高度安全性痘瘡ワクチンウイルスおよびワクシニアウイルスベクター
シーズコード | S120008798 | ||
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掲載日 | 2012年2月15日 | ||
研究者 |
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技術名称 | 高度安全性痘瘡ワクチンウイルスおよびワクシニアウイルスベクター | ||
技術概要 | m8株ではB5R遺伝子がorf内での1塩基欠失によるフレームシフトでorfの大部分が失われることにより失活しているが、リバータントでは新たに別の箇所に塩基の挿入が起こることによってorfが復元されていることから、リバージョンに関わる遺伝子がウイルスの宿主城やプラークサイズに関わるB5R遺伝子であることを突き止めた。そこで、ワクシニアウイルスは、ワクシニアウイルス、LC16株、LC16mO株またはL C16m8株のB5R遺伝子の総てまたは一部を、相同組換え法により欠失させることにより作出することができる。 | ||
研究分野 |
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展開可能なシーズ |
比較的副作用が少ない痘瘡ワクチンLC16m8株(m8株)においてリバータント(復帰突然変異体)が出現し、リバータントの混入はワクチンの安全性に懸念を生じかねないことが判明した。また、ワクシニアウイルスは、ベクターとして用いられていたがリバータントの出現という問題があった。そこで、リバージョン(先祖帰り)を起こしにくいワクチン株を作出し、より安全性の高い痘瘡ワクチンを提供する。更にそのウイルスを利用して外来遺伝子を安全に発現するためのベクターウイルスを提供する。 皮膚増殖性のような病原性が減じられ、かつリバージョンを起こしにくい、より安全性の高い痘瘡ワクチンウイルスを提供できる。これにより、痘瘡ワクチンの製造工程管理をより確実に行える。また、ワクシニアウイルスは痘瘡ワクチンとしての用途以外に、組み換え生ワクチンや発現ベクター系としての利用法は、新興再興感染症に対するワクチンや診断薬等の開発にも重要なツールになりうる。 |
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用途利用分野 | 安全性の高い痘瘡ワクチンウイルス、安全性の高いワクシニアウイルスベクター | ||
出願特許 | 特許 | 国際特許分類(IPC) | |
( 1 ) | 国立大学法人北海道大学, . 志田 壽利, 木所 稔, . 高度安全性痘瘡ワクチンウイルスおよびワクシニアウイルスベクター. . 2007-06-28 |
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研究分野 |
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