眠組織、特に種子の細胞である。植物細胞は、コムギ、イネ、トウモロコシ、ダイズ、ハクサイ等である。超音波処理工程が非接触超音波処理工程であってもよい。非接触超音波処理工程の場合は0.01~1.0W/cm2の出力で1秒~60分行われる。 | ||
研究分野 |
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展開可能なシーズ |
簡便、迅速かつ高効率な遺伝子導入法を提供する。 この遺伝子導入方法によって、対象となる細胞(組織)に対して、迅速かつ高効率な間接的遺伝子導入が可能となる。この方法は、簡便であり、この分野の開発研究において重要な大量処理・大量解析を容易にせしめ、ひいては飛躍的な研究の進歩を誘発し、画期的な組換え体の開発につながる。この方法は、遺伝子導入のみならず、遺伝子以外の物質(例えば、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、脂質、糖、多糖、オリゴ糖、糖タンパク質、グリコプロテイン、低分子化合物など)を細胞に導入するためにも使用することが可能である。また、超音波処理を用いる場合には、エレクトロポーレーションを用いなくても非常に高効率の遺伝子導入が可能であり、エレクトロポーレーション工程を省くことによって、エレクトロポーレーション用チャンバーを用いる必要がない。 |
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用途利用分野 | 組換え作物作成 | ||
出願特許 | 特許 | 国際特許分類(IPC) | |
( 1 ) | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, . 萩尾 高志, . 超音波形質転換法. 特開2007-300915. 2007-11-22 |
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英語項目の表示
技術名称 | METHOD FOR TRANSFORMING WITH ULTRASONIC WAVE |
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研究分野 |
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『 超音波形質転換法 』に関するお問合せ
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